島のまにまに~インドネシアの小径~

海洋国インドネシアのあちこちでで出会う、美しい村、美しいもの。自然とつながる暮らし。

クリムト山頂の売店

2012-10-06 | 紅茶・コーヒー

フローレス島のクリムト山は、フローレス人の自慢。
インドネシアの中ではそれほど高い山ではないのだが、山頂の3つの湖の美しさがよく知られている。

未明に、バイクで登山口へと向かっていたら、頭の上に大きな荷物を掲げて徒歩でその自動車道を登っていく2人連れがいた。オジェマン(バイクタクシーの運転手)が、「山でコーヒーなんかを売るんだよ」と走りながら教えてくれた。

山頂への散策道の入り口に、大きな駐車場がある。さすがに夜明け前には誰もいなかったが、10時か11時頃行くと、駐車場のまわりを取り巻いて、4軒が売店を開いていた。
どの店も、コーヒーなどの飲み物やお菓子、インスタントラーメン、地元の手織りの布……スレンダンというストール風のものや、腰に巻くサロン……を並べていた。

最初に入り口近くのお店をのぞいたが、食べたかったパンがなかったので、上の店に向かった。最初のお店の人は引きとめようともせず、どうぞ上に行ってみて、みたいな感じだ。

上の店にも結局パンはなくて、インスタントラーメンをもらうことにした。
インドネシアでは、休憩用ベンチのある小さな売店で、インスタントラーメンの袋が並んでいる場合、頼むとたいていその場で煮て出してくれる。値段はラーメン本体の値段と変わらないように思う。(空港なんかは話が別)

いつのまにか下の店からおばあさんがやってきて、売店のすぐ横で焚き火をおこし、お湯を沸かし、ラーメンを作ってくれた。
山の中だからキャンプ風に焚き火でやっているとも言い切れない。フローレスでは街の真ん中でない限り、各家庭でもまだ焚き火で調理している。3つの石で炉を作る、とても基本的な方法。3つの石の真ん中に薪で火を作り、その上に鍋を置くということ。

夜明け前から、山頂まで2往復もしていたから、ラーメンはとってもおいしかった。インドネシアではラーメンがくたくたに煮られていることが多いのだが、ここのはほどよい煮上がり具合(薪足りなかったとか(笑))。

もう少しそこでうだうだしていたかったので、さらにビスケットを買い、せっかくなのでコーヒーを注文した。

  続く


写真/フローレス島・クリムト山(2012年)

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