goo blog サービス終了のお知らせ 

アイヌ民族関連報道クリップ

アイヌ民族・先住民族関連の報道クリップです。各記事の版権は発信元にあります。

アイヌの神事「カムイノミ」初公開 大阪の民博(神戸新聞 )

2007-11-29 09:52:00 | アイヌ民族関連
アイヌの神事「カムイノミ」初公開 大阪の民博

初公開されたアイヌの宗教儀礼カムイノミ=大阪府吹田市、国立民族学博物館

 アイヌの伝統的な宗教儀礼であるカムイノミが、このほど大阪府吹田市の国立民族学博物館で初公開された。収蔵品の確実な伝承などを祈念する神事で、関西地方で公開されるのは極めて珍しいという。

 アイヌ語で、「神(カムイ)」への「祈り(ノミ)」の意味。

 司祭者は、北海道ウタリ協会千歳支部の野本久栄さん(56)らが務めた。博物館玄関前に祭壇が設けられ、木を削って作った祭具イナウが供えられた。司祭者らと同館関係者が参列し、祈りの言葉とともに、炉に穀物や昆布、もちなどをささげた。

 アイヌ独自の神事だが、椀(わん)に注がれたトノト(濁り酒)を回し飲みするなど、「茶道の影響もみられる」(佐々木利和・同館教授)という。

 そもそもカムイノミを行う背景には、工芸品などを含め、すべてのモノに霊性が備わる-とする、アイヌの思想があるという。モノの扱い方が悪ければ、それは悪霊となる。持続可能な社会の確立が人類の大きな課題となる現代において、見直されるべき思想といえるだろう。

 同博物館では、アイヌ展示をつくったアイヌ文化研究者の萱野茂(かやのしげる)さん(元参院議員)が、二十年以上にわたって毎年祈りをささげてきた。しかし昨年、萱野さんが亡くなったため、同協会に協力を依頼、合わせて公開で行うこととした。(武藤邦生)

(11/29 09:52)

なかのひと





最新の画像もっと見る

コメントを投稿