緑のカーテンとゴルわんこ

愛犬ラム(ゴールデンレトリバー)との日々のあれこれと自然や植物、
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映画「KANO〜1931 海の向こうの甲子園〜」

2015年02月02日 | 映画

私は中学時代からの高校野球ファンです。中学・高校とソフトボール部に所属していたり、野球というスポーツが好きだという理由だけではなく、なんとも説明ができないくらいあの夏の高校球児たちの活躍ぶりに夢中になってしまうのです。

中学1年生のときに野球部の最上級生の先輩に憧れて、その先輩が進んだ私立高校を応援したりしたことがきっかけだったでしょうか?でも甲子園は遠い遠い憧れでしかありませんでした。

ところが、なんと母親になってから、甲子園が身近になったのです。中学受験をした長女が、受かった私立中学の2校のうちどちらに入学しようかというときに、なんと親である私は、こっちの中学だったら高校野球で甲子園に行ける可能性がある、と我が子に吹き込んだのです。

でも、そのときの私の勘は大当たり、娘が高校3年生のときにその進学した学校は夏の甲子園で全国制覇をしたのです。私も何度か甲子園の応援席に座ることができ、保護者として大きな声援をすることができました。しかも全国制覇、なんと素晴らしい体験をさせてもらったことでしょう。長女の親孝行はあれですべて済んだ・・・と言っても言い過ぎではありません。

「KANO もう一つの甲子園」という映画は、そうした甲子園ファンにとってはたまらない映画でした。涙腺崩壊、ボロボロ泣いてしまいました。1930年代の日本統治下の台湾で、田舎の無名の弱小野球部が一人の日本人監督が赴任したことからどんどん変わっていき、夢でしかなかった甲子園が現実のものとなり、強豪チームを倒して決勝戦にまでコマを進め、あの中京商業と対戦するのです。

分かりきっているような展開で、ここは泣かせ所、ここで胸を熱くして、と予定調和の世界が描かれるのですが、それでもいいのです、私は。

好投していたピッチャーがちょっとしたことでリズムを崩し、自滅していく様子を見ているだけで涙うるうるになる単純さが、こと甲子園となると私にはあるのです。

それに日に焼けた野球少年たちの姿を見ているだけで幸せになります。シネコンで隣に座った50代くらいの男性、やはりその方も野球好きらしく画面の中の試合に一喜一憂、ピンチやチャンスの場面になると前に乗り出して見ていました。実は私も同じく、映画を見ているというより高校野球の試合を応援している感じになってしまい、ついつい身を乗り出して見ていたのです。応援する時ってそうですよね。

台湾で大ヒットとしたというのがよくわかります。誰が見てもよくわかる、そして心が熱くなり、胸がいっぱいになり、気持ちのいい涙がこぼれる映画でした。

 

あと少しすると、春の選抜高校野球が始まりますね。春の甲子園はどうももう一つ熱くならないのですが、この映画の余韻がさめないうちにまた日本の球児たちの活躍ぶりを楽しむことにしましょう。

夏の甲子園では、今年こそ優勝旗が「白河越え」をするといいですね。最近は、娘の母校が出場しない時は東北の高校を応援しています。いつか必ずこの悲願が達成されることでしょう。台湾の球児たちもあんなに頑張ったのですものね。 頑張れ、東北!


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