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『沈黙 』ーサイレンスー NHKbs 遠藤周作の命日にみた。

2023年10月01日 | 映画

9月29日(金)[BSプレミアム]午後9:15〜11:57
ネトフリで見た感動作がきょうNHKBsであった。

だれか言っていたが、面白いという表現は似つかわしくない話だが・・・。観れば見るほど面白い。

幾重にもいくえにもおもしろい。よくできた映画だとおもう。ラストの十字架は原作にはない脚色だろうか。
これで作品は厚みを増したと思う。

感想一言、ふさわしくない表現かもしれないが、それでも最後の最後に愛はかつのかな、と思ったラストの十字架。
その控えめな表現方法も含め、なかなか考えさせられる。妻役があまり有名でない女優さんだったのもよい。
泥沼のように何でも取り入れて、何も根付かない国日本。形(だけ)が大事のくに日本。
キリシタン取り締まり奉行井上様(筑後守 幕府大目付・宗門改役)はもと隠れキリシタンだったのだろうか。そのことをよくご存じなのだ。えげつない拷問でもどか日本的だ。

文化の違いの克服の難しさ。だけでなく相互理解へのヒントも描かれていたのではないか。それは原作にもあったことだ。
事実ベース。撮影はすべて台湾だそうだ。

NHKはよく命日特集の番組を組む。
中秋の名月しかも満月。今日は遠藤周作の命日なのだそう。

監督は巨匠マーティン・スコセッシ。作品は何本か見た。
  

Wikipediaマーティン・チャールズ・スコセッシ
  いずれもイタリア(シチリア)移民2世である父母の次男として、ニューヨーク市クイーンズ区にて         生まれ
      セリフ一言一言に日本の歴史と現在が浮かび上がる。しかも哲学的だ。
  
  だが少年時代は、映画監督ではなくカトリックの司祭を目指していた。
  シチリア系イタリア移民の家に生まれ、マフィアの支配するイタリア移民社会で育ったため、
  その人格形成と作品の双方にはその出自が深く影響し、腐敗した矛盾に満ちた現実のなかでいかに
  人間としての倫理と善良さを実践できるか、それがしばしば不可能であることの苦悩を追求する映            画が多い。


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