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台湾立法委選 野党国民党が圧勝 3分の2超、総統選へ勢い(東京新聞)

2008-01-13 00:00:00 | 先住民族関連
台湾立法委選 野党国民党が圧勝 3分の2超、総統選へ勢い
2008年1月13日 朝刊

 【台北=野崎雅敏】三月の次期総統選の前哨戦とされた台湾の立法委員(国会議員に相当、定数一一三)選挙は十二日、投開票が行われた。親中国といわれる最大野党の国民党が計七十三の小選挙区だけで立法院の過半数の五十七議席を獲得。得票率51%の比例代表や先住民族枠を合わせると、三分の二を超える八十一議席と圧勝した。 

 陳水扁総統が党主席を務める民進党は小選挙区では十三議席止まり。台北市内八選挙区では全敗し、地盤の台湾南部でも次々と議席を失った。比例代表も十四議席で、計二十七議席にとどまった。陳総統は「結党以来、最大の惨敗」と敗北宣言し、党主席を辞任する意向を表明した。

 台湾では総統による立法院解散は行政院長(首相)の不信任案可決の場合に限られる。行政院長が野党主導の可決法案などの再審議を求めても立法院側は二分の一の賛成で再可決できる。政策運営が国民党主導となるほか、単独で三分の二以上を確保したことで、過去に例のない総統罷免案可決も可能となった。

 八年ぶりの政権復帰を目指す国民党が総統選へ勢いづく一方、民進党は選挙戦の早急な立て直しを迫られる。

 李登輝前総統が後ろ盾で「第三勢力」を目指した台湾団結連盟(台連)は候補擁立の十三小選挙区で全敗。比例代表も得票率が5%に満たず、立法院での議席を失った。

 選挙戦で国民党は民進党政権による「経済失政」批判を前面に打ち出した。第二野党の親民党との協力も実現し、一党独裁時代に築いた各地の組織力をフル動員。総統選候補になる馬英九前主席の人気も寄与した。

 民進党は台湾独立色を強める陳総統が陣頭指揮し、台湾主体路線の維持や民主化進展の継続などを訴えた。しかし、旧来の主張の繰り返しと受け取られ、友党関係にあった台連との選挙協力が頓挫したのも響いた。

 投票率は小選挙区・先住民族枠が58・5%、比例代表が58・3%で、立法委員の全面改選実施以来最低だった。

 <台湾立法委員選> 今回から日本と同様の小選挙区比例代表並立制を導入し、選挙制度が大幅に改正された。定数も225から113に半減。内訳は立候補者に投票する小選挙区73、先住民族枠6、政党票を投じる比例代表34。任期は3年から4年に延長された。有権者数は約1730万人。これまでの立法院の勢力は国民党90、民進党88、親民党20、無党団結連盟6、台湾団結連盟7だった。



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