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イバンカは、従来の大統領一家による外交儀礼を超えた領域で影響力を発揮している。「いつもはトランプに批判的な中国のコメンテーターでさえ、イバンカの話題になると敬意を払う。
少なくとも表立った批判は控えている」と、米ニューヨーカー誌は指摘する。中国の一部ネチズンは、イバンカは独力で成功した女性の鑑であり、富裕な名家の子孫として一目を置く。
中国「イバンカ熱」の源泉 なぜイバンカが好きなのか。それはトランプ政権下の米中関係にどんな意味をもつのか。3人の識者に聞いた。
イバンカは、中国のエリート層特有と思われてきたクレプトクラシー(権力者が国の富を独占すること)と縁故主義が、アメリカのエリート層にも同じようにはびこっていることを体現している。
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中国のいわゆる「伝統ある縁故主義」も「アメリカ版の縁故資本主義」も、もはや見分けがつかない。米政界は、今までクレプトクラシーと見られないように取り繕ってきた。だがそれもおしまいだ。
イバンカは身をもって、アメリカがひた隠しにしてきた実情を世界に暴露した。
スカーレット・ヨハンソンが明かしたイバンカ・トランプの正体──SNL
自分の努力でなく立派な家柄出身というだけでトップに上り詰める人間に対して、嫉妬と尊敬の入り混じった気持ちを抱く文化は中国にもある。
現代中国史において、家柄や社会階層をめぐって凄まじい政治闘争が繰り広げられてきたのは、単に毛沢東主義が暴走したためだけでなく、生い立ちがどれほど社会的な成功を左右するかを察して、持たざる人々が戦った証だ。
アメリカも、政界や社会に蔓延する中国並みに汚い出来レースを前に、人々は絶えず壁にぶつかってきた。
ニューズウィークからの引用記事
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