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トランプを選んだアメリカ国民は後悔しているのか。タイトル”shattered“の意味

2017-07-31 22:08:58 | 政治


ヒラリー・クリントンはなぜ、アメリカ大統領選でドナルド・トランプに負けたのか。サブタイトルに Inside Hillary Clinton's Doomed Campaign とあるように、

ヒラリー・クリントンの選挙対策本部の内幕を細かく伝え、その敗北の原因に迫る。ふたりの筆者はおそらく、初の女性大統領が誕生する瞬間へ向けて、綿密な取材を重ねてきたのだろう。

民主党での大統領候補への指名獲得競争、そしてドナルド・トランプと争った本戦と、長い選挙戦の間にクリントン陣営が次々と直面した難局を、関係者の生の声を交えながら生き生きと描き出す。
 
とはいえ、トランプがホワイトハウスに入ってしまった以上、敗軍の将であるヒラリー・クリントンに関する本を、今さらだれが読むのだろうか。日本人である評者ははじめ正直そう思った。

しかし、アメリカでは本書はベストセラーとなった。ニューヨーク・タイムズ紙の週間ベストセラーリスト(単行本ノンフィクション部門)では、5月7日付で2位に初登場した。8週連続でのランクインとなった6月25日付でも13位につけた。
 
大統領に就任してからも暴走気味のトランプ大統領を目の当たりにし、どうしてこんなことになってしまったのか。そう思ったアメリカ国民が改めて本書を手にとっているのだろうか。

基本的には民主党支持、つまりはヒラリー・クリントン支持とみられる筆者たちによる本書を、トランプ支持者や共和党員たちが読むとも思えない。本書が売れるということはやはり、

民主党支持者の間ではヒラリー・クリントンへの人気が根強いということなのだろうか。とはいえ、選挙に負けてしまった後に、ヒラリー・クリントンについて考えたところで手遅れだ。

それでも本書が売れるあたりに、なんとかトランプを止められなかったのかという、アメリカ国民の間に漂う後悔の念を示しているのだろう筆者たちは選挙戦のさなかからヒラリー陣営などの100人以上にインタビューを重ねてきた。臨場感あふれるシーンの数々が登場する。

なかでも、次のシーンは最も胸に迫った。ヒラリー・クリントンが選挙での敗北を認める電話をドナルド・トランプにかけた直後、オバマ大統領からヒラリーに電話がかかってくる。

ヒラリーの長年の側近であるHuma Abedin(フーマ・アベデイン)がオバマからの電話を、ヒラリーへ取り次いだシーンだ。ヒラリーはその少し前にもオバマ大統領から電話をもらい、選挙での敗北を潔く認めるよう説得されたばかりだった。

「『大統領からです』とフーマは言った。ヒラリーは一瞬、ひるんだ。話をする心の準備ができていなかった。ほんの少し前にオバマと話したときはまだ、選挙戦の結果は確定していなかった。

しかし、今や、大統領が慰めの電話をかけてくるにいたって、自分が敗北したという現実と、ことの重大さが突如、ヒラリーを打ちのめした。自分は大統領を失望させてしまった。

自分自身もダメにしてしまった。党にも敗北をもたらした。そして、自分の国を奈落に突き落としてしまったのだ。オバマが築き上げた功績と、大統領になるという自分の夢は、ドナルド・トランプの足元で砕け散った。

自分のせいだった。ヒラリーは重い腰をイスから上げフーマの手から電話を受け取った。『大統領、すいませんでした』と、ヒラリーは静かに言った」
 
ちなみに、引用した原文のなかに、shatteredという単語が出てくる。本書のタイトルにもなっている言葉なので、ここで少し解説する。「打ち砕く」という意味を持つ動詞shatterの受動態なので「打ち砕かれた」という意味になる。

Shatterという動詞には、ガラスなどを「粉々に割る」という意味もある。これまで女性が大統領に就任したことがないという、いわゆるガラスの天井(glass ceiling)を打ち破る(shatter)つもりで、ヒラリーは大統領選に挑んだはずが、

逆にトランプによって打ちのめされた(shattered)という、皮肉にも近い意味がタイトルには込められている。

ウェッジからの引用記事
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5つの派閥、変わる権力構図 一族のアクセスを黙認するのがカギ

2017-07-31 18:48:21 | 政治


スカラムチ氏は首席補佐官らに対する攻撃に出る直前、トランプ大統領と夕食を共にしており、この場で首席補佐官追い落としのシナリオが描かれた公算が強い。

プリーバス氏は共和党全国委員長を務めた党主流派の1人。ライアン下院議長とも親しい間柄で、主流派とホワイトハウスをつなぐパイプの役割を期待されていた。
 
しかしオバマケア見直し法案が否決されるなど議会対策がうまくいかず、大統領の不満が高まっていた。大統領は最近、昨年10月に大統領の女性スキャンダルが表面化した時、

プリーバス氏が批判したことを蒸し返し、「あの時、アイツが何をしたか覚えているか」などと側近らの前で罵っていた。大統領がスカラムチ氏を使ってプリーバス首席補佐官を辞任に追い込んだのは確実だろう。

問題は31日、新首席補佐官に就任するケリー国土安全保障長官がホワイトハ
ウスの全般的な統括力を発揮し、内紛や混乱を収めて政権を正常化できるかだ。ここで重要になるのは、ホワイトハウスの指揮系統の一元化だろう。
 
トランプ政権のホワイトハウスは発足当時から3頭体制。通常の政権ではトップである首席補佐官に加え、バノン首席戦略官、娘婿のクシュナー上級顧問の3人が同格に据えられたため、

指揮系統が複数となって政権の混乱に拍車がかかった。この時点で、プリーバス首席補佐官の失脚は決まったと言っても過言ではない。
 
しかし、半年を経て、ホワイトハウスの権力構図も変わった。現在の派閥は大きく言って5つ。1つはクシュナー氏やその妻でトランプ氏の長女イバンカ顧問といったトランプ一族だ。

2つ目はニューヨーク・ウォール街出身の企業家中心のグループ。ここにはコーン国家経済会議委員長、ロス商務長官らがいる。
 
3つ目は選挙戦からのトランプ氏の側近グループ。バノン首席戦略官やミラー顧問らだ。4つ目は共和党の主流派に属する一派。ペンス副大統領や更迭されたプリーバス氏、スパイサー前報道官らだ。

そして最後は政争から一歩引いて構える将軍一派。目立つことを避けているのが特徴で、ケリー新首席補佐官、マティス国防長官、マクマスター国家安全保障担当補佐官らである。

ケリー氏は国家安全保障長官として、厳しい不法移民対策やイスラム諸国からの入国禁止などトランプ大統領の政策を強く支持し、大統領からの信頼を勝ち得た。またホワイトハウスの各派閥とも対立せずにうまく立ち回ってきた。
 
しかし、首席補佐官という立場はこれまでとは全く違う。5つの派閥の中で、トランプ氏に最も影響力を持っているのはクシュナー、イバンカ夫妻を中心とする一族グループだ。

「彼らに嫌われれば、明日はない。指揮系統の一元化を確保しつつ、トランプ一族の大統領への直接的なアクセスには目をつぶる」(アナリスト)ということがケリー氏の成功のカギだろう。
 
しかし、政権の混乱はケリー氏の首席補佐官就任でもすぐには収まりそうにない。ロシア・ゲートをめぐり、セッションズ司法長官の解任問題がくすぶり、国務省の人事に難癖を付けられ続けているティラーソン国務長官も早期辞任を検討していると伝えられるなど、今後も山あり谷ありだ。
 
歴代の首席補佐官史「門番」の著者であるクリス・ウイップル氏は「ケリー氏の任務は“ミッション・インポッシブル”」(米紙)とその多難さを予測している。

ウェッジからの引用記事
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送り込まれた“刺客” ホワイトハウス首席補佐官の前途多難

2017-07-31 17:21:06 | 政治

ホワイトハウスの仕切り役であるプリーバス大統領首席補佐官が事実上更迭され、新たにジョン・ケリー国土安全保障長官(67)が任命された。

内紛や議会対策で大混乱に陥っている政権を立て直すためだが、新長官に全面的な統括権が付与される見通しはなく、早くも悲観論が飛び交っている。

それにしてもトランプ政権の混乱と混迷ぶりは異常だ。政権発足半年しかたっていないのに、辞任や解任された主な高官はサリー・イエーツ(司法長官代行)、マイケル・フリン(国家安全保障補佐官)、ジェームズ・コミー(FBI長官)、ショーン・スパイサー(大統領報道官)、そして今回のプリーバス氏と相当の数に上る。
 
ホワイトハウスの内紛が噴出しているのに加え、トランプ大統領の目玉だった医療保険制度改革(オバマケア)の見直し法案は与党である共和党の一部造反で成立させることができず、議会との関係も最悪の状態にある。

上下両院はトランプ氏が嫌がっていた対ロシア追加制裁を可決し、同氏が検討中とされるセッションズ司法長官や、ロシア・ゲートの捜査を進めるモラー特別検察官の解任を阻止する構えだ。
 
最近の支持率は最低の36%と歴史的な低さ。米歴史家の一部によると、こうしたホワイトハウスの内紛や、議会との関係が悪化した政権は19世紀以降のことだという。とりわけ、首席補佐官交代の発表直前の内紛の噴出はひどいものだった。
 
主役は7月21日、ホワイトハウスの広報戦略を取り仕切る広報部長に任命されたトランプ氏の選挙資金調達役アンソニー・スカラムチ氏だ。同氏はニューヨークの投資会社の創設者で、“たかり屋”との異名を取る人物。その遠慮のないごう慢で不遜な物言いから、「ミニ・トランプ」とも呼ばれている。
 
当時の報道官だったスパイサー氏、首席補佐官だったプリーバス氏の2人はスカラムチ氏とは犬猿の仲で、同氏の広報部長起用に強く反対していた。しかしトランプ大統領がこれを押し切って広報部長に任命し、スパイサー氏は抗議のため辞任した。
 
スカラムチ氏は広報部長就任後、時を置かず、公然とプリーバス首席補佐官への非難を開始。雑誌とのインタビューでプリーバス氏を「妄想的で偏執狂」と罵り、同氏がメディアに内部情報を漏らしているとして、米連邦捜査局(FBI)に捜査を依頼するほどの異常ぶり。
スカラムチ氏はプリーバス首席補佐官が近く辞任に追い込まれる、とまで言い切り、この発言についてトランプ大統領から了承を得ていると断言した。その矛先はプリーバス氏ばかりではなく、一時は権勢を振るったバノン首席戦略官にも向けられた。
 
鮮明になったのは、スカラムチ氏がプリーバス首席補佐官を辞任させたかったトランプ氏が送り込んだ“刺客”だった、ということだ。首席補佐官は日本で言えば、官邸の元締めである官房長官だ。いくら落ち目であっても、大統領のお墨付きなしにホワイトハウスのトップ2人を名指しで批判することなどできまい。

ウェッジからの引用記事
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