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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

映画 ターミネーター:ニュー・フェイト

2019年11月27日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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ターミネーター2の続編、「ターミネーター:ニュー・フェイト」を鑑賞してきました。

今回の作品、予告編でリンダ・ハミルトンの老け方に失望したこともあって、あまり期待をしてませんでした。ところが、どっこいスクリーンの中のリンダ様は、やっぱりすごかった。さらに、アーノルド・シュワルツェネッガーが、めちゃ渋い姿に感動しながら楽しみました。

先ずは、ターミネーターの1と2をリンダ演じるサラ・コナーとシュワルツェネッガー演じるT800を通じておさらいします。1では、サラを抹殺するためにやってきたT800。2では、サラの息子ジョンを守るためにREV-9との死闘の末に溶鉱炉に沈んだT800。今回は、再び現れたT800にジョンの命を奪うシーンから本編スタート。

舞台は変わってメキシコシティー。21歳の女性ダニーが、弟と共にREV-9に命を狙われる。そこに登場するのが未来からやってきたサイボーグ兵士のミゲル。そこに、サラ・コナーが再び登場し、過去の因縁相手であるT800が合流し、REV-9と死闘を演じます。

辻褄の合う筋立てと新しいストリーを加えて2の静と動を組み合わせた演出とは異なるのの、動的な世界が続きバージョンアップしたアクションシーンの連続は見ごたえ十分です。製作で再びタクトを振ったジェームス・キャメロンの時代への柔軟な姿勢を感じます。また、監督はデッドプールのティム・ミラー。二人がタッグを組みことで、生身の人間とサイボーグ、旧型戦闘ロボット、最新型戦闘ロボットの三者三様ならぬ四者四様のアクションが魅力的でした。

ラストでは、どこか続編も期待できそうなエンディング。まだまだ、キャメロン、ターミネーターから目が離せませんが、60を過ぎたリンダと70を超えるシュワルツェネッガーあっての作品なので早い時期での公開を大いに期待したいです。


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映画 ひとよ

2019年11月21日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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白石和彌監督の最新作で、田中裕子、佐藤健、鈴木亮平、松岡茉優が家族を演じた人間ドラマ「ひとよ」を鑑賞。

白石監督の作品は、どろどろとした人間模様がけっこう好きで欠かさず劇場で観てます。監督は、原作の扱いも多彩で今回は、桑原裕子さんと言う女優兼劇団主催者の舞台が原作となっていました。

物語は、タクシー会社を営む夫の子供たちへの暴力に耐えきれず、夫をひき殺してしまった田中演じる母こはるが、15年目の約束を果たすために帰って来たことで母と子の不器用な人間模様が描かれています。佐藤演じる次男の雄二は、家を離れ風俗ライターとして、長男の鈴木演じる大樹は、妻の実家の電化店で働き、長女の松岡演じる園子は、地元のスナックで働いています。三人は、こはるの犯した罪が原因で夢を絶たれて今を生きているのですが、子供たちを夫の暴力から子供たちを救い自由を得ることができたと信じています。そこには、こはるの思いとは別の人生が、子供たちも含め周囲にも及んでいました。

最近、おしんの再放送を観ているのですが、田中裕子の若かりし頃の演技に感動してますが、最近女優として復帰した田中の年老いた女性に演技も、年を重ね自然に老いていく雰囲気が感じられます。三人の子供を演じた佐藤、鈴木、松岡の演技も、今までない個性的でギャップのあるキャラクターをうまく演じていて、それそれぞれに好感を持ちました。特に佐藤健の演技は、目を見張るものがありました。

脇を固めるキャストも個性的で、メインストーリーとなる稲村家族とは別に、筒井真理子や佐々木蔵乃介演じるところのサイドストーリーも不器用な家族の絆に一役買っています。今回の作品は今までとは異なる白石監督の送る最上のホームドラマではないかと感じました。

 


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映画 IT/イット THE END

2019年11月14日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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満を持して映画 IT/イット THE ENDを観てきました。

僕にとってホラーを観るのは、相当の勇気いります。とにかく苦手なんです。でもゾンビものは大丈夫なんですが。前作イットは、映画館で観れず、ようやく先日金曜ロードショーで観ました。今回は前作を予習したこともあって映画館で観ることを決めました。先ずは、シンプルな感想を良かった。ルーザーズクラブの友情に感動しました。

物語は、前作から27年後が舞台。町を去り、それぞれの人生を歩んでいたルーザークラブの面々。ただ一人町に残ったマイクは、ある事件をきっかけに、それが再び現れたことを知りルーザーズクラブの仲間を呼び戻します。それぞれに事情を抱えながら再会したルーザーズクラブの仲間たちは、27年前の約束を果たし、それと戦います。

169分の長編は、27年前の出来事と今をうまく絡ませるには必要不可欠な時間。最初から最後まで飽きさせない演出で恐怖を掻き立てていきます。今回のカギを握るのは唯一戻ることができなかったスタンリー。彼のメッセージが、涙を誘う演出にクーとなりました。ビル、ベバリー、サムの恋の三角関係にも注目、青春時代の淡い恋から大人の恋の行方もみものです。

原作者のスティーブン・キングは、地域の因習や暗黒史をホラーに組み立てる技法が面白いのですが、その組み立てが、今回の作品で明らかになるところも面白いし、ファンタジーな要素がリアリティーとなりペニーワイズと言うそれを生み出していたことが、よくわかりました。そうした原作の深さをスクリーンで表現したアンディムスキエティ監督も見事でした。

大人となり、すっかり男前になったサムや少しぽっちゃりしてたキュートなベバリーがジェシカ・チャスティンによりセクシーな女性となった姿や変幻自在の演技を誇るジェームス・マカボイによるベンが少年時代の雰囲気に変化するところを面白く、ほかにメンバーも大人ぶりが見事に表現されいい味出してました。

観てない人や劇場で観れない人は、DVD公開されたら2本続きで観るのもいいかなと思います。

レイトショーにもかかわらず意を決して観た甲斐がありました。

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三岸黄太郎展 一宮市三岸節子記念美術館

2019年11月11日 | 【美術鑑賞・イベント】

 

先日、一宮市三岸節子記念美術館で開催中の「没後10年三岸黄太郎展」を鑑賞しました。

三岸黄太郎は、三岸好太郎と節子の長男で、画家として活躍した二世画家です。黄太郎は、父好太郎と同じ読み名(こうたろう)で、画家を志し23歳で単身フランスに渡り、母節子と共に20年に渡りヨーロッパ各地を巡り絵を描き続けてました。また、31歳に若さで亡くなった父をの後、節子のマネージャー的存在として、節子を支えていきます。

同じ名前を冠する父と子を不思議に思ってましたが、今回の展覧会でその謎は解けました。黄太郎は、生前パリを愛した好太郎が実は巴里と名付けていたのですが、好太郎の突然に死による出生届が行われなく、節子が好太郎の好きだった黄色をとって黄太郎と命名したのだそうです。巴里から黄太郎に変えたのは不明ですが、後にヨーロッパを旅しフランスを愛した黄太郎が彼の代名詞ともいえるイエローを用いていることから、親子の不思議な絆を感じました。

今回の展示は、黄太郎の油彩画を中心に70点余りの作品で構成され、デフォルメされた家や木々、高原の風景が赤や青、そして好太郎の愛した黄色の色鮮やかな原色により印象強く描かれ力強さの中に静謐さを感じる作品が並びます。その作品は、偉大な父と母のDNAを併せ持ちながら、黄太郎独自の絵画表現を感じました。

常設展示では、節子と好太郎の作品も展示されていますので、親子の作品を比較しながら、三岸家族の絵画の世界を楽しんでみてください。



 

 

 


DVD IT/イット “それ”が見えたら、終わり。

2019年11月09日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は続編が公開中の「IT/イット “それ”が見えたら、終わり。」です。

映画館で観れなかったと言うよりは、ホラーが苦手な僕にとっては、予告編から恐怖のだったので観ることができなかたのですが、今回、金曜ロードショーで公開さされたので録画して明るいうちから観ることにしました。

物語は、田舎町で児童失踪事件が相次ぐ中で、少年ビルの弟が大雨の中で出かけ、おびただしい血痕を残し行方不明になります。悲しみにくれるビルの前に、いじめに会っている仲間や少年、少女が恐怖の遭遇する度に「それ」を観ます。彼らは、「それ」の正体が失踪事件と関係があるのではないかと感じ、「それ」と戦うことを決意します。

言わずと知れた「それ」の正体は、今やホラーヒーローとなった恐怖のピエロ、ペニーワイズ。子供たちを、ありとあらゆる手段を講じて恐怖に陥れるのですが、ピエロというキャラクターのおかげで、目をつぶることなく観れほっとしました。後は、同作の原作者、スティーブン・キングのスタンド・バイ・ミーよろしく、個性的な子供たちのキャラクターにより最後までワクワクとした展開が続いて面白かった。

続編がラストに絡む大人となった主人公たちが、再びペニー・ワイズに立ち向かうらしいのですが、今回は安心して映画館で観る予定です。ただし、僕はホラー苦手の怖がり男なので、たぶん指の間から覗くシーンも出てくると思います。

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木村伊兵衛 パリ残像 稲沢市荻須記念美術館

2019年11月06日 | 【美術鑑賞・イベント】
 
日本にリアリズム写真家のひとり木村伊兵衛のパリ残像展を鑑賞しました。
 
木村伊兵衛は、土門拳と並ぶ日本を代表する写真家。今回は、1954年から1955年にパリを取材した木村が、パリに住む人々の生活を撮った作品で構成されています。
カラー写真で撮られたパリの街並みは、シックな色彩で、独特なカラー写真です。現在の鮮明な色彩や加工された色彩とは違い、木村らしい人物に主題を置いた生き生きとした表現がどこか温かみを感じます。
現在SNSを通じて様々なアマチュア写真家の作品があふれています。また、従来写真をし好する人は、あまり他人の作品を観る機会が少ないように感じます。写真芸術の分野において、今回の木村伊兵衛や土門拳に続く有名写真家の展覧会も数多く開催されるようになりました。
こうしたプロ写真家の作品を鑑賞し、その感性や技術を学ぶことも、写真愛好家にとっては必要な作業ではないでしょうか。

パリを描き続けた荻須高徳の記念美術館にふさわしい展示で、写真愛好家なら必見の展覧会です。
 




 
ノートル=ダム寺院、パリ パリ 
 
夕暮れのコンコルド広場、パリ パリ


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ドラマ 宮本から君へ

2019年11月01日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、アマゾンプライムビデオからの視聴でドラマ「宮本から君へ」です。

 

人気コミックからのドラマ化で、最近では映画化された本作。以前から書いてますが、コミック映画化に否定的だった僕も、日本映画で好きだなと思う作品がコミックが原作が多く、さすがにもう否定できなくなりました。例えば小説の原作の映画化の場合、小説とのイメージのギャップがあったり、限られた尺の中で映画化する場合の表現の違いが出たりして、特に原作を知る人にとっては、よし悪しがはっきりとわかる場合が多いのですが、コミックの場合は、原作に近い表現ができるのと尺を気にせず切り取りが可能なのが、最近のコミック化につながっているのではないかと思います。また、世代が変わり監督もより原作者に近い感覚を持っているのも功を奏しているように思います。

そして、コミックの映画化の中で、優良な作品が生まれる要因にヒューマン作品が多いのも顕著に出ているかと思います。今回の宮本から君へも、主人公の人間性や周りの人々の個性がはっきりしていて、今の曖昧な社会とのギャップが受けているように感じるのです。

ドラマでは、文具メーカーの新卒サラリーマンの宮本が、なれない営業の仕事を上司のアドバイスを受け、失敗を繰り返しながら成長していく姿を、暑苦しいまでに描いています。そこに、女性関係などを絡めながら生身の男の切なさを織り交ぜ、若い人にはリアルに、年配者には懐かしさも感じられ等身大の男を自分に重ねているような展開が面白いです。

とは言っても、宮本のような超個性な男は、まずいないだろうし、宮本と同じ営業スタイルをとっていたら、いぶかしさを感じるでしょう。僕も仕事上、宮本のようなタイプの人間に遭遇することはありますが、先ず信用できません。なぜなら、契約をとった後の態度が一変する営業マンをいろいろ観てきているからです。しかし、宮本の持つ個性は、信頼する上司の助言を自分なりに昇華しながら、どんな人間にもストレートに接し裏表のない理想的な男の姿を持っています。そんな宮本だからこそ、理想と現実に悩む男たちにとっては、応援しがいのある存在なんだと、このドラマから感じられました。

残念ながら、映画「宮本から君へ」は、僕の地域ではすでに終了していて観られずじまいですが、再上映か早期のDVD化に期待しています。そんな矢先に、あいちトリエンナーレの補助金不交付に続き、今回の作品も助成金の取り消しがなされたとの記事。映画には、重要な役どころでピエール瀧が出演しており、取り消し理由が国が薬物使用を容認するようなメッセージを発信することになりかねない」と判断されたことです。先日も川崎市映画祭での主戦場上映中止に抗議し、井浦新さんの若松監督2作品の上映取り下げることに。井浦さんの行動は、観る側の権利を脅かされている現状に対する抗議で、僕も以前から述べてますが、観る権利と知る権利が奪われる事への危惧を感じています。

芸術は、議論を巻き起こすテーマ性をもった作品が数多くあります。成熟した国家は、好むか好まざるかにかかわらず、芸術文化に対して寛容であり、私的なパトロンなき現在において、その一翼を担う存在として国家があると考えます。一般大衆にとって、思想信条は別に観る権利や知る権利は、国家があたえる最大の義務であると知るべきではないでしょうか。

少々、宮本から離れましたが、宮本から君へを観ていると熱い血潮がふつふつを沸き起こってくるのです。

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