<今朝の新聞各紙に前橋赤十字病院の建て替え問題の記事が掲載されましたけど、上毛新聞の記事の見出しは著しく誤解を招く可能性のある見出しがついているので心配になりました。そこで、取り急ぎキキが入手した資料を公開します。正しい認識を持ってください…>
これは朝日新聞の記事です。見出しは『前橋赤十字病院「現在地拡張し建て替え可能」諮問委が最終報告書」となっています。
前橋赤十字病院の建て替えについて県支部長の大沢正明知事から検討を諮問された委員会が最終報告書を出した、その内容は、「敷地を拡張すれば現在地でも建て替えは可能である」というものであると伝えています。
敷地の拡張には用地取得の期間的問題等の課題があることも付記されています。
コチラは上毛新聞の記事です。朝日とは見出しも記事の内容も大きく異なっています。
見出しを見ると、敷地を拡張すれば現在地での建て替えが可能であるとした答申の趣旨が読み取れません。あたかも諮問委が建て替え困難を答申したかのように読み取れます。そんなことはないのですが…
記事の内容もそうです。きっと記者会見でのやり取りを中心に記者が書いているらしく、答申に盛り込まれていない内容がたくさん記事にされています。
ていねいに読めば、「地元住民が提案した病院南側に敷地約1万平方㍍を拡張する案が唯一実現可能と結論付けた」と書かれていますが、どうして「唯一実現可能」などと主観的表現で書くのでしょうか?
それに、前橋赤十字病院現在地建て替え推進協議会は、市内79自治会が参加し、広く前橋市民の民意を代表しているのです。どうしていつまでも、「地元住民」という表現に上毛の記者はこだわっているのでしょうか?
そして、その後に長々と、この案の実現困難性を匂わせる記述が続きます。
どう読んでも、上毛新聞の記者は現在地建て替えは困難と結論付けたいみたいです。
こういう、おかしな先入観を持って報道に当たるべきではないと、キキは思うのですがいかがでしょう。
そこで、上毛の記事で誤解が生じないように次の文書を掲載します。
敷地を拡張すれば現在地建て替えが可能だとする案を提案した前橋赤十字病院現在地建て替え推進協議会が諮問委員会の答申に合わせて発表した声明です。
この声明とともに、声明を補足するための参考資料も出されています
確かに、現在地建て替えについてはたくさんの課題があります。
でも、移転新築にはもっと大きな課題と困難があるはずです。それも病人や高齢者が安心して通える病院とするのはたやすいことではないはずです。
上毛の記事を読むと、「現在地建て替えが困難なら移転したほうがよい」というニュアンスがこめられているような気がしてなりません。
こういう考えは大きな間違いだとヒゲクマは常々言ってきました。
課題や困難があったら、どうやって克服してゆけばよいのか、その道筋をみんなで考えてゆくことが大事だと思うのです。
みなさん、是非とも資料を読んでください。そして、上毛新聞の記事だけで誤解しないでくださいね、キキからのお願いです。
今回の記事で改めて思ったのですが、
同じことを書いたものでも、新聞によってずいぶんと違うものですね。
1つの新聞の記事をすべて正しいと思わずに、
色々と自分で調べたりすることは非常に大切だと思いました。
そうしないと、自分が他者に操られてしまいそうで恐いです。
ヒゲクマも同感です。今回は朝日新聞が客観的に書いてくれていました。
上毛新聞については、前橋市に関する記事が最近と見に不自然です。記者が不勉強なのか、それとも少し恣意的編集がなされているのか、内情は分かりませんが、前橋STビルの問題、千代田町の区画整理の問題、中心市街地の問題、みんな不自然さを感じています。
日赤建替え問題についての詳しい情報ありがとうございます。
日赤を頼る老親と離れて暮らす者にとって現地拡張建て替え可能
という結論には正直ほっといたしました。
『新聞は話半分に読む』ということを養老孟司さんが書いておられた
記憶がありますが、同じように発信された情報が記者によって、
ここまで異なる記事になるのかと感心(?!)しました。
毎日同じ新聞を読んでいると、よほど心していないと
その色に染まりがちになりますし、気をつけなければ。。。
明日、現在地建て替え推進協議会に対する説明が行われると聞いています。
その内容を得てから、記事は書きます。