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映画『山椒大夫』監督 溝口健二 1954年

2020年11月19日 | 映画

平安末期、陸奥国の話。都へと向かう途中、人買いにたぶらかされて親子離れ離れに売られ、辛酸をなめる姉弟の話。


1森鴎外の代表作のひとつである小説「山椒大夫」1915年(大正4年)がもとになっている。

小説は青空文庫でも読める。

この映画はyoutubeでも見ることができるが、ネットフリックのほうが当然画質がよい。
(設定によって日本語字幕も。話者の役名も表示されるので物語の理解に役立ちます)

子供のころ紙芝居でみた記憶がある「安寿と厨子王丸」(中世に成立した説経節『さんせう太夫』を原作として子供向けに改変した童話)のストリーの記憶がうっすらとよみがえる。

姉の安寿(香川京子)はいいのだが、成人した弟のイメージがだいぶ紙芝居の記憶と違った。
(映画での少年時代の厨子王:加藤雅彦 (のちの津川雅彦)

映画は 1954年3月31日公開。大映製作・配給の溝口健二監督作品。ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を獲得するなど、海外でも高く評価され、溝口の代表作のひとつとなった。『西鶴一代女』『雨月物語』に次いで3年連続でヴェネツィア国際映画祭に入賞した wikipedia 

縦横どちらの構図でも、日本的な幽玄な映像美が数多く楽しめる。

撮影は宮川 一夫。

(みやがわ かずお、1908年2月25日 - 1999年8月7日)は日本映画界を代表する映画カメラマンである。主に京都太秦、大映映画の時代劇における陰影ある斬新な撮影で稲垣浩、溝口健二や黒澤明らが監督する作品のカメラマンとして世界に知られる。


スタッフ
監督:溝口健二
製作:永田雅一
脚本:八尋不二、依田義賢
企画:辻久一
撮影:宮川一夫


キャスト
玉木:田中絹代
厨子王:花柳喜章
安寿:香川京子
山椒大夫:進藤英太郎(東映)


少年時代の厨子王:加藤雅彦 (現在の津川雅彦)
少女時代の安寿:榎並啓子

 

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