Piers, Maria W.編、Play and Development.所収のPlay and Actuality.から。p.128、第3パラグラフ。
私の「教科書」になっている積み木を1つご紹介します。細かい点まですべてお知らせしますから、この作品の「鍵」と思しきことをお考えいただければと思います。その黒人の少年は、5歳で、元気の良い子です。おそらく、クラスで一番運動神経が良い子どもで、何処の部屋に入ってくる時でも、「何処でやるの?」と聞いてきます。元気に部屋に入ってくるだけじゃぁなくて、すぐに、はじめから決めていたみたいに、背の高い、左右対称の、バランスの取れた人形を作ります。
子どもがこの手の積み木や箱庭やコラージュをやる時には、やる前からやることを決めてきたみたいな場合が良くあります。その作品を作る必然性があるからだろう、と思います。子どもは、自分かどうすれば、傷を癒すことができるのかを知っているのです。それも、自己治癒能力の一部だと、私は考えます。
この積木は、このブログの初めに翻訳したところにも出てくるものです。文字通り、エリクソンの教科書です。下の写真がそれです。
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