
京都での旅の帰りに琵琶湖畔で車中泊、朝訪れたのが佐川美術館です。
佐川美術館は、佐川急便の創業40年を記念し1998年に開館しました。佐川美術館の特色は琵琶湖畔にある美術館らしい水辺の中に佇む建築です。竹中工務店による建築は地下2階、地上1階で構成されその優れた建築は、数々の建築賞を受賞しています。
地上1階は現代日本画を代表する巨匠、平山郁夫画伯のシルクロードシリーズを中心に常設され、エントランスを水辺に通路には日本の現代彫刻を代表する佐藤忠良の作品が並びます。エントランスホールから向かって右手に進むと、佐川美術館の目玉である樂吉左衛門館があります。
樂吉左衛門は、千利休の流れを組む茶碗を作る茶碗師で樂茶碗として知られています。現在は16代が襲名し、佐川美術館の樂吉左衛門館は15代が自らの作品と茶の湯空間を設計演出し、水庭に埋設された地下空間と水庭に浮かぶ茶室で構成されています。茶室は予約制となっており、僕が訪れた時はコロナ禍により使用不可となっていました。しかしながら、地下の展示室は幽玄な雰囲気が漂う独特な空間で必見の価値があります。
琵琶湖観光の際には、ぜひ訪れてほしい美術館です。

水辺に浮かぶように佇むブロンズ彫刻

浮島のような茶室