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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

反抗が道を切り開く時

2016-03-26 10:26:08 | アイデンティティの根源

 

 

 
沖縄と安倍政権
       初沢亜利さんの写真から  沖縄の問題は、私どもが置かれている状況を理解する時、非常に重要です。 私たちは、どんな社会で暮らしている...
 

 

 いくつになっても、根源的信頼感をリフレッシュしていたい。

 

 今日は、Young Man Luther 『青年ルター』、第Ⅷ章 終章(エピローグ)のp.262の、下から8行目途中から。

 

 

 

 

 

もしも信仰が山をも動かせるなら、「その道から」邪魔ものを取り除いたらいい。霊的な力を注いでくれる人は、口では自制を説いても、内的な権威に仕返しをするものだ、とみんなも感じます。霊的な指導者は、大衆が反乱を起こすことには「止めなさい」と言うかもしれませんけれども、そのご本人が、反逆者そのものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 宮田光雄先生の『われ反抗す、ゆえにわれら在り』ではないけれども、スピリチュアルな力が与えられたら、弱い者イジメになっているものには、反抗することでしょう。

 それは、アベ・詐欺師ちゃんと悪魔の仲間たちの政策運営に対して、宮田光雄先生が「NO」とハッキリおっしゃっていることと同じですし、ルターが、カトリックに対して「NO」とハッキリ言ったのとも同じです。

 今の時代、辺野古や原発に「NO」と言うのは、当たり前です。

 

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目的と関係を見失っているからこそ、年寄りが蔑ろにされやすい

2016-03-26 08:24:59 | エリクソンの発達臨床心理

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自らを誇りとしない
  難しいところですが、内省が必要なようですね。 Young Man Luther 『青年ルター』p.189の第2パラグラフの下から8行目途中から。&nb...
 

 

 年寄りに住みよい社会、人類にとっても住みよい社会、人間らしい社会を作るには、それだけの時間と、何よりも叡智が必要です。

 The lie cycle completed 『人生の巡り合わせ、完成版』の、p.116の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 私の人生も、第8目の、そして、最後の舞台という呼び名間違いの領域に入ってきましたから、いつも私に突き付けられている、予期せぬ経験や観察について、あれこれと思案し始めました。この社会では、年寄りに対する普通の態度は、困ったなあ、という感じでしょう。歴史的な文書、人類学的な文書、宗教的な文書によれば、昔、長寿な年寄りたちは尊敬され、上がられさえしていたのに、今世紀の、年寄りたちに対する反応って、正反対なことが多いし、不満の言葉、嫌悪の言葉さえ、浴びせられますよね。手助けがある場合でも、助け過ぎになりがちです。

 

 

 

 

 年寄りは、今の社会では、のけ者ですね。さっき、ブルース・ペリー教授の『犬』でも、今の社会について触れられてましたければも、目的と関係を見失ったのが今の社会の特色だとすれば、目的と関係の達人である年寄りが、蔑ろのされがちなことと関係がありますね。

 今の社会の人々は、生きている目的と、生きている場の関係を見失っているからこそ、その2つに行き届いていることが年寄りが蔑ろのされるのでしょう。

 

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本末転倒社会!!

2016-03-26 07:03:09 | ブルース・ペリー教授の『犬』

 

 

 
沖縄と安倍政権
       初沢亜利さんの写真から  沖縄の問題は、私どもが置かれている状況を理解する時、非常に重要です。 私たちは、どんな社会で暮らしている...
 

 発達トラウマを抱えた愛着障害の子どもの治療には、言ってることとやってることが一致した、我慢強い、大事にその子どもの相手になることの繰り返しが必要です

 ブルース・ペリー教授の The boy who was raised as a dog の第11章、「癒しのやり取り」に入りますp.232、下あたりから。

 

 

 

 

 

 しかしながら、トラウマに一番傷ついているのは、トラウマを負わされた子どもたちであり、家族も身近な人たちも、一番身体のためにも心のためにもならず、助けにもならないのも、トラウマを負わされている子どもであるからこそ、手近な人たちを当てにすることが、並外れて難しい訳です。身体にも心にもいい身近な人たちが、人が人の心を踏みにじるトラウマになる出来事、たとえば、家庭内暴力だとか、他の暴力沙汰だとか、がそもそも起ることを、一番防いでくれるものですからね、今の社会にあっては、浮き沈みが著しく、人と人の繋がりがぶち壊されてしまっているので、すべての人が皆、ますます傷つきやすくなってしまっています。

 

 

 

 

 

 「関係性が希薄になった」と言われて日本も久しいでしょ。アメリカでもそうなんですね。チャップリンの「モダンタイムス」以来、かもしれません。百年以上でしょう。

 仕事は、全人格を掛けて、相手のためにやること、ではなくなってしまったから? 言われたことを、言われた分だけ、言われたとおりにやるマニュアル人間。すると、眼の前の相手に合わせて対応する、という、本来の人間らしさが喪われてしまいます。マニュアル(手段)が、眼の前の相手(目的よりも大事になる本末転

 人と人が関わることが、人を傷つける本末転倒社会!!

 

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常識では「異常」なことにも、常識とは異なる「全うな」意味があるから

2016-03-26 06:55:05 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
古くて新しい浜辺
  オットー・パターソンさんも、不思議がり。 The Sense of Wonder 『不思議を感じる心』から p106の冒頭から。 &nb...
 


 

 スウィチングは、気持ちしだいで、人格までもが、変わります。コロコロ変わる気持ちしだいで、いろんなものがかわってしまえば、落ち着いていることもできません。

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の第14章 Languare : Miracle and Tyranny「言葉 :奇跡も残虐も(、もたらすもの)」p.244の、第2パラグラフから。

 

 

 

 

 

 劇的にいろんなものが変わってしまう患者さんたちが、インチキとして治療されたら、或は、予期できないような悩ましいところは出すなと言われたら、彼らはだんまりを決め込むことになりがちです。この患者さんたちも助けを求めるでしょうが、しばらくだんまりを決め込んだ後で、「助けて」と言葉で助けを求める代わりに、行動で助けを求めることへと、変わってしまいます。自殺しようとしたり、落ち込んでみたり、突然激しく怒ってみたり。17章で分かっていただくことになりますが、その患者さんたちがよくなるのは、患者さんもセラピストも、気持ちが変わればいろんな状態になってしまうのは、この患者さんが生き残るためだ、ということをよくよく分かる場合だけだ、ということです。

 

 

 

 

 かくして、重度のトラウマを抱えた人がスウィチングになるのは、その目的が必ずあります。それは生き残るためだった、という訳です。

 常識では「異常」なことにも、常識とは異なる「全うな」意味が必ずあるもんですね。

 

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発達トラウマの 新しい治療法は、事例研究から

2016-03-25 09:21:47 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 ヴァン・デ・コーク教授のThe body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』の書評から、もう1つ。

 

 

 

 

 

 「交戦地帯は、皆さんが想像する以上のものではないかもしれません。それは、アルコール依存症の身内がいる中で育った、アメリカの市民の25%が、証言しています。精神科医のヴァン・デ・コーク教授が論じているのは、重度のトラウマは、『はらわたに沁み入る』ものですし、ひとりびとりに合わせた関わりが必要だ、ということです。そのような関わりがあって初めて、重度のトラウマの人は、激しい怒りからも、どうすることもできない無力感からも、心深く解き放たれることが出来ます。何十年にもわたる研鑽の末に見出した知見と事例研究とセットになったこの物語1つを紡ぐ中で、ヴァン・デ・コーク教授は、様々な治療法の進歩を辿ります。発達トラウマの治療法は、1970年代の「鎮静薬」から、ニューロフィードバック、マインドフルネス、その他の微妙に異なる技法へと進歩しつつあります。」

                               ネイチャー

 

 

 

 アメリカでは、発達トラウマの治療が、セラピーと事例研究の積み重ねの中から、進歩していることが分かりますね。

 

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