震災の時に流れていたCM「遊ぼう」っていうと、「遊ぼう」って答える で興味を持って購入した本。
詩の中に隠れているつよさに惹かれる一冊です。生涯で書いた500編のうち、約60編が掲載されています。
人はそれぞれ合っていいということから、2つ選んでみました。
★草の名
人の知ってる草の名は、
わたちはちっとも知らないの。
人の知らない草の名を、
わたしはいくつも知ってるの。
それはわたしがつけたのよ、
すきな草にはすきな名を。
人の知ってる草の名も、
どうせだれかがつけたのよ。
ほんとの名まえを知ってるは、
空のお日さまばかりなの。
だからわたしはよんでるの、
わたしばかりでよんでるの。
★わたしと小鳥とすずと
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやく走れない。
わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。
すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。
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