ヤン・シュヴァンクマイエル展

2005年09月18日 22時09分17秒 | Weblog
以前から死ぬ程楽しみにしていた「ヤン・シュヴァンクマイエル展」に早速行ってきましたよ!

http://www.moma.pref.kanagawa.jp/museum/exhibitions/2003/index.html

車を借りて、友人のよねいと一緒に会場のある葉山までドライブ。
これ以上ない秋晴れ。微かに金木犀の香る爽やかな空気のなかを、鎌倉目指して駆け抜ける。
ああ、愛しのシュヴァンクマイエル!あなたの作品にもうすぐ会える・・・

「ヤン・シュヴァンクマイエル展」、最高でした!

映画で実際使われた小道具や、本でしか見たことがなかったマイエル爺さんの作品を、こんなに間近で見られるなんて・・・!

「アリス」のウサギ。「ファウスト」のメフィスト、「陥し穴と振り子」の悪魔、「悦楽共犯者」の自慰マシーン・・・

素敵過ぎる!なんという存在感!感動の涙で視界が霞む。
まるで作品の一つ一つが生きているようで、今にも動き出すんじゃないかとつい思ってしまう。カクカクと。

中でも、映画「悦楽共犯者」で使用された「自慰マシーン」の異様な存在感には圧倒されました。(写真)

腕が5本付いていて、4本が愛撫用、真ん中の一本がプェニスを前後に激しく扱いてくれるという素敵なこのマシーン(笑)
作動音も半端じゃなく、展示会場内に「自慰マシーン」の「ギーガシャギーガシャ」という音(真ん中の腕が激しく上下する音)が響き渡る。

小学生の女の子や初々しい真面目そうなカップル、仲睦まじげな年配ご夫婦が、モノスゴイ勢いで前後に手を動かす「自慰マシーン」の前で呆気にとられて固まっている絵は何とも奇妙で滑稽で、笑いを堪えるのに必死。
この光景こそまさにシュルレアリスムの極みですなあ。

映画で使用された小道具のほかにも、「博物誌」のコラージュ作品群や数多くの絵画、マイエル爺さんの奥さんであるエヴァ・シュヴァンクマイエロヴァーの作品などもあって、ボリューム的にも満足。充実しています。
それでもファンには物足りないんだけどさあ・・・

展示会場もとても良い雰囲気で、マイエル爺さんの解説なども要所に配置されており、どういう経緯でその作品が創られたか、といった作品のバックグラウンドを知る事も出来たり。
また実際に触ることの出来る作品などもあって非常に楽しめました。
マイエル爺さんの妄想、素敵過ぎ!

とにかく、とっても素敵な展示でした。
ファンなら絶対に感動だし、ファンでなくとも十分楽しめると思います。展示会場のある葉山も良いトコだったし、ドライブがてら皆さんも是非!!

残念なのは販売コーナーがショボかった事。シュヴァンクマイエル関係では絵葉書とポスターと関連書籍くらいしか置いてないんだもん。

レプリカでいいからマイエル爺さんの作品が欲しかった。
「自慰マシーン」レプリカ59800とか、「アリス」うさぎヌイグルミとか、ファウスト人形とかさあ。
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