島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

コーヒーの香り

2012-10-04 | 紅茶・コーヒー

インドネシア、フローレス島のクリムト山麓で作っているコーヒーを、インドネシアの知人2人に、お土産として少しずつあげた。宿で分けてもらったのを、自分が持っていたビニール袋に分配した。
1人はジャワの人、1人はフローレスの人。渡すと、2人ともただちに、袋を開いてくんくん香りを確かめた。
なるほど、これがインドネシア人のコーヒーの吟味の仕方なのか……。
まず香りってこと。
なんとなく通っぽい。今度私も真似してみたい。

クリムト山麓の人たちは、クリムトコーヒーと呼んで、結構自慢している。
コーヒーはただ暑いだけじゃできなくて、熱帯の高原の涼しさのあるところが栽培適地らしい。
高原に行くとたくさん栽培している。コーヒーは高原の人たちにとって、米なんかとは比較にならないいい収入源になっている。みんなコーヒー農園をほしがるし、小さくてもコーヒー畑があることは、ちょっとした心の安泰につながっているようだ。

日本ではコーヒーはブラジルやアフリカ産のものが大部分で、
スラウェシのトラジャコーヒー以外は、インドネシア産のものはあまり出回っていないんじゃないかと思う。

インドネシアのコーヒー生産農家では、コーヒーを栽培し、収穫して庭先で干し、自家焙煎し、それを庭先で石臼と木の杵で搗いている。豆で地元のパサール(市場)に出回っているものもあるが、搗いたものもパサールで売られている。それは手間がかかっているので値段が倍ぐらいする。
コーヒーミルで挽いたのと違って、小麦粉みたいに細かい。
これをスラウェシやフローレスでは、熱湯の中に直接入れて、粉を沈殿させてから飲んでいる。
しかしその粉は完全には沈殿しないので、どうしても粉まで飲んでしまう。
また、途中でかきまぜたりなんかすると、沈殿するのにものすごく時間がかかって、待ちきれない。
正直、舌触りがこなこなしているし、あまり体によさそうにも思えないので粉はのみたくない
けど、仕方がない。

 次回に続く


写真/フローレス島・クリムト山の湖の夜明け(2012年)

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