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エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ポールさんと西村秀夫先生   : 見通しを肯定し、その実現に協力すること

2016-06-18 05:40:51 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 
修復的司法と、子どもの空想遊び
  私どもの良心が、自分と隣を厳しく裁く「悪い良心」ですと、心の病が増えますし、子どもを心の病にもしますし、犯罪者を厳罰にしようとします。ノルウェーで、ニルス・クリスティ教......
 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもも、演じることを通じて、一歩下がって自分を内省するチャンスを持つことが、やっぱり必要です。

 The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 『虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.344の6行目途中から。

 

 

 

 

 

「もしも、皆さんが、養子に出された子ども達に、自分で自分をコントロールしている感じをプレゼントしたいと思ったら、彼らのために「正しいこと」を強制するのは止めて、自分自身の運命をコントロールする力を授けることでしょう。」ポールは説明して言いました。「治療している若者達を助け、落ち着かせ、救わずにはおれませんよ。皆さんができることと言ったら、彼らの傍らにいて、自分なりの見通しを持つのを手助けして、その実現に協力することです。そうすることで、皆さんは、彼らが自分で自分をコントロールする力を取り戻すのに協力することになるんです私どもはトラウマを治していますけれども、それを口にする人はありませんよ

 

 

 

 

 

 このポールさんは、実に臨床的な人ですね。この件を読んでいたら、西村秀夫先生のことを思い出します。言ってることとやってることが、このポールさんと全く同じだったからです。

 札幌いちご会の活動を支援する時に、西村秀夫先生が小山内美智子さん等にしたことは、まさにポールさんが言っていることと同じです。西村秀夫先生は、小山内さん自身の見通しを「あなたが目指していることは正しい」と肯定し、5,000円を寄付して、話し合ったことを「通信」にして人々に知らせるのに協力し、自立生活が実現することにも、協力しました。いつも西村先生が言っていたことは、「傍らにいて、話しを善く聴き、自立することに協力すること」でしたからね。

 

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