お前を殺す
Gガンに続く平成3大ガンダム第二弾となる作品ですが、ガンダムに女性ファンを取り込んだ事で大きな脚光を浴びました。
しかし、少女漫画風なキャラクターデザインとは裏腹に内容はガンダムシリーズの中で最も硬派でもありキスシーンすら無い徹底ぶり。
また、戦争と平和について真摯に扱った稀有な作品でもあり、そのテロ否定の精神は戦争ものの作品の鑑とも言えるのではないかと思う次第です。
しかし、細部については全く覚えていないので改めて見直すにあたりどのような感想を持つのかが楽しみなところでもあります。
◆AC(アフターコロニー)195年
地球圏統一連合の暴力による圧制に対してコロニー国家の一部の人間が流星に見立てて新型機のガンダムを地球に送り込む作戦に出た。
それが、オペレーションメテオ。
しかし、作戦はOZにリークされており、トレーズもゼクスもガンダム到来を予測していた。
◆ヒイロ
リリーナの乗ったシャトルを民間人シャトルと知っておきながら、障害物と断定し撃墜しようとするヒイロ。
目的遂行のためならば手段を選ばないこの頃のヒイロは正に鬼です。
ってか、MSを撃墜して高笑いするエキセントリックさはZガンダムのカミーユと被るものもあります。
しかし、リリーナに顔を見られた事でいきなり自爆を試みるのはエキセントリックにも程があると思うぞ。
別にガンダムのパイロットだとばれたわけでも無かろうに。
◆ドーリアン外務次官
オペレーションメテオか・・・
ウィングガンダムが搭載されたカプセルを見ながら呟くドーリアン外務次官(リリーナの父親)。
外務次官だけあってリークされた情報を知っているのかもしれませんね。
◆ゼクス
お決まりの仮面キャラですが、渋すぎます。
パラシュートで降下する姿も様になっているw
しかし、「手柄を焦る軍隊に良い未来は無い」と発言するなど、OZの姿勢に懐疑的でもあります。
◆ウィングガンダム
可変形式のMSですが、バスターライフルの威力は並大抵のものではありません。
単体で大気圏突入も可能な模様。
◆リリーナ
お父様!わたくしの誕生日はもうすぐですのよ!
お嬢様らしい喋り方をするリリーナ。
流石は、外務次官の娘です。
しかし、この娘もヒイロと同じく超エキセントリックです。
自爆に失敗し救急隊をなぎ倒し逃走するヒイロの姿を見ながら、、、
わたくしはリリーナ・ドーリアン
あなたは?
と何事も無かったかのように独り言を呟く超余裕ぶり。
この作品はとんでもキャラの巣窟と言えるかもしれない(汗)。
◆トレーズ
OZ総帥のトレーズ。
これまたすさまじい王子様風のキャラクターで外見だけ見ると、中世の騎士のようです(笑)。
これまでのガンダムシリーズのキャラクター観を凌駕する人物であると言えるでしょう。
しかし、その見かけとは裏腹に連合とOZとの関係を真摯に考えており、なかなかに冷静な性格のようです。
◆他パイロット達
デュオ・・・一人だけ飛びぬけて明るい。一番まともな人間っぽい。ってか、おさげが可愛いなw
トロワ・・・落ち着きがある感じ。ヒイロのようなエキセントリックさは無いですな。
カトル・・・敵に投降を要求するなど、5人の中では一番温厚なキャラ。ってか、女の子っぽい。
五飛・・・一人だけ音楽が違ったので強烈なインパクトでした。武闘派っぽい。中国系?
◆リリーナの友達
ありえないくらいにお嬢様しかいない(汗)。
10代でありながら、既にですます口調とは。
その中でも一番のお嬢様がリリーナ。
何と言っても、一人称が「わたくし」ですから。
一般庶民は絶対に近寄れない存在、それがリリーナ。
◆お前を殺す
もはや、この作品の語り草にもなっている超有名なシーン。
リリーナの誕生日招待状を破り捨てたヒイロが吐き捨てた台詞。
お前を殺す
ヒイロがリリーナの学園に潜入した理由は自分の正体を知ったリリーナ暗殺のためなのでしょうね。
衝撃的なラストシーンでした。
そして、ENDは「お嬢様である自分」から解放されたリリーナの飾らない素顔のカット満載です。
ゆえに、この作品は男性がヒイロ視点から見るのではなく、女性がリリーナ視点から見た方が感情移入しやすいと言えるかもしれませんね。
初回のタイトルも「少女(=リリーナ)が見た流星」ですし。
よって、女性向けの作品。
以上。