エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

ニッポンの学校で “普通に“ やってることは、正真正銘の虐待

2016-08-11 03:23:53 | エリクソンの発達臨床心理

 

 

 
無意識の餌食になっちゃう
  人は衝動も悪い良心も、逃げずに立ち向かえば、恐れるに足りないものだとか分かりります。 Young Man Luther 『青年ルター』p.218の第2パラグラフから......
 


 今宵は、ニッポンの学校で、“普通に“ 、“ごく当たり前のこと“ としてやってることが、実は立派な正真正銘の虐待であることをお示しする文献2つをご紹介しておきますね。今の教員たちの多くが、いかに勘違いな連中なのかが分かりますよ。ごく一部の例外的な教員もいるにはいますが。

 

 

 

 

 

 1つ目は、アメリカ精神医学界(APA : American Psychiatry Association)が2002年に出して、その後2007年に再宣言された「反応性愛着障害の関する態度表明」(Position Statement on Reaction Attachment Disorder)から。

 

 

 

 

 

反応性愛着障害においては、強制的なセラピー・関わり方は、禁忌である、という点で、臨床家は一致しています」

 

 

 

 

 

 

 2つ目は、アメリカ子ども虐待専門家協会(SPSAC : American Professional Society on the Abuse of Children)が、2006年に、同様な宣言をもっと詳しくしたものです。

 

 

 

 

 

 「強制的な関わり方とは、…大人が愛着障害の子どもに対して『先生のいうことに従ってなさい』と言ったり、『自分をコントロールする余地などないのよ』と態度で示したり、あるいは、『必要なことがあったら、先生に断ってからにしてね』と示すやり口は、問題のある関わり方に多い、中核的な関わり方です」(p.79)、「…子どもに対して、上から目線で、過度にコントロールしたりどもの上に立とうとすることは、禁忌です」(p.86)

 

 

 

 

 

 どこの学校でも、普通にやってることでしょ。どこの学校でも発達トラウマ障害(DTD)のこどもだらけ、愛着障害の子どもだらけの今、学校で、“当たり前のこととして“ やってることが、虐待だ、ということに、改めて皆さんが再確認して、今の学校の在り方を反省、再考していただれたらと、切に望む次第です。

 

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