Horse Racing Cafe

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凱旋門賞

2006-09-28 23:40:41 | 海外競馬(欧州)

 いよいよあと3日で凱旋門賞。思えば、ディープインパクトは新馬戦・若駒Sを圧勝した時点で三冠制覇を通過点とされ、三冠制覇を達成すると世界制覇を目標とされた。近年の日本競馬でここまで調教師・騎手・ファンの思惑通りにハードルをアクシデント無く越えてきた馬も珍しいんじゃないかな。21世紀に入ってからの日本の年度代表馬に限定したとしても、01年ジャングルポケットはキングジョージ→英インターナショナルS遠征が計画されるも故障で頓挫。02年、03年シンボリクリスエスはオーナーの「海外はリスクがあるし、めんどくさいし(笑)」という言葉にすべてが集約されている感がある。04年ゼンノロブロイにしても充実の4歳秋に比べると05年は勢いに翳りが見られた。こう考えてみると、一般的に最もサラブレッドが充実すると言われる4歳の時点で理想的なステップを踏んで欧州遠征するなんて日本競馬史上でもタイキシャトル以来なのではないかと思う(長期遠征したエルコンドルパサーなんかもいますが、それは置いておいて)

 
 さて、枠なんかはまだ決まっていませんが出走予定馬の簡単な解説を(もう、言うまでもないかもしれませんがw)

1.ディープインパクト 牡4 父サンデーサイレンス母ウインドインハーヘア
 
 まあ、今更戦跡などは言うまでもない日本近代競馬の結晶。過去凱旋門賞に挑戦した日本馬は6頭ですが、レベル的にも欧州に迫ったとも言える99年エルコンドルパサーの遠征以後の遠征過程から考察すると一番まともなローテを組んでいる(まあ、比較対象が比較対象なのでアレですが)。
 この馬において一番の心配事であったのは出走頭数なわけだが、まさかの8頭立て(登録段階)と最早この馬には神風でも吹いているのではないかと思わせるくらいの勢いがある。残された懸案は宝塚記念以来の休み明けという点と当日の馬場状態か。ただ、休み明けという点はそこまで心配すべきことではないようにも感じる。キングジョージでハーツクライが敗れた際、橋口氏が敗因を〝①英国入りが遅かった②帯同馬の不在③アスコットの馬場にぶっつけ〟だったことを挙げているようにルメールとは異なり休みあけを敗因とはしていない。私も一年ぶりの休み明けならともかく、2~3ヶ月なら問題無いと考えているし、池江先生もそうと考えたから使わなかったのであろう(休み明けで凱旋門勝った馬は○○年遡らないと・・・みたいに言う人がいるが、そんなら日本馬まだ勝ったことないんだから・・・と)。そもそも、無理してフォワ賞使うくらいなら使わない方がよっぽどマシだった。

2.Hurricane Run 牡4 父Montjeu 母Hold On
 
 キングジョージ後にも述べたが、レースでは本当にズブかった。その結果が最後の2ハロンにおけるスミヨンの鞭24発連打である。ただ、フォワ賞における勝負どころでの反応はそれほど悪くなく、ファロンが鞭を使わないでもShiroccoについていけたのは収穫ではないであろうか。頭数が少なくなったのも内で包まれる可能性がなくなっただけにプラス。泣き所は、キングジョージの疲労とファーブルが泣きをみせているようにペースが遅くなりそうなこと。

3.Shirocco 牡5 父Monsun 母So Sedulous

 正直、昨年のBCターフを逃げ切った時はフロックに思っていました。ゴメンナサイ。馬場状態がSoftであったジョッキークラブSを楽勝したあたりは以前のShiroccoと変わり映えしない印象であったが、GoodであったコロネーションC、フォワ賞の連勝は正直驚きだった。懸案だった鞍上もスミヨンの騎乗が正式に決まったことにより、その地位をさらに強固なものにしている。

4.Pride 牝6 父Peintre Celebre 母Specificity

 ディープインパクトファンは頭数が少なくなったことを嬉しく思っているかもしれないが、ディープファン総数の10分の1以下かもしれないがPrideのファンも心踊っている状態であろう。それくらい過去2年挑戦してきたこのレースでは詰まったり、仕掛けが遅れるなど不完全燃焼の連続だった。また、今回はローテが段違い。04年は7月サンクルー大賞→8月ジャンロマネ賞→9月ヴェルメイユ賞→凱旋門賞、05年は8月ジャンロマネ賞→9月フォワ賞→10月凱旋門賞。行きがけの駄賃的な選択であった過去2年とは異なり、今年は完璧にこのレースをターゲットにしている感がありあり。私だけかね?他のどの馬よりもPrideが怖いのは。。

5.Rail Link  牡3 父Dansili 母Docklands

 「今年の3歳はたいしたことない」これが今年の凱旋門賞を語る上で欠かせないキーワードなのではないかと思う。Dylan Thomasが愛チャンピオンS、George WashingtonがクインエリザベスⅡ世Sに勝って少し覆されつつあることだが、凱旋門賞に出走する馬にしてみればその言葉は当てはめてもいいのではないかと。Rail Link自体は、ニエユ賞で破ったYoumzainが先週のオイロパ賞を勝っているように決して弱くはないものの、過去いたような凶悪なレベルの3歳馬ではないことは事実。来年か・・・。ロンシャン競馬場は得意としているためにマイナスにはならない。

6.Sixties Icon 牡3 父Galileo 母Love Divine

 個人的には母親のLove Divineが好きだったのでこの馬に頑張ってもらいたいところ。英セントレジャーのレベルとかは無しの方向で(笑)フランキーを確保できたのは大きいだけにインにへばり付いて、直線グリーンベルトを主張できれば見せ場はあるかも。

7.8 Best Name&Irish Wells

 まあ、この2頭はまとめてやっても大丈夫でしょう。2頭とも仏ダービーに出走しているわけだが、今年は正直言って仏ダービー組みは評価できない。Best Nameはペリエで出走する気満々なようだが、Irish Wellsは本当に出るのかね?2頭とも前走仏の重賞を勝っているわけだが荷が重い。キングジョージで言うならばEnforcerみたいに着狙いに徹しそう。