さて、腹ごなしといいながら所詮路面電車に乗っているのでたいしてこなれるわけもない、のですが。
翌日は宮島に行く予定。さあ今日はこれからどうしよう?
20年前に海のない埼玉県人になってからすっかり海を見る機会も減ってしまった私としては「港に行こう!」な気分でして
たいしたあてもなく宮島に近い宮島口とは別の宇品(うじな)港に広電で向かいました。
路面電車って乗り心地はあまりよろしいものではないし(特に旧車両)何せ中心地の大通りを走るので時間はそりゃ
かかるのですけど、車窓からの町の見物はなかなか楽しいです。
サンフレッチェの選手の声も聞けるし♪
選手の「応援よろしく」のご挨拶が車内で流れていましたよ。
こういうローカルっぽさってすっごく好き。

新旧車種並び


路面電車の線路は通りの真ん中にあり、石畳のようになっているところが多いです

車両に京都市電の文字が

「そうだ!海に行こう」と着いた先は
宇品港
日清戦争で広島が軍事拠点化されるとともに大陸進出の前進基地となったそうです
現在は松山や宮島、似島、江田島、金輪島への船が行き来しています



奥に見えるのは安芸小富士とも言われる山をもつ似島
島そのものが山のようにも見えます
似島の検疫所には原爆被災者が多く運び込まれたそうです。
そして似島は、第一次世界大戦で日本軍が占領した青島から強制連行され似島に収容されてたドイツ人の菓子職人が
日本で初めてバームクーヘンを焼いたところで、そのバームクーヘンが初めて日本で売られたのが原爆ドームと呼ばれる前の
広島県物産陳列館の「似島収容所浮虜製作品展覧会」です。
(詳しくはユーハイムのHPで)
現在では残念ながら広島にはユーハイムの販売店舗があるのみでその発祥を示すものは何もなさそうですが似島では
臨海少年自然の家という施設でバウムクーヘン作りの体験イベントがあるようです。
(たぶんユーハイムはイベントに絡んでいないと思う)

近くの島々へのフェリーがひっきりなしに往来しています。

乗り物オタクじゃないんですが船と港って血が騒ぐのです

「第十こふじ」の名からもわかる通り安芸小富士のある似島へのフェリー

乗り込み完了
出港しますよ~

似島行きのフェリーは船内車の格納階(1F部分)をずっと念入りに水洗いしていた
岸壁を離れてなおずっと水を撒き続けていたのが印象的
この船がたまたまなのか?それとも何か入念に洗浄する規則があるのか?
また行くときがあったら聞いてみよう

ずっと洗ってます

まだまだずーっと洗ってます

日もかげってきたので晩ごはんを食べに戻ろう~
手を振って見送ったら振り替えしてくれた似島行き「第十こふじ」のやさしい船員さんたち♪
それだけで似島がすっかり好きになっちゃいました
一度も行ったことないのに!
いくつか残された戦争の歴史と自然たっぷりの島を今度訪れてみたいです。
猫がいっぱいいるみたいだしね!(たまらなく猫好きなので)
広島夜歩きに続く