エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

楽しく陽気に=プレイフルplayful を大切に

2015-02-14 07:31:46 | アイデンティティの根源

 

 楽しく陽気に、と言うのが私の心理臨床の基本です。エリクソンから教えていただいた心理臨床の基本です。playful

 楽しく陽気に、子どもはすぐにそれと分かります。それは私が入っている小学校の小学生はもちろんです。俄然、子どもの表情が崩れます。笑顔がこぼれます。何故でしょう? 楽しく陽気は、幸せと結びついているからでしょうか? じゃぁ、何故、楽しく陽気は、幸せと結びついているのでしょうか?

 それはね、楽しく陽気な時間を子どもにプレゼントすることが、その子どもひとりびとりを価値付け、肯定し、自分自身を生きるエネルギーをプレゼントすることになるからだ、と私は確信します。

 楽しく陽気に は、家庭でも、学校でも、枯渇しているからでもあるのでしょう。子どもは、楽しく陽気な時間に飢えている感じです。なぜ、家庭でも、学校でも、楽しく陽気な時間が枯渇しているのでしょうか?

 

 

 でもね、楽しく陽気に は、地でできる訳じゃぁないんですね。それはね、人格が醸し出す雰囲気であると同時に、生きる姿勢だからですね。大江健三郎(フラナリー・オコーナー)さんが言う、「人生のハビット(the habit of being)」でもあります。あるいは、司馬遼太郎さんがいう、「たのもしい人格」でもあります。司馬さんが言うように、その「たのもしい人格」は、「やさしさ」「おもいやり」「いたわり」「他人の痛みを感じること」。そして、「これらの言葉は、もともと一つの根から出ている。根といっても、本能ではない。だから、私たちは訓練をしてそれを身につけねばならない」。その訓練は日常的にする訓練です。それが、エリクソンが言うアイデンティティ。自分を確かにする道でもあるんですね。

 そして、日々の、刻々の訓練を経て、楽しく陽気に自分を確かにする道を見つけたとします。

 楽しく陽気に自分を確かにする道は、よちよち歩きの子どもにも、乳呑児でもわかります。真顔で、あるいは、嬉しそうに近寄ってきますから。あるいは、こちらをじっと見てますから。あるいは、触ろうとしますから。

 あなたも、楽しく陽気に自分を確かにする道を歩んでみませんか

 

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