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東電、原発故障隠し 放射能の測定値も改ざん

2007-02-01 06:11:49 | ちょっと 『気になる』 はなし
東電、原発故障隠し 放射能の測定値も改ざん
2007年02月01日01時35分  朝日新聞
 電力会社によるデータ改ざん問題で、東京電力は31日、新たに原子力発電所で77年から24件延べ199回の定期検査に関するデータ改ざんがあった、と発表した。検査に関係しない不正も4件あった。原発の非常用炉心冷却装置のポンプの故障を隠して検査を通したり、放射能の測定値を低くごまかしたりした悪質なものがあり、経済産業省原子力安全・保安院は原子炉等規制法などの違反がないか調べる方針。

排気筒モニターの方法と改ざんの手口
 不正があった原発は、福島第一、同第二(いずれも福島県)、柏崎刈羽(新潟県)の原発17基中13基。ほかに、火力発電所3基でも不正があった。東電はいずれも安全上の問題はないという。不正は77年から火力発電所の一部では現在まで続き、ほとんどが02年のトラブル隠し発覚後の総点検で見過ごされていたことになる。
 東電によると、柏崎刈羽1号機では92年5月、非常時に炉心に冷却水を送り込む炉心冷却装置の残留熱を取り除く四つのポンプのうち一つが、定期検査の直前に故障した。だが、故障を隠したまま定期検査を受けて合格し、そのまま原子炉を起動、2日後に修理した。保安院は、安全確認が不十分のまま運転したことが法令違反にあたる可能性もあるとみている。
 福島第一原発1号機では79~98年、計28回にわたり、蒸気の流量を監視し、弁を作動させる装置を正しく設定せずに検査を受け続けていた。そのままでは検査に合格しないケースだった。
 定期検査には関係なかったが、柏崎刈羽原発では放射能の測定値を改ざんしていた。95~97年ごろ、排気筒から出る放射性ヨウ素の濃度を測る際にヨウ素を捕らえるフィルターを裏返しにして放射能の測定値を低くなるようにしていた。95年5月には、同原発4号機の排気筒から出るガスの放射能の値をコンピューター上で低く上書きした。
 どちらも実際の測定値は国が指針で定めた測定の下限値よりも低く、そのままでも国や県に「検出なし」と報告する値だった。通常は測定限界以下になることが多いので、それに合わせようとしたらしい。
 築舘勝利・東電副社長が31日、保安院を訪れ、報告書を提出。今年3月末までに再発防止策などをまとめ、国に提出する方針。

「私の意見」
私は基本的なしくみを変えない限りこのような問題はなくならないと思います。
社内のコンプライアンス教育を行っても、しばらくはいいでしょうが、また元に戻ってしまいます。
電気回路に「アンド回路」と「オア回路」があります。アンド回路は直列回路で、全てに電気が入らないと「赤色ランプは点灯しません」オア回路は並列回路でどこかに電気が入ると「赤色ランプが点灯します」
 ●担当者―直属の上司―さらに上の上司―役員―社長→赤色ランプ点灯
 ●担当者→赤色ランプ点灯
 ●コンピュータによる自動通報→赤色ランプ点灯
 ●別の部署の担当者→赤色ランプ点灯
製造業では「アンドン」があって、何か異常が発生すると「アンドン」を点灯させます。
それは、「異常事態」がまわりのみんなにわかるしくみです。「異常事態」はなるべく人に知らせたくないものです。出来れば隠しておきたいと思います。しかし、「異常事態が発生した時」にそれを、担当者以外の人にも自動的に知らせるしくみがあれば、それは担当者だけの問題ではなくなります。
製造業の「アンドン」と同じしくみを再発防止に採用したらどうでしょうか?
例えば、監視システムに異常が発生した場合、関係者に自動的にメール配信するしくみがすでに実用化されています。私のところでも実際に使用しています。
「異常発生」すると登録した関係者に、「今・・・の異常が発生しました。」とメール配信します。それが社長まで行けばどうでしょうか?
もちろん社長が正しい判断をすると決まっていませんが、多くの関係者に情報が伝わることにより、密室で決める事が出来なくなります。

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