おぉ、この物語はスタンス的には『地獄少女』にそっくりかもしれない。
前回の「世界は簡単じゃない」の一言が全キャラクターにかかってきましたね。
この演出はなかなに興味深いです。
5話感想。
◆◆マリナ◆◆
私にしかできないからよ
前回の感想で彼女は傀儡なのではないかと書きましたが、志は持っている模様。
ただ、その自信がどこからくるのかが全く分かりません。
実績の無い人間の自信は単なる「傲慢」に変わる場合すらあります。
まだまだ、世間知らずな印象を受けてもしまいますね。
何と言うか、新入社員の時の私ととてもよく似ていますw
それとも何か隠し玉を持っているのでしょうか。
であれば、彼女の発言に説得力はあるのですが…。
これから各国とのエネルギー供給交渉で彼女も世界(地獄?)を知る事になるのでしょう。
世界は簡単じゃない。
◆◆アレルヤとハレルヤ(二重人格)◆◆
前髪の位置が変わると人格が変わるのでしょうか(汗)。
アレルヤも(ソーマと通じ合っている点を考えても)超人機関出身なのかもしれませんね。
アレルヤは何らかのきっかけ(実験事故?)で宇宙を漂流する事になり、その時のトラウマに苦しんでいる模様。
これは想像ですが、彼は宇宙漂流時に他人から見捨てられたのかもしれない。
だから、今回、過去の自分と同じ立場の者達を見捨てられずに救助行為に走った、と。
彼の行為はガンダムマイスターとしては失格ですが、人間としては「カッコ良い」ものです。
今まで、武力で人を殺める描写が多かっただけに、武力で救える命がある事を印象付けてくれました。
テロリストという固定概念に縛られるべきではない、と。
世界は簡単じゃない。
◆◆ソーマの誤算◆◆
人革連サイドとしては今回のソーマの行動は大誤算。
MS操縦のスペシャリストであるはずの彼女がこのザマでは育成を任せられたセルゲイが悲惨です。
スペシャリストが予定通りに実力を発揮してくれるとは限らない、と。
世界は簡単じゃない。
◆◆スメラギの判断◆◆
スメラギさんですが、一組織の指揮官としては甘いのではないかと思われます。
今回のアレルヤの行為は重大な命令違反であり、厳罰ものです。
しかし、彼女は今回、機密情報漏洩のリスクを犯してまで人命救助を優先しました。
私も一視聴者的な立場としては、人命救助のために行動を起こすアレルヤを素直に「カッコ良い」と思いました。
しかし、ガンダムのパイロットとして見ると、彼は全く使い物になりません。
他に代わりがいるのであれば、早急にアレルヤをパイロットから外すべきです。
いつ感情に流されて命令違反を犯すかも分からない人間をパイロットにしている事から考えても、ソレスタルビーイングの台所事情が分かりますね。
恐らく、アレルヤ並のスキルを持ったパイロットが他に居ないのでしょう。
スメラギも頭を悩ませるところですな。
今回のアレルヤのイレギュラーなケースでも分かるように、万事、彼女の予測どおりに物事が運ぶとは限らない、と。
世界は簡単じゃない。
◆◆ティエリアの判断◆◆
適性に欠ける者をガンダムに乗せるべきじゃない
私が今回最も共感したのはこのティエリアの発言でした。
今回は、どちかと言うと、アレルヤやセルゲイの「熱さ・カッコ良さ」が強調されていただけに、冷静な彼の台詞を最後にピンポイントで挿入したのは上手かったですね。
今回の出来事は想定外の出来事でしたが、ソレスタルビーイング側からしてみれば、この「想定外」のズレ幅をなるべく小さくしたかったはず。
よって、その「想定外」のズレ幅を大きくする要因である「アレルヤの感情に流される行動」は排除されるべきなのです。
ゆえに、ティエリアの発言は至極全うなものであり、彼の冷徹さはスメラギにも求められるものだと思う次第。
ティエリアは世界が想定外の事態に直面しないように予定調和を保つ役回りなのかもしれない。
ただ、直後のスメラギの台詞から察するに、ティエリアにもガンダムマイスターとして支障を来たし得る弱点があるのかもしれませんね。
彼の戦う動機についてもこれからの話の中で明らかになっていくのでしょう。
◆◆セルゲイ◆◆
なかなかにバランス感覚のある人物だと思います。
見かけとは裏腹に(笑)義理人情を重んじるキャラかと。
今回は自分の部下が起こした不祥事なのでその責任は当然、上官であるセルゲイも取らなければならない。
よって、今回の彼の人命救助は至極当然の行為。
彼は今回のアレルヤの行為を驚いていましたが、彼にとってはアレルヤの行為は想定外の出来事だったのでしょう。
そして、不可能と思われた人命救助を「想定外」に達成できた。
「世界は簡単じゃない」という事が端的に表現されていましたね。
テロリストであろうとも、人命抹殺ではなく、想定外に人命救助を行う事もあり、不可能な人命救助を想定外に達成できる事もある、と。
◆◆沙慈の役回り◆◆
沙慈はソレスタルビーイングの謎に迫っていく役回りになりそう。
『地獄少女』の柴田一のような感じですな。
彼の視点は視聴者の視点に近いのですが、今回も彼の視点からソレスタルビーイングと世界の動向が描かれました。
前回、彼はソレスタルビーイングの行為に疑念を抱いていたのですが、今回の救出劇でその感情が一変するのではないかと思う次第。
ソレスタルビーイングは争いを引き起こしているという事実に変わりは無いが、人の命を救う事だってあるのだ、と。
今回、「世界は簡単じゃない」と最も痛感したのは沙慈だったかもしれませんね。
◆◆世界は簡単じゃない◆◆
今までの話では万事予定通りに事が運んでいたが、それ程、単純な図式で世界は成り立っている訳が無くイレギュラーな側面もある、という事が今回の話では描かれていましたね。
ソーマの誤算・アレルヤの想定外の行動等、早くも予定調和の世界が個人のミクロ的立場からぶっ壊れつつあります。
この波は徐々に大きくなり最終的には予定調和の世界の構図が国家・民族といったマクロ的立場からぶっ壊れるオチが待っていそうな感もあります。
予定調和で成り立っている世界もイレギュラーな出来事を契機に十二分に変わり得る、と。
正に「世界は簡単じゃない」と痛感させられた回でした。
以上、見応えのあった5話感想でした。
前回の「世界は簡単じゃない」の一言が全キャラクターにかかってきましたね。
この演出はなかなに興味深いです。
5話感想。
◆◆マリナ◆◆
私にしかできないからよ
前回の感想で彼女は傀儡なのではないかと書きましたが、志は持っている模様。
ただ、その自信がどこからくるのかが全く分かりません。
実績の無い人間の自信は単なる「傲慢」に変わる場合すらあります。
まだまだ、世間知らずな印象を受けてもしまいますね。
何と言うか、新入社員の時の私ととてもよく似ていますw
それとも何か隠し玉を持っているのでしょうか。
であれば、彼女の発言に説得力はあるのですが…。
これから各国とのエネルギー供給交渉で彼女も世界(地獄?)を知る事になるのでしょう。
世界は簡単じゃない。
◆◆アレルヤとハレルヤ(二重人格)◆◆
前髪の位置が変わると人格が変わるのでしょうか(汗)。
アレルヤも(ソーマと通じ合っている点を考えても)超人機関出身なのかもしれませんね。
アレルヤは何らかのきっかけ(実験事故?)で宇宙を漂流する事になり、その時のトラウマに苦しんでいる模様。
これは想像ですが、彼は宇宙漂流時に他人から見捨てられたのかもしれない。
だから、今回、過去の自分と同じ立場の者達を見捨てられずに救助行為に走った、と。
彼の行為はガンダムマイスターとしては失格ですが、人間としては「カッコ良い」ものです。
今まで、武力で人を殺める描写が多かっただけに、武力で救える命がある事を印象付けてくれました。
テロリストという固定概念に縛られるべきではない、と。
世界は簡単じゃない。
◆◆ソーマの誤算◆◆
人革連サイドとしては今回のソーマの行動は大誤算。
MS操縦のスペシャリストであるはずの彼女がこのザマでは育成を任せられたセルゲイが悲惨です。
スペシャリストが予定通りに実力を発揮してくれるとは限らない、と。
世界は簡単じゃない。
◆◆スメラギの判断◆◆
スメラギさんですが、一組織の指揮官としては甘いのではないかと思われます。
今回のアレルヤの行為は重大な命令違反であり、厳罰ものです。
しかし、彼女は今回、機密情報漏洩のリスクを犯してまで人命救助を優先しました。
私も一視聴者的な立場としては、人命救助のために行動を起こすアレルヤを素直に「カッコ良い」と思いました。
しかし、ガンダムのパイロットとして見ると、彼は全く使い物になりません。
他に代わりがいるのであれば、早急にアレルヤをパイロットから外すべきです。
いつ感情に流されて命令違反を犯すかも分からない人間をパイロットにしている事から考えても、ソレスタルビーイングの台所事情が分かりますね。
恐らく、アレルヤ並のスキルを持ったパイロットが他に居ないのでしょう。
スメラギも頭を悩ませるところですな。
今回のアレルヤのイレギュラーなケースでも分かるように、万事、彼女の予測どおりに物事が運ぶとは限らない、と。
世界は簡単じゃない。
◆◆ティエリアの判断◆◆
適性に欠ける者をガンダムに乗せるべきじゃない
私が今回最も共感したのはこのティエリアの発言でした。
今回は、どちかと言うと、アレルヤやセルゲイの「熱さ・カッコ良さ」が強調されていただけに、冷静な彼の台詞を最後にピンポイントで挿入したのは上手かったですね。
今回の出来事は想定外の出来事でしたが、ソレスタルビーイング側からしてみれば、この「想定外」のズレ幅をなるべく小さくしたかったはず。
よって、その「想定外」のズレ幅を大きくする要因である「アレルヤの感情に流される行動」は排除されるべきなのです。
ゆえに、ティエリアの発言は至極全うなものであり、彼の冷徹さはスメラギにも求められるものだと思う次第。
ティエリアは世界が想定外の事態に直面しないように予定調和を保つ役回りなのかもしれない。
ただ、直後のスメラギの台詞から察するに、ティエリアにもガンダムマイスターとして支障を来たし得る弱点があるのかもしれませんね。
彼の戦う動機についてもこれからの話の中で明らかになっていくのでしょう。
◆◆セルゲイ◆◆
なかなかにバランス感覚のある人物だと思います。
見かけとは裏腹に(笑)義理人情を重んじるキャラかと。
今回は自分の部下が起こした不祥事なのでその責任は当然、上官であるセルゲイも取らなければならない。
よって、今回の彼の人命救助は至極当然の行為。
彼は今回のアレルヤの行為を驚いていましたが、彼にとってはアレルヤの行為は想定外の出来事だったのでしょう。
そして、不可能と思われた人命救助を「想定外」に達成できた。
「世界は簡単じゃない」という事が端的に表現されていましたね。
テロリストであろうとも、人命抹殺ではなく、想定外に人命救助を行う事もあり、不可能な人命救助を想定外に達成できる事もある、と。
◆◆沙慈の役回り◆◆
沙慈はソレスタルビーイングの謎に迫っていく役回りになりそう。
『地獄少女』の柴田一のような感じですな。
彼の視点は視聴者の視点に近いのですが、今回も彼の視点からソレスタルビーイングと世界の動向が描かれました。
前回、彼はソレスタルビーイングの行為に疑念を抱いていたのですが、今回の救出劇でその感情が一変するのではないかと思う次第。
ソレスタルビーイングは争いを引き起こしているという事実に変わりは無いが、人の命を救う事だってあるのだ、と。
今回、「世界は簡単じゃない」と最も痛感したのは沙慈だったかもしれませんね。
◆◆世界は簡単じゃない◆◆
今までの話では万事予定通りに事が運んでいたが、それ程、単純な図式で世界は成り立っている訳が無くイレギュラーな側面もある、という事が今回の話では描かれていましたね。
ソーマの誤算・アレルヤの想定外の行動等、早くも予定調和の世界が個人のミクロ的立場からぶっ壊れつつあります。
この波は徐々に大きくなり最終的には予定調和の世界の構図が国家・民族といったマクロ的立場からぶっ壊れるオチが待っていそうな感もあります。
予定調和で成り立っている世界もイレギュラーな出来事を契機に十二分に変わり得る、と。
正に「世界は簡単じゃない」と痛感させられた回でした。
以上、見応えのあった5話感想でした。