朝鮮半島と中国と世界の動き

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2017-04-21 10:53:10 | 社会


フィリピン中部の有名な観光地、セブ島で3月上旬、若いフィリピン人女性に売春を強要していたとして、韓国人男性9人が人身売買取締法違反の容疑で国家捜査局(NBI)に逮捕された。

この男性9人の逮捕時の様子をとらえた映像は動画サイト「ユーチューブ」で公開され、1カ月が経過した4月4日現在、再生回数が約8万5千回に達して話題を集めている。

NBIなどによると、韓国人男性9人は19歳から21歳のフィリピン人女性たちを勧誘し、1日当たり2千ペソ(約4400円)で韓国人観光客を相手に売春をさせていた疑い。このセックスツーリズムへの志願者はインターネットを通じて募っていたという。
 

公開された映像は約20分間。逮捕された私服姿の韓国人9人は全員、NBIの一室で椅子に座ったまま、身元が知られないよう黙って顔を伏せている。撮影関係者のフィリピン人女性は容疑の詳細が書かれた警察調書を読み上げ、地元メディアがNBI捜査員に取材をする様子も収録されている。捜査員のデスクの上には被害者とみられるフィリピン人女性の写真が置かれていた。
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身売買取締法違反の容疑で逮捕される外国人は、韓国人に限ったことではない。にもかかわらず容疑者の容姿や捜査員とのやり取りまで収録された映像がネット上で公開されるのは極めて異例で、韓国人を標的にした見せしめの可能性は否定できないだろう。
 
この映像が公開された2カ月ほど前の今年1月には、フィリピン国内で実業家の韓国人男性(53)が拉致、殺害された事件が発覚し、在比韓国人社会に衝撃が走ったばかりだった。

事件は首都マニラから車で約2時間北上したルソン地方パンパンガ州の被害者宅で発生し、韓国人実業家は警官らに車で連れ去られ、絞殺された。フィリピン国家警察所属の警官複数人が関与していたことから、事件は両国の外交問題に発展した。 
 
この事件発覚後、韓国人観光客を標的にした恐喝事件が起きていたことも分かり、関与を疑われた現職警官7人が腕立て伏せの罰則を受ける模様がメディアで報じられた。

私の取材に応じた在比歴20年以上の韓国人女性(40代)は「フィリピンの警察がまた別の韓国人を標的に復讐するのではないかと不安だ」と心境を吐露していたが、今回の人身売買摘発は、まさにこうした在比韓国人の懸念が高まっている中で起きた。

単なる偶然の可能性もあるが、韓国人容疑者をネットでさらし者にした背景には、何らかの意図が感じられる。

ウェッジからの引用記事
 

日本に牙を剥く中国と北朝鮮の「2つの核保有国」

2017-04-05 14:59:43 | 社会

アメリカのトランプ新大統領の言動に世界が注目している。安倍首相も2月中旬、日米首脳会談を行い、新大統領との信頼関係構築を図ったが、過激な発言を繰り返すトランプ氏がリーダーとなったアメリカはいったいどこへ向かうのか? 作家の落合信彦氏が解説する。

近著『そして、アメリカは消える』で指摘したように、あの国は50年以上かけて少しずつ劣化してきた。しかし、ここに来て劣化のスピードが急激に加速している。世論調査によれば、トランプの「入国禁止」大統領令を支持するアメリカ国民は49%もいる。残念ながら、アメリカ人も劣化してしまったのだ。

 リーダーを見ればその国の国民のレヴェルもわかる。また、リーダーが劣化すれば、国民も劣化する。かつてケネディが大統領だった頃、アメリカは国家も国民も輝いていた。あの素晴らしい国は、いまや大きく変容してしまったのだ。

 アメリカが劣化して世界の平和にコミットしなくなったことで、今年は全地球的に戦争勃発の危機に見舞われることになるだろう。

 たとえばイランとサウジアラビアが火種になる可能性がある。シーア派国家のイランとイスラム教スンニ派の大国サウジアラビアは一触即発の状態だ。20161月には、サウジ政府がシーア派の指導者47名を「テロに関与した容疑」で処刑した。それにイスラム教シーア派指導者ニムル師も含まれていたことから、両国は国交を断絶。現在もさや当てを続けている。

 もしこの2国が戦争になれば、プーティンがイランのことを支えるだろう。一方、これまでサウジアラビアを支えてきたアメリカは傍観を決め込むはずだ。なぜならアメリカ国内でシェールガスが産出されるようになり、アメリカにとってサウジアラビアが「原油の防衛線」ではなくなったからだ。また、トルコも戦争の震源地になる可能性がある。大統領のエルドアンは独裁色を強めていて、何をしでかすかわからない。

 

何と言っても日本にとって脅威なのは、北朝鮮だ。金正恩は日米首脳会談の真っ最中に弾道ミサイルをぶっ放し、挑発してきた。日本はそれに対し、「断じて容認できない」とお決まりのフレーズで声明を出しただけだった。

 北朝鮮は、潜水艦発射型のミサイルを地上から発射するタイプに改造した新型弾道ミサイルであり、実験に成功したと主張している。発射準備に時間がかかる液体燃料ではなく固体燃料が使われたとも指摘されている。本当なら、発射の兆候がつかみにくくなり日本の安全保障にとって極めて深刻な事態だ。

 他の国なら、隣国から何発も弾道ミサイルが発射され、目の前の海に撃ち込まれていたら、すぐ戦争になる。ここまでされて何もしないのは、日本くらいのものだ。日本は「ケンカ」を恐がっているから舐められて、北朝鮮の挑発がエスカレートするのである。

 金正恩は異母兄の金正男を暗殺し、暴走を加速させている。アメリカが世界平和にコミットしないとなれば、金正恩にとっては大チャンスだ。習近平が金正恩をバックアップし、極東で戦争が始まる可能性もある。その時、日本は“2つの核保有国と戦わなければならないのだ。アメリカの劣化により、世界はジャングル化した。日本人は、その中でどう生き抜いていくか、考えていかなければならないのである。

SAPIOからの引用記事