Danae(ダナエ)はギリシャ神話の登場人物で
Acrisio di Argo(アルゴス王アクリシオス)の娘。
世継ぎを望んだアルゴス王は神託を求めたところ、
ダナエの息子によってやがて王は殺されると言い渡され
それに驚いた王は、
美しい愛娘を地下室に閉じ込めてしまいます。
しかし、Giove(ジュピター/ゼウス)は
ダナエの美しさの虜となり、
細かい黄金の雨に姿を変えてダナエのもとに降り注ぎ
彼女と関係を持ち、やがてダナエは男の子を産みます。
ジュピターとダナエの間に産まれたのがPerseo(ペルセウス)。
アルゴス王はその事実を知り、
孫を自分の手で殺してしまうと神の怒りを買うと考え
ダナエとペルセウスを箱に閉じ込めて海へ流してしまいます。
しかし、ジュピターの要請でポセイドンが海を鎮め
二人は無事に漂着し、命拾いをします。
いくつかの波瀾万丈な転変を経て
ペルセウスは成長し、やがてアルゴスに向かいます。
ただし途中で予言のことを知り、ラリッサに行き先を変更。
しかし、たまたまラリッサを訪れていたアルゴス王と再会し、
やがて神託が現実となります。
投げ槍の競技中にペルセウスが誤って放った槍に当たり
アルゴス王は命を落としてしまいます。
ダナエのエピソードは
特にルネッサンス期の芸術家の間で好まれたテーマの一つ。
当時このテーマを取り扱うことで
宗教画ではタブーとされている
女性の裸体を描くことができたためともいわれています。
そのためダナエは柔らかなベッドの上に横たわり、
なんとなく上方を見上げる視線で描かれ、
横たわる彼女の上に黄金色の雨が降り注ぎます。
Coreggio(コレッジョ)やTiziano(ティツィアーノ)などに先駆けた
Mabuse(Jan Gossaert/ヤン・ホッサールト)の作品では
ダナエは半円の閉じられた空間の中央に腰掛け
右胸をはだけてはいるものの着衣姿で描かれています。
しかしながら、両脚がゆるく組まれているせいか、
妙に官能的な作品となってもいます。
ホッサールト以降は横たわる裸体で描かれることが多く
このテーマで何点か作品を制作しているティツィアーノは
黄金の雨の代わりに天から金貨が落ちてくるように描き、
これ以降、金貨を描く芸術家も増えていきます。
ダナエのベッドの脇には
女召使いやAmore(アモーレ/エロス)が描かれることがあり、
女召使いは降り注ぐ黄金をエプロンなどで受け止めようとし
アモーレはジュピターの到来を歓迎し手助けするような役目として
描かれることが多いようです。
個人的にはボルゲーゼ美術館に所蔵されている
コレッジョの、
あどけないダナエとそつのないアモーレが描かれる
「Danae」が一番好きです。
Acrisio di Argo(アルゴス王アクリシオス)の娘。
世継ぎを望んだアルゴス王は神託を求めたところ、
ダナエの息子によってやがて王は殺されると言い渡され
それに驚いた王は、
美しい愛娘を地下室に閉じ込めてしまいます。
しかし、Giove(ジュピター/ゼウス)は
ダナエの美しさの虜となり、
細かい黄金の雨に姿を変えてダナエのもとに降り注ぎ
彼女と関係を持ち、やがてダナエは男の子を産みます。
ジュピターとダナエの間に産まれたのがPerseo(ペルセウス)。
アルゴス王はその事実を知り、
孫を自分の手で殺してしまうと神の怒りを買うと考え
ダナエとペルセウスを箱に閉じ込めて海へ流してしまいます。
しかし、ジュピターの要請でポセイドンが海を鎮め
二人は無事に漂着し、命拾いをします。
いくつかの波瀾万丈な転変を経て
ペルセウスは成長し、やがてアルゴスに向かいます。
ただし途中で予言のことを知り、ラリッサに行き先を変更。
しかし、たまたまラリッサを訪れていたアルゴス王と再会し、
やがて神託が現実となります。
投げ槍の競技中にペルセウスが誤って放った槍に当たり
アルゴス王は命を落としてしまいます。
ダナエのエピソードは
特にルネッサンス期の芸術家の間で好まれたテーマの一つ。
当時このテーマを取り扱うことで
宗教画ではタブーとされている
女性の裸体を描くことができたためともいわれています。
そのためダナエは柔らかなベッドの上に横たわり、
なんとなく上方を見上げる視線で描かれ、
横たわる彼女の上に黄金色の雨が降り注ぎます。
Coreggio(コレッジョ)やTiziano(ティツィアーノ)などに先駆けた
Mabuse(Jan Gossaert/ヤン・ホッサールト)の作品では
ダナエは半円の閉じられた空間の中央に腰掛け
右胸をはだけてはいるものの着衣姿で描かれています。
しかしながら、両脚がゆるく組まれているせいか、
妙に官能的な作品となってもいます。
ホッサールト以降は横たわる裸体で描かれることが多く
このテーマで何点か作品を制作しているティツィアーノは
黄金の雨の代わりに天から金貨が落ちてくるように描き、
これ以降、金貨を描く芸術家も増えていきます。
ダナエのベッドの脇には
女召使いやAmore(アモーレ/エロス)が描かれることがあり、
女召使いは降り注ぐ黄金をエプロンなどで受け止めようとし
アモーレはジュピターの到来を歓迎し手助けするような役目として
描かれることが多いようです。
個人的にはボルゲーゼ美術館に所蔵されている
コレッジョの、
あどけないダナエとそつのないアモーレが描かれる
「Danae」が一番好きです。