教育民生・建設経済の両常任委員会視察について

2012年11月08日 23時42分31秒 | 議会報告
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皆さん今晩は。

昨日アメリカ大統領選挙が行われ、オバマ大統領が再選しました。
オバマ大統領は演説が巧みな事で有名ですが、昨日の再選に当たってのスピーチも素晴らしいものでした。
特に、政治における選挙の大切さを、具体例も交えて話されていたのは素晴らしいと思いました。
オバマ大統領の再選のスピーチより、一部語句を抜粋引用させて頂きます。

選挙戦というのはくだらないものに見えることがある。ばかばかしく見えることだってある。それは承知しています。
そのせいで、政治なんてしょせんエゴのぶつかり合いでしかないとか、特定利益が支配する領域に過ぎないとか、そうやって斜に構える連中に冷笑されてしまう。
~中略~
しかし、変革の為に頑張る人が居る。政治にはそういう(変革の)可能性がある。だから選挙は大事なんです。つまらなくなんかない。大きい。大事なんです。
人口3億人の国の民主主義というのは、うるさくてごちゃごちゃしていて複雑なものになりがちです。みんな自分の意見を持っているし、誰もが信じる何かを深いところに抱いている。
そして大変な時代の最中に、国として大きな決断をする時、感情がかき立てられ、対立がかき立てられるのは当然のことです。この夜が明けても、それは変わらない。変わるべきじゃない。
私たちが議論するのは、私たちの自由の印です。自分たちが何かを主張しているまさにその時、遠い国々の人たちは、大事な問題について言い争うチャンスのために戦い、命を賭けている。
私たちが今日そうしたように、投票する権利のために命を賭けている。それは決して忘れられない。


以上です。
選挙というのは、民主主義国家に住む我々市民にとって何よりも大切な権利です。
自らの意志でしっかりと、政策や信念を持った政治家を選び、町の、或いは県の、国の未来を、自ら選択して行く事が大事です。
アメリカの政治にももちろん問題点はあると思いますが、国のトップである大統領がこうして有権者の前で選挙の大切さを説くことが出来る、そういうアメリカの政治風土は本当に素晴らしいと思いました。
日本も反省しなければ。タレント議員なんか選んでる場合じゃありませんよ本当に。

前置きが長くなってしまいました。

さて、市議会ではこの時期毎年常任委員会の視察が行われます。私も、

10月26日に教育民生常任委員会の視察に、
11月7日は建設経済常任委員会の視察に行ってまいりました。


今日はこの視察について報告します。

まず、10月26日に行われた教育民生常任委員会の視察について。

この日は、鴨川市の亀田医療大学、館山市の館山市立房南こども園の2施設を視察しました。

午前中は亀田医療大学へ。
鴨川市の亀田総合病院は、千葉県南部の救命医療を担う基幹病院ともなっており、医師数は全体で421名(2010年現在)、年間売上高は360億円で、大学病院を除く私立総合病院としては日本最大規模となっています。
その先進的な医療は海外でも取り上げられ、いまや世界中に名を馳せる医療機関でもあります。
そんな亀田総合病院が今年4月に開学させたのが、亀田医療大学です。

昨今、高齢者人口の増加と共に医療費の増大が問題となり、いかにして医療費を削減させるかが日本の課題となっています。
しかし一方で、患者数の大幅増加が見込まれる以上、医療はこれまでにない「成長産業」として考える事も出来ます。
亀田医療大学では、地域医療の将来を担う人材を育成すると共に、この地域に医療産業を中心とした発展をもたらす目的で開設されました。
勝浦市としても、今後の地域医療の未来を担うこの施設を視察し、その経営方針を学びとり、地域全体を見据えた成長戦略を考える事が必要です。

視察では、まず亀田省吾理事長からお話を頂きました。

理事長からは、
医療・介護の需要は急激に増大していること、医療の高度化複雑化が進む中、質の高い医療者の育成が喫緊の課題であること、地域に根ざした優秀な医療者を育成して行く必要があること、
そして、首都圏では今後高齢化が進むため、この地域での充実した医療・介護サービスの提供は、過疎化が進み続けてきた当地域の活性化に繋がること等について、ご説明頂きました。
これは本当に素晴らしいお話でした。私も目から鱗が落ちた思いでした。と同時に、勝浦市における医療の考え方をもう一度しっかり見つめ直さなければならないと強く感じたところです。

また、大学施設も見学しましたが、中学校跡地を有効に再利用しており、コンパクトながら充実した施設・設備が整っていました。
通常、こうした専門的な単科大学はキャンパスも狭く、学生の生活環境や福利厚生も不十分な場合が多いですが、亀田医療大学では明るく開放的で充実した学習環境が整っていました。

なにより、学生食堂に地産地消の考え方を取り入れ、地元産の魚介類や野菜等を提供して行くというコンセプトを聞いたときは感服しました。
亀田医療大学も亀田総合病院も、一私企業に過ぎません。しかし、こうして地域との共生を考え、それを実践して行こうとする取り組みは、本当に素晴らしいものと思います。
自己の利益だけを考えるのではなく、地域全体の発展を考える。勝浦市も学び取らなければならない所だと思います。

いずれにせよ、こうした施設が近隣自治体に完成し、人材の供給を開始するという事は重要な事であり、勝浦市議会としても多くの事を学ぶ機会となりました。
亀田医療大学の皆さん、本当に有り難うございました。

視察の様子



午後からは館山市に移動し、館山市立房南こども園を視察。
こちらは、平成21年4月に認定こども園として新たなスタートした施設です。
幼稚園と保育園の役割を統合し、幼稚園・保育園の教育・保育内容を熟知した保育士が幼保一 元化カリキュラムのもと新しい観点からの保育を実践しています。

具体的な運営方針としては、

①0歳児から就学前までの一貫した教育保育方針に基づいて乳幼児の育成を行う。
②家庭や地域社会の中で、保護者と共通理解のもと家庭養育の支援に努める。
③子どもたちが心身ともに安心できる環境を用意し、発達に応じた教育を受け自己を十分発揮し、健全な心身の発達を図る。
④養育と教育が一体となって、豊かな人間性とたくましく生きるための健康と体力を育成する。


の4点が挙げられています。
幼保一元化、或いは認定子ども園については疑問や批判も多く、私も懐疑的でしたが、こちらではお互いの長所を活かし順調に運営されている様です。

認定子ども園のメリット・デメリット
http://jp.meritdemerit.com/topic/244

ただ、幼稚園と保育園は現状目的も違えば監督官庁も違います(幼稚園は文科省、保育園は厚労省)ので、やはり書類等の問題等はあるようでした。
それに、お話を伺う限りどうしても先生方の負担は大きくなる様ですし、施設の規模、収容人数も大きくなります。

勝浦市においても、中央保育所の建て替えや、市内各保育所の統合、幼保一元化案などが議論されています。
いずれにせよ、性急に事を進めるのではなく、しっかりとした議論が必要だと思います。
今回の視察では、現場の生の声を聞く事が出来、大変有意義な視察となりました。
館山市の皆さん、子ども園の先生方、本当に有り難うございました。


建設経済常任委員会の視察と、先週からの活動報告については、引き続き明日ブログにて報告致します。


市政報告会開催について


会派、及び私個人の市政報告会を、下記のとおり行います。


第6回 新創かつうら市政報告会

日時:11月10日(土)19:00~
場所:JAいすみ上野支所 2階会議室(勝浦市植野489-1)


第4回 戸坂健一市政報告会

日時:11月17日(土)14:00~
場所:浜勝浦区民館 2階集会所 (勝浦市浜勝浦492)



どちらの会も、どなたでもご参加頂けます。
誰でも気軽に参加し、意見を言えるような、明るく開放的な市政報告会にしたいと思っています。

皆さんのご参加を心よりお待ちしております!

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