~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

7月の「和の家おはなし会」

2010年07月14日 | 高齢者の会
第二火曜日、またまた雨

静かな佇まいの「和の家櫻井」。
空気が、ひんやりしてました。




おはなしは、グリム童話『おおかみと七匹のこやぎ』と日本のお伽話『うりこひめ』。
おおかみとあまのじゃく、どちらも悪者がでてきますね。

この会では、職員の方が、私が正面になるように、椅子を並べてくれます。
みなさんの席は定位置が決まっています。

私は、その形にすっかり慣れました。
でも、みなさんの前に立つと、毎回新しい気持ちになるのです。
それは、ここに集う方の半数以上の方にとって、私が、毎回初めて会う人になるからです。
穏やかな微笑を浮かべて、でも、少し不思議そうなお顔で私を見ます。

私も、初めは、戸惑いました。
でも、今は、すこし前から、気持ちが据わってきました。

おはなしは、理解したり、記憶してもらうためだけに語るのではありません。
一緒に、この時を大事に過ごすために語るのです。

私もおしゃべりで発する言葉なら、やわらかい言葉の響き、温かい言葉の響きで届くようにと、深く心を傾けることは出来ないと思います。
でも、昔から伝わっている、おはなしを語る時は、その源流を大事に、語ることで、もう一度おはなしに生命を吹き込みたいと思って語ります。
こうして、語ったおとぎの世界が、皆さんの心と繋がって、ひと時良い気持ちになってくれることが私の願いです。

語っている時、ほうと、口もとが緩んだお顔を見ると、とても嬉しくなります。
心が楽しくないと、なかなかいい顔にはなれませんから。
笑顔は、プラスαの贈り物です。



時計は、三時。
おやつの時間は厳守です。
皆さんと、一緒に、美味しくいただきました

来月は、ギラギラ太陽の下で!






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。