価値には、歴史と個人を作る力があります。
p177第3パラグラフ。
現代の偉人を何人か、しばらくの間、考えてみましょうね。この人たちは、科学的真実によって、自分を確かにする感じが豊かになったことを誇りにしています。ダーウィン、アインシュタイン、フロイトでしたら(マルクスは触れません。マルクスは、ハッキリと気付きがあり、思慮深い、価値の職人です)、確実に否定するだろうと思うのは、この人たちは、間違いなく過去において行ったり、今してやったりしているような形で、現代に対して影響力、たとえば、この時代の社説、メディア、緻密性に対する影響力を持とうなどという、なんらかの意図がはじめからあったということなんですね。むしろ、あの人たちでしたら打つ壊しにするだろうと思うのは、自分に対して皆さんが描き出した、馬鹿でかい概念、あるいは、漠然と、不特定多数の人々が自分から引き出した馬鹿デッカイ概念、自分がもともと思いついた考え、自分が思いついた方法、自分の哲学と行動とは全く無縁な、馬鹿デッカイ概念です。
ダーウィン、アインシュタイン、フロイトのようなビッグネーム。現代に決定的に大きな影響力を持った人たち。世界観、ものの見方に、コペルニクス的転換を例外なくもたらした人たち。
エリクソンは、しかし、このビッグネームの人たちには、時代に影響力を持とうなどと言う大それた意図など全くなかった、といいます。
面白いですね。
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