2007.01 鳥海山 七高山
今シーズンは何時になく早めの板納めとなり、最近はぽっかりと穴が開いた様な空虚感の有る日々。最後の飯豊山行も悪天候で中途半端となり、何か後を引きずる様な気分でぱっとしなかった。しかしもう一度北股岳の山頂に立とうという気も起こらず、デブリと洗濯板の様な斜面を連想し、モチベーションは下がる一方だった。
今年は暖冬で全国的に山スキーも低調だったのか、目を見張るような新しいコースの開拓や派手なルンゼ滑降、または長大なコースの走破記録などが少なかった。それにあれ程盛り上がっていたバックカントリー系のテマーカー・スノーボーダーの皆さんの姿も少なく、関連ブログを覗いても更新もされず低調な雰囲気。なるほどパウダースノーを追い求める向きには退屈な年だろう。でもアイスバーン・モナカ雪・湿雪・ザラメ雪など、何でも有りの山スキーヤーは落胆する事も無い。むしろ暖冬傾向の時こそ困難な壁が突き破られ、新しい世界が広がる可能性が出てくる。
また、今年はこれ程GPSにお世話になるとは思わなかった。GPSについては人によってそれぞれ価値観は異なると思うが、今までは消極的な位置づけだったのが積極的な使い方に変わり、山スキーのプランニング・スタイルに大きな役割を果たす事となりそうだ。悪天候でもコースミスする事は少なく、しかもロス時間無く帰ってこれる事は計算がし易い。鳥海山・月山の厳冬期の山行などには大きな武器となり、また新たな可能性が出てくるだろう。
今年はあれ程通いなれた蔵王にはまったく食指が動かず、下部が薮がらみのコガ沢・北屏風東壁は結局訪れる事もなかった。しかしその反面、普段は登頂はおろか近づく事さえ困難な鳥海山の、ほぼまぐれと言って良い元旦登頂など出来てしまう。旨く好天を摑めば1~4月でも七高山のワンデー登頂が可能となり、今までに無い選択肢が増えて面白くなった。残念ながら首都圏の山スキーヤーさんには機会薄だろうが、地元山スキーヤーにとっては嬉しいチャンス。天気図を読み込み、少し早立ちを心掛ければそう難しくはないと思います。
また鳥海山の御田ヶ原コースも意外と素晴らしく、これで鳥海山東面の上ノ台コース・ビア沢コースを入れた3部作が整った。雪が豊富で雪質も良い東面のエリアこそ、もっと多くの山スキーヤーが訪れて良いと思う。春スキーの既成コースに物足りない向きにはお勧めで、きっと期待を裏切らない素晴らしいフィールドが待っているでしょう。ただ、鬱陶しいスノーモービルのトラックベルトと、静寂をぶち壊すフルスロットルのエンジン音を除けば・・・。
自分ではランク付けはあまり好きでは無いが、あえてベスト3上げるとすると次の通りだろうか。①鳥海山 湯ノ台コース~七高山(1月) ②朝日連峰 赤見堂岳~北尾根(1月)③朝日連峰 障子岳周遊(4月)。もう少し欲張ったプランも有ったが結局計画倒れとなり、もう少し作戦を練り直して来年の宿題として暖めておきたい。
とにかく事故とかこれといったトラブルもなく、仲間と旨い酒を飲みながら楽しく過ごせた事が嬉しい。山岳会の皆さん、山小屋でお会いした先輩・山スキーヤー、拙サイトにご訪問頂いた皆様など、お付き合い頂いた多くの方ありがとうございます。
今シーズンは何時になく早めの板納めとなり、最近はぽっかりと穴が開いた様な空虚感の有る日々。最後の飯豊山行も悪天候で中途半端となり、何か後を引きずる様な気分でぱっとしなかった。しかしもう一度北股岳の山頂に立とうという気も起こらず、デブリと洗濯板の様な斜面を連想し、モチベーションは下がる一方だった。
今年は暖冬で全国的に山スキーも低調だったのか、目を見張るような新しいコースの開拓や派手なルンゼ滑降、または長大なコースの走破記録などが少なかった。それにあれ程盛り上がっていたバックカントリー系のテマーカー・スノーボーダーの皆さんの姿も少なく、関連ブログを覗いても更新もされず低調な雰囲気。なるほどパウダースノーを追い求める向きには退屈な年だろう。でもアイスバーン・モナカ雪・湿雪・ザラメ雪など、何でも有りの山スキーヤーは落胆する事も無い。むしろ暖冬傾向の時こそ困難な壁が突き破られ、新しい世界が広がる可能性が出てくる。
また、今年はこれ程GPSにお世話になるとは思わなかった。GPSについては人によってそれぞれ価値観は異なると思うが、今までは消極的な位置づけだったのが積極的な使い方に変わり、山スキーのプランニング・スタイルに大きな役割を果たす事となりそうだ。悪天候でもコースミスする事は少なく、しかもロス時間無く帰ってこれる事は計算がし易い。鳥海山・月山の厳冬期の山行などには大きな武器となり、また新たな可能性が出てくるだろう。
今年はあれ程通いなれた蔵王にはまったく食指が動かず、下部が薮がらみのコガ沢・北屏風東壁は結局訪れる事もなかった。しかしその反面、普段は登頂はおろか近づく事さえ困難な鳥海山の、ほぼまぐれと言って良い元旦登頂など出来てしまう。旨く好天を摑めば1~4月でも七高山のワンデー登頂が可能となり、今までに無い選択肢が増えて面白くなった。残念ながら首都圏の山スキーヤーさんには機会薄だろうが、地元山スキーヤーにとっては嬉しいチャンス。天気図を読み込み、少し早立ちを心掛ければそう難しくはないと思います。
また鳥海山の御田ヶ原コースも意外と素晴らしく、これで鳥海山東面の上ノ台コース・ビア沢コースを入れた3部作が整った。雪が豊富で雪質も良い東面のエリアこそ、もっと多くの山スキーヤーが訪れて良いと思う。春スキーの既成コースに物足りない向きにはお勧めで、きっと期待を裏切らない素晴らしいフィールドが待っているでしょう。ただ、鬱陶しいスノーモービルのトラックベルトと、静寂をぶち壊すフルスロットルのエンジン音を除けば・・・。
自分ではランク付けはあまり好きでは無いが、あえてベスト3上げるとすると次の通りだろうか。①鳥海山 湯ノ台コース~七高山(1月) ②朝日連峰 赤見堂岳~北尾根(1月)③朝日連峰 障子岳周遊(4月)。もう少し欲張ったプランも有ったが結局計画倒れとなり、もう少し作戦を練り直して来年の宿題として暖めておきたい。
とにかく事故とかこれといったトラブルもなく、仲間と旨い酒を飲みながら楽しく過ごせた事が嬉しい。山岳会の皆さん、山小屋でお会いした先輩・山スキーヤー、拙サイトにご訪問頂いた皆様など、お付き合い頂いた多くの方ありがとうございます。