皇国の守護者

2006年10月29日 20時41分30秒 | 見学記
3年に1度行われる、海上自衛隊の「観艦式」に行って来ました。

観艦式は、相模湾上に40隻以上の自衛隊艦艇が集まって公開訓練や展示を行う国を挙げた一大イベントで、本番では安部総理大臣も参加。
僕らが参加したのは本番と全く同じプログラムで行われる予行演習ですが。んでチケットの当選倍率はなんと50倍強。

朝7時に友人のタツユキさんと横須賀に到着。

見学者の多さに圧倒されつつ、僕らの乗艦する「潜水艦救難艦ちはや」に到着。

ちはやについて↓
http://military.sakura.ne.jp/navy2/asr_tihaya2.htm

とにかくデカイ!全長150メートル位でしょうか。沈没した潜水艦を救難する為の艦だそうで、小型の潜水艇や立派な病院施設やヘリポートも備えてありました。
トイレなんかウォッシュレットですよ。でも海上自衛隊の艦ではトイレで流す水が「海水」だそうで、ウォッシュレットから出る水も海水だったらどうしよう、と心配しましたが、
実際使ってみたらそれはお尻に優しい真水でした。

正直自分としては折角なら映画等で話題の「イージス艦」等の戦闘艦に乗りたかったんですが、実際に乗ってみると、こちらは居住スペースが広くて快適な感じなのにもかかわらず向こうは戦闘用の艦の為に居住スペースに余裕がないのかそれとも機密保持の為入れるスペースが限られているのか、とにかく出港前から人が溢れてもはやすでに難民船の様相を呈しており、まあ僕らは運が良かったなあと。

9時になりいよいよ相模湾に向けて出港。帰港まで合計8時間の航海だ!
長い船旅なので船酔いを心配したけど、東京湾を出ても全く揺れない。これは凄い。船がデカイからなのか、軍事用の造船技術の高さゆえなのか、自衛隊の操船が巧いのか、とにかく揺れない。
伊豆大島に行くフェリーなんて東京湾の中でもエレベーター並に上下するのに。フームと感心。

感心といえば、航海中に何よりも感心したのは、海上自衛隊の皆さんの「礼儀正しさ」と「親切さ」。
何を聞いても笑顔で懇切丁寧に応えてくれるし、階級の上下関係無く優しいなんてモンじゃない。挙動も優雅且つたおやかで、見ていて気分が良いです。一朝一夕で身に付くようなもんじゃありませんよこれは。日本の海上自衛隊は世界中の海軍から尊敬されているという話もこれなら納得。
http://planet-d.hp.infoseek.co.jp/cache2ch/2005/0521d.html
艦橋の中も見学可能で、操艦中の艦長や航海士の仕事も間近で見学できるんですが、そこで若い女性が艦長の顔の直ぐ近くで写メをパチパチ撮影。あまりの失礼さに見ていて気分が悪くなりましたが、そんな失礼な輩に対しても艦長は怒る事も無く笑顔で対応。
すごいな・・・。

そんなこんなで、いよいよ観艦式会場に到着。
縦一列にビシッと隊列を組み一糸乱れぬ動きで次々と演目をこなす数十隻の艦隊の動きに感動です。

これだけの数の艦が、分刻みのスケジュールを寸分の狂いも無くこなして行く様子に、プロの仕事の美しさを感じました。
中でもロケット弾投下と潜水艦浮上は凄かったです。潜水艦はクジラみたいでかっこいい!
巨大な飛行艇の着水や戦闘機の飛行展示も普段なかなか見れるもんじゃないので興味深かったです。

閲覧部隊と受閲部隊が2度すれ違い、最後は爆弾投下で観艦式は無事終了。

いやー面白かった。
私こう見えても学生時代は立派なエセ左翼思想の持ち主で、(予備校の講師が授業中に中国国旗を掲げたりするほどのレフトな方で、その影響を大きく受けた 笑)マルクス読んだり核実験反対デモに参加して「今年は絶対彼女つくるぞ~!!」とか叫んだりしてたのですが、20過ぎてからはいわゆる左翼思想の持ち主の方々のあまりにも浮世離れした現実感覚の無さに幻滅し、今はノンポリ中道だと思ってるんですが、そんな僕が見ても面白かったし、何より勉強になりました。

日本の教育現場における徹底した左翼教育のおかげか「自衛隊」とか「軍事」という言葉に過剰に反応する人間が多いですが、そういう人こそこういったイベントに積極的に参加して実情を知るべきだなあと思いました。平和を語るにも知識は必要だ。

色々な非難中傷がある中、少なくとも現場の自衛隊の皆さんはこの国を守るために本当に一生懸命頑張っているんだなあと、そういうことが伝わって来る良いイベントでした。

ていうかそんな事より明日の抜糸コワイんですけどどうしたらいいですか。
コメント
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