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おすすめCB(マチワグ)企画-「街のコンシェルジェ」

2010年06月21日 | 事例の紹介
おすすめCB(マチワグ)企画-「街のコンシェルジェ」

これは、わたしが常々「こんなの、在ったらいいな!」って思っている、CBです。それは、街のメインストリートに「地域の情報発信基地」を作るっていう企画。地域で、活躍しているボランティアや、自治会などの情報、さらには家庭でのあらゆるお困り事の相談にも応じる。そんな場所を常設するというものです。

過日(2010年5月20日)、NHKのEテレ「仕事学のすすめ 秋元康」で、マーケッティングは役立たないという番組が放送されました。観た方もいるのではないでしょうか。こういった内容のものは、「ボケ防止?」のため、かならずビデオで録って、昼飯や夕飯時にチマチマ観るようにしています。その秋元氏の話。ビジネスについて、かなり核心をついた対談(勝間和代さんとの)となっていました。自分流に解釈すると、秋元氏の言いたいことは、「ひとびとのニーズは顕在化していないところにある」ということだろう。そんな風にわたしは解釈した次第です。

秋元康氏は、ヒット製造機とまでいわれた、プロデューサですね。かれは、あえてマーケッティングはしないというのが流儀のようです。逆に、自分自身こそが第一の消費者であり、中心的なユーザーだという確信。自分が、こんなものがあったら良いな!これが一番大事なこと。この考えから、すべてを生み出しているとのことでした。番組では、さらに突っ込んで、「予定調和を崩すこと」に焦点があたっていたのですが、、。

さて、「地域の情報発信基地」に話を戻しましょう。人間の考えるところは常に同じってことありますね。この企画を、必ずどこかでやっているって考えたわけです。そこで調べてみると、ありましたね。東京品川区の中延商店街のなかにある、「街のコンシェルジェ」です。2004年11月立ち上げの「中高年による有償ボランティア生活支援」事業。NPO法人「バリアフリー協会」がおこなったものです。

1995年にNPO法人バリアフリー協会は設立されました。この組織は、バリアフリーの啓蒙活動と、バリアフリー商品の開発支援をメインテーマとした団体です。この団体が、車椅子などで買い物の手助けをするという、「タウンモビリティ」実験や、高齢者の意識調査などから、「街のコンシェルジェ」事業の開始を踏み切ったとされています。私がいいな!と思ったこの企画。中延では秋元氏の話とは違うようで、マーケッティングはやっていますね。

高齢化社会、そして核家族化。一人住まいなんて方も、日ごとに増え続けています。高齢者の一人もの。この方々は、ちょっとした買い物・料理などの家事、草むしり、家の修理などでも、どうしたらよいかで悩んでいますね。こんな事を、近くで頼めるところがあればおお助かりでしょう。高齢者でなくても、多くの人が活用できるはずですね。

この企画のもう一つのポイントは、商店街の活性化にもつながるということ。いま、商店街の問題点は、街の中心地でも人が歩かなくなっています。2世帯同居世帯などをみますと、土日に家族そろって買出しにいく。そんな姿が、いま当たり前になっていますね。日本全国津々浦々、日曜祝日に商店街は、過疎地といった有様です。商店街がシャッター通りになると、高齢者にとって買い物と一苦労の仕事になります。

わたしも、以前から「ある商店街」の仕事にかかわってきて、提案しつづけましたが、納得がえられませんでした。会長と副会長が、狭山茶の店主ってこともあるのかなぁ?CB講座第一講の高橋先生の話を思い出しますね。しかし、両名とも人柄は、抜群にいいんですよ。でも、新しいことに踏み出すことはしない。そういったスタンスです。まあ、お茶の販売、これはビジネスとしては十分に喰っていける。そんな状況があり、それが気質として保守性をうみだすようですね。人間的な繋がりで、いまだに福引チラシ作りはすべて私がやってますが、、、。(ちなみに、商店街の保守的な考えは、全国的にどこも同じようです)

「街のコンシェルジェ」が、商店街活性化に一役買うというのはこういうことです。草むしりなどの仕事を依頼した人は、ボランティアした方に対して、クーポン券で払います。このクーポン券が、800円。そして、月一回ですが、クーポン券と、商店街商品券(500円)を交換します。(年会費としては、会員とコンシェルジェ双方とも千円。)けっきょく、商店街商品券は、商店街加盟店でしか使うことができません。よって商店街にお金がおちてくることになります。商店街加盟店の売上げに寄与するということですね。事業規模は、どのくらいなのかは情報がないので分かりません。ただ、続けているところをみると、それなりの成果はあると思います。

私の考える「街のコンシェルジェ」は、中延をさらに突っ込んだ企画です。病気になった人の相談、金銭問題に陥った人への対処、就職活動へのバックアップなども含めた「知が集積されたソーシャル・アドバイザー」をおくというもの。こんな人がいたら助かりますね。なんでも、かんでも相談できる、そんな人がいたらなぁー。そんな夢をみていますが、いかがでしょうか。

「街のコンシェルジェ」のブログURLは、以下になっています。
http://blog.goo.ne.jp/swd8044jp




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