緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
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「1%の力」

2015年10月25日 | 

十数年前、「がんばらない」という本で有名になった鎌田實先生の近著「1%の力」という本を読みました。

本の帯には「1%は誰かのために生きなさい」と書かれていたのですが、本を読み終えて印象に残った言葉は「自慈心」という言葉でした。

「自尊心は少し小さくして、自慈心は大きくしたい・・・」と書かれていて、私はあまり自慈心という言葉を知らなかったので、自尊心とどう違うのだろうかと興味を持ちました。

本の中で鎌田先生は「丸ごと自分を抱きしめて、自分を慈しみながら生きる、自分にも優しくしてあげていいのです」と書かれています。誰だって自分が大事、そんなことは当たり前にしているようでいて、人間って意外にそうではないのかもしれません。

自分を粗末に扱っている人は他人のことも大切にはできないのかもしれません。他人に気を使うかどうかではなく、その人をその人らしく尊重するということは難しいことなのでしょうね。そして自分自身に対しても、そのままの自分を認めて、大切に思い慈しむということはできそうでいてなかなかできないことかもしれません。

近しい関係であればあるだけ、とくに家族はあまりにもそばにいて当たり前の存在なので、その人らしさを尊重して大切に接するということがおざなりになってしまいがちです。

成人した我が子たちに対するときに、特にこのことは忘れないようにしたいなと思いました。「あなた」でいい、「あなた」がいい、「あなた」だからいい、こういうメッセージをいつも近しい人に発信できているといいなと思いました。そして「私は私でいいのだ」と思えることが自慈心ということなのかもしれませんね。

 


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