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フィリピン:軍と過激派組織に翻弄されるミンダナオ島先住民 (IPSJapan)

2008-01-18 00:00:00 | 先住民族関連
フィリピン:軍と過激派組織に翻弄されるミンダナオ島先住民 2008/01/18

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【ダバオIPS=ブラッド・ミラー、1月10日】

 フィリピンのミンダナオ島には昔から複数の部族に分かれた先住民族『ルマド(Lumad)』が生活している。しかし、近年、共産主義の過激派ゲリラ『新人民軍(New People’s Army: NPA)』が先住民をうまく騙し兵士として利用したり、広大な土地を搾取するなどしている。

 フィリピンのグロリア・アロヨ大統領は任期が満了する2010年までにNPAの掃討を行うとしているが、残念ながらこれら先住民族の生活の場は徐々に『紛争地帯』へと変化しつつある。

 昨年11月から12月にかけて、フィリピン国防軍(Armed Forces of the Philippines: AFP)は南スリガオ地区で軍事作戦を展開しNPAと衝突。多くのマノボ族が先祖伝来の土地を追われることになった。

 一方、彼ら先住民族の伝統的な生活はグローバル化を掲げる政府の大規模な開発計画によっても脅かされている。彼らの先祖伝来の土地は金や銅などの鉱物資源に恵まれ、さらに農業に適した肥沃な土壌を有しているためだ。

 『ミンダナオ先住民平和と発展のための会議(Mindanao Indigenous Peoples’ Conference for Peace and Development: MIPCPD)』のJoel Unad議長によると、AFPが先住民族の土地開発計画を主導しているという。

 MIPCPDは、政府と連携して先住民の土地開発と民間企業とのネットワークの構築を目的として2003年に作られた。昨年11月に開催されたMIPCPDでは、4年前にAFPと交わした覚書について再確認が行われた。同会議にはAFP幹部や『ミンダナオ・ビジネス評議会(Mindanao Business Council)』のメンバーと共に18部族からの族長も参加している。ミンダナオ島の先住民の苦悩について報告する。(原文へ)http://ipsnews.net/news.asp?idnews=40738

翻訳/サマリー=松本宏美(Diplomatt)/IPS Japan浅霧勝浩




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