~ストーリーテリング「愛依の風」ainokaze~

絵本・素語り・わらべうた
ストーリーテラーやえはたのりこ(やえちゃん)の徒然便り

雪が降りました

2010年02月03日 | 日々徒然
ほんの少しの雪化粧を楽しみましたね

朝、しんとした家に、どさっ、どさっと聞きなれない音が何度もしました
窓からぼんやり外を見ていると、前の家の屋根から、ばさっと雪が落ちてきました。
久しぶりに見る光景

お昼前に家を出ると、ぴたぴたぴたぴた、雫の音。
私の頭上にも落ちてきました。
雪どけの水がぽとぽと、私の足音にあわせるように、落ちていました。
街は、まだ残っている雪で幾分明るくて、その音を聞きながら、歩きながら、
場所も情景も全然違うけれど、賢治の詩が思い浮かびました。
冬の小学校訪問の際、高学年のクラスによく語っている詩です。


「作品第1004番」      
             宮澤賢治

今日は一日あかるくにぎやかな雪降りです
ひるすぎてから
わたくしのうちのまはりを
巨きな重いあしおとが
幾度となく行きすぎました
わたくしはそのたびごとに
もう一年も返事を書かない
あなたがたづねて来たのだと
じぶんでじぶんに教へたのです
そしてまったく
それはあなたのまたわれわれの足音でした
なぜならそれは
いっぱい積んだ梢の雪が
地面の雪に落ちるのでしたから


もう、私の家の周りは、ほとんど雪がありません。
春の近づく、雪解けの音の響きは、きっとすごいのでしょうね

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。