エリクソンの小部屋

エリクソンの著作の私訳を載せたいと思います。また、心理学やカウンセリングをベースに、社会や世相なども話題にします。

発達トラウマ障害(DTD)の子ども等は、ホッタラカシにすればするほど、お金がかかる

2016-12-28 00:34:16 | ヴァン・デ・コーク教授の「トラウマからの

 

 

 

 
暴露療法の限界
   現代人の心は、酸欠  現代人は、本当に人を大事にする、ということを体験してないんですね。今どきの日本だけの現象では必ずしもない。 p93の第3パラ......
 

  発達トラウマ障害(DTD)=愛着障害の子ども。ヴァン・デ・コーク教授の  The body keeps the score : brain, mind, body in the healing of trauma 虐待されたら、意識できなくても、身体は覚えてますよ : 脳と心と身体がトラウマを治療する時どうなるか?』p.151、第10章から。最初のパラグラフから。

 

 

 

 

 

 私がこれから記そうと思っているような子ども達は、ごまんといるんです。しかも、そういう(発達トラウマ障害(DTD)の)子ども達は膨大なお金を使っているのに、確たる利益を得ていないんです。そういう子ども等は、我が国の刑務所、生活保護リスト、医療施設を満たすことにもなってしまいます。その子ども等のことを知ることと言ったら、それは統計の話になってしまいます。たくさんな教員たち、保護観察官たち、福祉従事者たち、裁判官たち、精神科の医療従事者たちが、この子ども等を、来る日も来る日も支援しようとしていますし、納税者の皆さんがその利用料を支払っている訳です。

 

 

 

 

 

 

 発達トラウマ障害(DTD)の子どもは、出来るだけ早く治療することが、本人の幸せにつながります。治療が遅れれば、それだけ子どもの苦しみも増し加わります。

 でも、ここの議論は、社会的なコストの話になっています。ここで、ヴァン・デ・コーク教授が指摘しているように、刑務所経費、生活保護費、医療費が、増大する結果になる訳です。

 私は好きな議論ではないのですが、発達トラウマ障害(DTD)の子どもをホッタラカシにする結果として生じる税金の「無駄遣い」、コストは、莫大です

 

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