圃場の放射線測定を2012年1月と、2013年4月に行いました。
1年経過すると半分くらいになりましたが、場所によっては、逆に増えているところもあります。除染するリミット値が0.23μSv/hということなので、2か所ほど限界値に近い値が出ています。場所的には、水タンクの付近とか、吹き溜まりが出来るところが多いようなデータが出ています。0.23μSv/hとはどのような値かというと、1時間その場所に継続的に居ると浴びる放射線量です。年間に直すと、
0.23×24時間×365日=2014.8μSv/h=2.01㎜Sv/年
これは、宇宙や大地など自然界から年間平均的に受けている放射線量2.4㎜Sv/年と同等の値ということがわかりました。
畑にいる時間は、毎日1時間程度と考えると、
0.23×1時間×365日=83.85μSv/年=0.08㎜Sv/年
となり、自然界から受けている放射線より微弱であることがわかります。ただ、食べ物ですから体内被曝を考えなければなりませんが、幸いにも収穫物からの放射線はほとんど計測されていません。
圃場の放射線量はこれからも継続的に測定していく予定です。
6月27日に収穫した茄子の放射線測定を行いました。測定方法にはいろいろありますが、もっとも簡単な方法として、測定対象の茄子がないときの測定値を「バックグラウンド・ノイズ」として茄子があるときの測定値から差し引くという方法で求めてみました。
結果として、バックグラウンド・ノイズ 0.05μSv/h、茄子のあるときの測定値も同じく 0.05μSv/hでしたので、茄子からの放射線出ていないことがわかりました。安心して食べれます。今回はバックグラウンド・ノイズと茄子があるときの測定を1回しかしていませんでしたが、各条件で数回ずつ計測しその平均値で評価する方が良いと思いますので、次回はその方法で計測したいと思います。