私のたまにトラブルなトラベル

そんな旅は愉快!爽快!我慢!忍耐!
トラブルが襲ってもめげずリュックを背負って世界を旅する大和撫子!

爪が剥がれた・・・

2012-09-10 00:05:41 | 東南アジア
2006年2月23日~3月5日までマレーシアの旅をした。
メインはキナバル山(4095m)に登ることだった。

「あいつ」とは近畿の低山を登ったりしていた。
本当に気軽に「キナバル山に行こうか?」というので、
「良いよ」と軽々しく返事をした。
まさか富士山より高いなんて思いもしなかった。

OKと言ったので、覚悟を決めてた。
目の前に聳える雲がかかった「キナバル山」を見た時は、
背中がゾクゾク、足先から怖さが襲った。

3000mくらいから「高山病」があると言うじゃないの!!!
「あいつ」は大丈夫や!みんな登っている!といとも簡単に言う。

ガイドを雇い、午前8時に登り始め12時45分にレストハウスに到着!
1日目は6Kの行程だった。
ガイドのピトは「ジャラン、ジャラン、パラン、パラン」と声をかけてくれる。
ジャラン(歩く)パラン(ゆっくり)




2日目は午前3時にヘッドライトをつけて出発。




白い太いロープが道筋を教えてくれる。
勾配はかなりきついので、一歩、一歩ゆっくりと登って行った。



ヘッドライトしかないので、星空はとてもきれいだった。
午前6時20分に頂上に達した。
高山病には強かった(^◇^)





頂上に到達した人にはカラーの証明書をくれる。





もし途中で挫折するとモノクロの証明書なのだ。


達成感に酔いしれ、下山して海のまち「コタキナバル」にバスで戻った。
登山シューズからビーサンに替え・・・
バスから降りようと大きなリュックを思いっきり上に下げたら、
右足の親指が引っかかりバリっと音がした。
うぅぅぅぅ痛い!!!右の親指の爪が剥がれたぁ~!!!
みるみる内に真っ赤な血が噴き出した


あまりの痛さに気分が悪くなり、「あいつ」に病院を探して!!!と叫んだ。
「あいつ」はここか?ここか?とのんびり言うじゃないの!!!
どこでも良いから早く!!!

マレーシア人のドクターが爪を見て、
『爪は剥がれても生えてくるから大丈夫だよ!
それより血圧が高くて、下げないと飛行機に乗ってはダメだよ』
と言った。
血圧???その方に神経が行って・・・爪は生えるに納得・・・

もちろん英語なので、あいつが通訳してくれた。
こんな時は役に立つ(^_-)

ホテルで寝ていると、胸が締め付けられるように痛い!
「心筋梗塞?」「狭心症?」・・・・
私の命もコタキナバルで終わる~と一人で涙していた


「あいつ」は一人で夕飯を食べにでて帰ってこない!!!
あぁ~病気の時くらい傍に居れよ!

なんと、帰国後病院で聞くと、「胸のこむら返り」と診断された。
その時の自分を思いだすと・・・恥ずかしい(=^-^=)ふふ


結局、登山の後遺症で半月板が割れ「左膝半月板切除術」を受けた。

あいつよ!少しは痛みを解れよと言いたかった


後日、パソコンが故障し、マレーシアの写真が消えちゃった。
登頂の写真は「あいつ」だ((+_+))
私の登頂記録は、証明書だけになった。
痛く、辛く、ショックな思いをしたマレーシアの旅だった。