http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130618/k10015373881000.html
『失した事件の証拠品をねつ造するなどの不祥事が相次いでいる大阪府警察本部は、紛失に気付いた警察官が、叱責を恐れて隠そうとする場合が多いとして、正しい対応を徹底するための教材を作り、再発防止を図ることにしています。
大阪府警では、警察署の元幹部が、事件の証拠品のたばこの吸い殻がなくなっているのに気付き、別の吸い殻を証拠品としてねつ造したほか、今月には、別の警察署の警察官が、事件と関係のない注射器を証拠品に見せかけたり、うその調書を作ったりしていたことが明らかになりました。
大阪府警は、こうした不祥事は、誰かが証拠品をなくしたことに気付いた警察官が、上司から叱責されるのを恐れ、隠そうとして起きる場合が多いとみて、正しい対応を徹底するための警察官向けの教材を作りました。
パソコンで見るこの教材は、「自分が直接関わっていない問題が発覚した場合、すぐに報告すれば処分されることはない」と説明し、「逆に、問題を隠そうとねつ造などをした場合、懲戒処分を受ける可能性が高い」と、天使と悪魔がささやく姿を添えて解説しています。
大阪府警は、この教材をすべての警察署でみてもらい、不祥事の再発防止を図ることにしています。』
問題が発生した場合、どのように対応するのか?飲酒運転の発覚を恐れるために妻に身代わりを頼んだ大学教授や、部下に責任を押し付け自分は知らないと言う上司など。その対応はさまざまだ。
問題が発覚しなければそれで済むが、いざ発覚すれば今までの信用はなくなってしまう。正直でいることが最低限の信用を保つことになる。
最後はその人の心情の問題だ。より大きなリスクをとるのか?それよりも小さなリスクをとるのか?
そのときに迷うのは人間の弱さと言えるが、最終的にはお天道様は知っている。
他人はごまかせても自分はごまかせない。