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ETV特集 「三鷹事件 70年後の問い~死刑囚・竹内景助と裁判~」 を見た。

2019年08月26日 | テレビ番組

画像は番組へのリンク

以下はTV番組を途中から見た感想です。

1949年(昭和24)7月、三鷹駅構内で、無人列車暴走、転覆事件。6人死亡、負傷者20名。
GHQ、陸軍、共産党(裁判過程)の関与、はたまたTwitter検索によると
ソ連の関与なども最近取沙汰されていて謎は謎のまま膨らむ。

この事件で起訴された共産党員9名は無罪、ひとり非党員の元運転士の竹内景助被告のみ有罪。
チャンネルを回したら、その竹内景助被告が単独犯行だったと自ら証言する白黒の映像が目に飛び込んだ。

弁護側の不思議な行動も気になる。(番組中ここでは期待ほどの切込みはなかった)
時代背景として「かくめいちかし」と本気で思われていたこもの考慮されなければならない。
これは重要な論点と思えるが、ここでも省くことにする)

さて、

竹内景助(脳腫瘍のため45歳で獄死)の長男の2回目の再審請求に対し
今年7月31日に東京高等裁判所は再審開始を認めない決定をした。
その後番組では長男は途中顔出し取材に応じ、戦う姿勢を示していた。

わたしとそう年齢が違わないと思える彼の人生、現在の暮らしぶりに、思いをいたす。

からむ時代背景。(番組のテーマではなかったと思うが)ミステリーがミステリーを呼ぶだけでなく
時代を超えて訴えてくる問題がいくつもがある。

事件は、1951年(昭和26年)サンフランシスコ条約締結(奄美もこの年12月復帰)
の2年前のことで、連合国軍占領下の日本。

三鷹事件当時、第二次国共内戦で中国共産党の勝利が濃厚となり(1949年11月中華人民共和国成立)、
日本でも、この年1月の衆院選で共産党が3議席から45議席へと大躍進を遂げている。

また、事件前年1948年に成立した大韓民国(韓国)、その翌々年1950、朝鮮戦争勃発がしている。

時代は、マッカーサーによる占領初期の民主化政策から一転、後期のいわゆる「逆コース」、
社会主義運動を取り締まるレッドパージ、赤狩りの時代にはいろうとする時期だ。
(事件は、共産党員やその支持者が多かった国鉄の、人員整理が進められている最中に起きた)

昔、近くに住んでいたこともあり
事件と同時期に起き、これと共に国鉄三大ミステリー事件といわれる
下山事件、松川事件などもによく本などで読んだ記憶があるが、

歳とともに記憶は風化に風化を重ね、時代も変わって司法関係のニュース
にも失望が重なり、関心も薄くなる一方のきょうこのごろ。

生まれる前に起きた事件だが、
あれから70年も、あ70年しか経っていないのか。
世にも不思議な事件。
昔のマスコミはすごかったのだな、という感想もいだいた。

時代も変わったと嘆いてばかりいられない、決して昔のミステリーはない。

初回放送:8月24日(土)午後11時00分~午前0時00分
再放送:8月29日(木)午前0時00分~午前1時00分〔8月28日(水)深夜〕

「ETV特集」は、ときどき見るが、見出したらついつい引き込まれて
しまう、NHKならではの番組作りに感心することが多い数少ない番組の一つですが、
この番組も、最近時代の大きな波にされされているようだ。

NHK「最後の良心」に異常事態 「ETV特集」「ハートネットTV」の制作部署が解体の危機
70人超の部員が合同で要望書を提出

https://www.buzzfeed.com/jp/ryosukekamba/nhk

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つけっぱなしで聞いているNHKラジオの番組も
けっこう唐突な改編がつづいている。


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