孫崎享先生ツイログから転載します。
○北方領土:ラブロフ露外相28日来日.北方領土が検討課題。
北方領土は日本の多くは、まさか日本側主張が露側よりも根拠薄弱とは思わない。「露による不法占拠が続いている」(外務省ホームページ)、外務大臣は「(露による)北方四島の占拠は国際法上、根拠のないものだ」。
この立場は違う。日本はサンフランシスコ講和条約で、千島列島放棄。吉田首相は千島に国後択捉入ると発言。米国は早期講和条約締結を志向、日本の放棄を明記し、所属まで決めない立場。では連合国内で千島列島の帰属はどうなってるか。米国はソ連に対日戦争に参加して貰うことを切望、代償としてルーズベルトは千島列島をソ連に与えるとしたのがヤルタ条約。1945年8月18日トルーマン大統領は千島列島をソ連に明け渡しに合意とスターリンに伝達。46年1月連合軍最高司令部訓令は千島列島を日本の範囲から除くと明記。
見たくはなくても、我々は戦後の歴史を直視することを外交の基礎にすべし
○米国大統領選:31日フロリダ共和党予備選はロムニー対ギングリッチの激しい争い。
ギングリッチが反ワシントン権力層、反主要メディア路線打ち出したため、既存勢力大車輪でギングリッチ非難開始。「ギは予測不可能、大統領には危険」等ネガティブキャンペーン効奏し、最新ロムニー逆転している模様。
○イラン:イランによるホルムズ海峡封鎖等危機の展開は今次イラン石油の禁輸がどの程度実行力があるかに依存。
BLOOMBERGのBolton論評「欧州の輸入禁止決定は強制措置をもたず、現実には決定をどの程度守るかは各国次第。イラン原油への依存はギリシア三分の一、伊12%、西15%」
イラン石油の輸入国(千BD)は中国543,印341,日251,伊249,韓国239,トルコ217,スペイン149,ギリシア111等、現在中韓抵抗、印実施せず、トルコ,スペイン,ギリシア等自主なら影響限定的。その際にはホルムズ海峡封鎖の危機は深刻ではない
○野田首相の屁理屈:毎日近事片々「超論理的理屈」「”衆院議員任期中に消費税は上げないのだから、公約違反ではない”野田先生のこの超論理的理屈、何と子供たちに説こう。学校では、約束を破ったりしたらまず素直に謝りましょう、とも教えている」、ここまで屁理屈こね、顔平然は、日本人の常識超え
○放射線:東電さん、世界第2位です。我々こそ第一位とクレームつけてよいのではないですか.深刻度・悪質度・無責任度からみて絶対一位の資格あります。
「”無責任な企業”2位は東京電力 国際NGOが発表。1位はブラジルのバーレ。アマゾンのダム開発で4万人を補償なしに立ち退き意図」
○新書:講談社現代新書から3月発売予定「東アジアの安全保障」、初校今着きました。
自分ながら、よくここまでの本書けたと感心してます。今まで書いた本の集大成です。多分、この分野、現時点で、誰の本にも負けない自信有ります。(自信持てなければ本なんて書けない)
○原発:28日読売「プルサーマル巡り詐欺容疑、北電元課長を逮捕」、
オオー日本の警察もここまで来たか、プルサーマル等原発関連をとうとう詐欺と認定したか、北海道警察も凄くなったと思ったら、当方のかって読みでした。「地域住民説明時配りたいと偽って、札幌市内百貨店から図書カードの騙し取り」
○在日米軍:米軍事故は日本人の被害が如何に深刻であれ不問にするということ。
28日朝日「在日米軍人、2008年1月~11年9月に日本国内で起こした公務中の交通事故28件(死亡したり全治4週間以上のけが)で軍法会議はゼロ。」
○東アジアの安全保障(新刊・予定):
日本の問題は、隣国に露、中国の軍事大国持ち、本来紛争を軍事的に解決手段ないにもかかわらず、米に依存し真剣に平和的手段を考えて来なかった事。中国の大国化に伴い米国が軍事的に日本支援を出来ない状況が強まる。この中平和的手段あるのか考察、私ハト派愛国者
○愛国:軍国主義的愛国者は真の愛国者か。
軍事に関心ある人なら孫子位は読んでいるであろう。孫子の価値は一応認めるだろう。孫子に次の言がある。「味方が十倍であれば敵軍を包囲し、五倍であれば敵軍を攻撃し、倍であれば敵軍を分裂させ、等しければ戦い、少なければ退却し、力が及ばなければ隠れる。小勢なのに強気ばかりでいるのは、大部隊の捕虜になるだけである」と指摘。
軍事戦略は相手との相対的力関係により決まる。「小勢なのに強気ばかりでいるのは、大部隊の捕虜になるだけである」戦略を述べる人が日本ではどうして愛国者を名乗るのか。国家の最善の戦略は相手の力との相対比較ででる。自分のしたいことを主張するのが戦略ではない。相手との相対的力関係を無視し米国との戦争に突入した人々は、日本を如何に燦々たる状況に追い込んだか。しかし、この人々は自分を愛国者とみなし、戦争反対者を非国民扱い。今又その風潮ないか。かつ今、自前の力でなく米国依存。人良すぎ
○米国大統領選:共和党指名候補戦、序盤最大ヤマ場フロリダ州予備選。
ギングリッチは反ワシントン、反既成勢力に切り替え人気上昇するも、逆に共和党の既成勢力、メディア等ギングリッチに激しい個人攻撃。これが効を奏しわずか一週間ほどで逆転、ロムニー氏優勢に。改めて既成勢力、メディアの力誇示
○米軍裁判権:こうなるからイラクは裁判権を主張し、結局米国はイラク撤退へ。Saisyoh Y.Shimizu イラクで住人20人を虐殺した米兵の処分が結局降格だけでしたから。 RT @magosaki: 在日米軍:米軍事故は日本人の被害が如何に深刻であれ不問にするということ。
○米・エジプト関係:エジプトは年間13億ドルの軍事援助を米国より受領。エジプト軍事使節団交渉に訪米。米国有力議員(複数)は援助見返りに約束要求。何か。
USATODAY「エジプトが79年のイスラエルとの協定守る事」。イスラエルの安全に米国は間13億ドル軍事援助を行っているようなもの。
○ロシア:次の抗議運動は二月四日。反プーチン抗議を拡大するため、リベラルは過激ナショナリスト・グループと連携。反プーチン運動の脆弱性と同時に二月四日の抗議、更に拡大の可能性
○30日読売社説批判・原子力;」読売、福島原発事故の影響の視点を「極端」と片付け、原発問題の将来を論じてる。
「原発事故処理が続く中での議論は、ともすれば極端に走りがちだ。長年かけて築いてきた核燃料サイクル技術を今、放棄すると決めていいものか」「再処理試運転の成功を目指せ」
転載終わり
孫崎先生の新書楽しみです。