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習近平主席とトランプ会談を、具体的に見ていこう。

2017-04-12 13:33:55 | 政治


今回の米中首脳会談は、「今後アメリカはロシアと敵対するが、中国とは組んでいく」ということを、トランプ大統領が習近平主席に示した首脳会談だったと言える。だからこそ、中国にとっては「勝利」なのである。

以下、米中首脳会談を、具体的に見ていこう。現地時間の4月6日13時50分、習近平夫妻がフロリダに降り立った。

強風が吹く中、ティラーソン国務長官夫妻が出迎えたが、印象的だったのは、いつもはむっつりした表情の習近平主席が、珍しく陽気な様子で、赤絨毯の上を歩行中に、積極的にティラーソン国務長官に話しかけていたことだ。

近くには通訳も見当たらず、英語がからっきしできないはずの習近平主席は、いったい何語で話したのかと思ってしまった。

続いて15時頃にトランプ大統領夫妻も着陸し、17時頃に豪華絢爛な自分の別荘「マー・ア・ラゴ」で、習近平夫妻を出迎えた。

18人の衛兵に守られながら、入口玄関前で両首脳夫妻4人で記念撮影を行ったが、習近平主席が薄桃色の口紅を差していたのが目についた。

習近平主席は、このようなテレビカメラが入る首脳会談の際には、薄化粧を施す習慣がある。何度もその様子を見ていて発見したのだが、不愉快な会談の時には、真っ赤な口紅を塗る。

例えば、2014年11月10日に、北京APECに合わせて開かれた安倍晋三首相との初めての日中首脳会談の時などがそうだった。憮然とした表情を少しでも和らげるため、そうするのだろう。

ところが、気分が乗っていて晴れやかな会談の時には、薄桃色の口紅を差すのだ。今回がまさにそうだった。

本来なら、トランプ大統領から貿易不均衡、北朝鮮、南シナ海などの問題で、ギャンギャン責められることが想起されたため、真っ赤な口紅の方かと思っていたら、そうではなかった。

もしかしたら、シリア情勢と米ロ関係が今後、劇的に変わるという情報が、習近平主席のもとに、すでに入っていたのかもしれない。

習近平主席がフロリダに到着してから、別荘で「ご対面」となるまで、約2時間の「予習時間」があったからだ。

館内に入ると、待ち受けていたトランプ大統領の長女イヴァンカ嬢の長女アラベラちゃん(5歳)が、「習爺爺好! 彭奶奶好!」(習オジサンこんにちは、彭オバサンこんにちは)と中国語で挨拶。

続いて、中国歌曲『ジャスミン』を熱唱し、『三字経』(宋代に創られた各3文字から成る計361句の人生訓)や唐詩の一部を、中国語で諳んじてみせた。

イヴァンカ嬢とアラベラちゃんは、1月30日にワシントンの中国大使館で開かれた春節のパーティにも顔を出し、アラベラちゃんが「兎子」(ウサギ年生まれ)と中国語で語っている。習夫妻は拍手喝采し、パンダのぬいぐるみをプレゼントした。

ちなみに、習近平主席がトランプ大統領に贈ったのは、一幅の書だった。そこには、「九層之台、起於累土 千里之行、始於足下」(九重の塔は積土から起こり、千里の道は足元の一歩から始まる)と書かれていた。

要は習近平主席がトランプ大統領に言いたいことを、書に託したのだ。

現代ビジネス からの引用記事



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