アイヌ民族の陣取りゲーム「ウコニアシ」人気 帯広百年記念館に再現品(01/08 13:41)
【帯広】アイヌ民族の子供たちが昔遊んだ陣地を取り合うゲーム「ウコニアシ」が、帯広市の百年記念館のアイヌ民族文化情報センター「リウカ」で、人気を呼んでいる。同館の学芸員が再現品を作って置いたところ、授業などで訪れた小学生たちが奪い合うほどだ。
「ウコニアシ」は「互いに木を立てる」という意味。十勝管内のアイヌ民族の子供も遊んでいたことは、同館の学芸員内田祐一さん(47)が十年ほど前に聞き取り調査で確認した。日常的な遊びだったが、戦後、廃れたらしい。別の研究者による上川管内の聞き取り調査と、ロシア・サハリン州の発掘調査でも確認されているという。
内田さんは以前、発泡スチロールでウコニアシを作り、子供たちに紹介したことがあるが、同僚の学芸員平林結実さん(28)が「子供たちが気軽に遊べるものを」と昨年七月、木の枝と約三十センチ四方の合板で本格的に作製。「再現品をほかに置いているところは聞いたことがない」(同館)という。
板に「田」の字の溝が彫られ、線の交点に穴が九つ。手前の三つの穴を自陣、反対側の三つの穴を敵陣として二人で遊ぶ。自陣にある枝で作った三つの駒を前後か横に一穴ずつ相手と交互に進め、敵陣の三つの穴に自分の駒を入れれば勝ちだ。
すぐに覚えられるため子供たちに人気で、アイヌ民族の書籍や映像資料に手を伸ばすきっかけにもなっている。内田さんは「アイヌ民族の子供たちの遊びはあまり紹介されていない。これをきっかけに、より多くの子供たちにアイヌ文化に触れてほしい」と期待する。
【帯広】アイヌ民族の子供たちが昔遊んだ陣地を取り合うゲーム「ウコニアシ」が、帯広市の百年記念館のアイヌ民族文化情報センター「リウカ」で、人気を呼んでいる。同館の学芸員が再現品を作って置いたところ、授業などで訪れた小学生たちが奪い合うほどだ。
「ウコニアシ」は「互いに木を立てる」という意味。十勝管内のアイヌ民族の子供も遊んでいたことは、同館の学芸員内田祐一さん(47)が十年ほど前に聞き取り調査で確認した。日常的な遊びだったが、戦後、廃れたらしい。別の研究者による上川管内の聞き取り調査と、ロシア・サハリン州の発掘調査でも確認されているという。
内田さんは以前、発泡スチロールでウコニアシを作り、子供たちに紹介したことがあるが、同僚の学芸員平林結実さん(28)が「子供たちが気軽に遊べるものを」と昨年七月、木の枝と約三十センチ四方の合板で本格的に作製。「再現品をほかに置いているところは聞いたことがない」(同館)という。
板に「田」の字の溝が彫られ、線の交点に穴が九つ。手前の三つの穴を自陣、反対側の三つの穴を敵陣として二人で遊ぶ。自陣にある枝で作った三つの駒を前後か横に一穴ずつ相手と交互に進め、敵陣の三つの穴に自分の駒を入れれば勝ちだ。
すぐに覚えられるため子供たちに人気で、アイヌ民族の書籍や映像資料に手を伸ばすきっかけにもなっている。内田さんは「アイヌ民族の子供たちの遊びはあまり紹介されていない。これをきっかけに、より多くの子供たちにアイヌ文化に触れてほしい」と期待する。
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