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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

映画 プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵

2021年02月04日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、ダニエル・ラドクリフが主演の実話に基づく脱獄劇「プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵」です。

ハリーポッターのダニエル君も、すっかり大人になり新境地を開くために、いろいろな役柄に取り組んでますね。今回は、アパルトヘイト政策時代の南アフリカで実際に起こった脱獄を描いた作品です。

ダニエル・ラドクリフは、今回その脱獄劇の中心人物の反アパルトヘイト組織のアフリカ民族会議の白人メンバーティムを演じています。ティムは仲間のスティーブン共にテロの首謀者として実刑判決を受け、最高警備を誇る刑務所に投獄されます。そこから脱獄する術を探す中で、看守たちの監視の中で、脱獄ルート迄の鍵を作ることを計画します。その鍵というのが何と木製の鍵で看守が持つ様々鍵を目視しながら数種類の鍵を作って脱出を試みていきます。

荒唐無稽に思える木製の鍵。でも実話ですから、その脱獄は事実です。この映画は、脱獄劇の過程で行われているアパルトヘイトの非人道的な行為を詳細に表しているところに価値があると感じました。刑務所の中にも存在する黒人差別。アフリカ民族会議の長老との確執、脱獄さえも困難なマンデラをはじめとする同じ刑に服していても明らかである黒人と白人の待遇の違いなどがよく理解できる内容です。

脱獄を成し遂げた彼らと、彼らと関わった人のその後がエンドロールで語られると、今回の脱獄は白人運動家であったことが可能にしたと思わせられる結果に感じてならないです。

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映画 ルース・エドガー

2021年02月03日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、アフリカからアメリカ人夫婦に養子として迎えられた優等生高校生の心の闇を描いた問題作「ルース・エドガー」です。

アメリカンドリームを求め、今なお不法な入国が絶えない自由の国アメリカ。今回の作品は、アフリカ人移民の少年がアメリカ人夫婦に引き取られ、学校一の優等生となったルースの起こした事件を通じてアメリカ社会の本質を抉り出す衝撃的な作品です。

養父母の愛情の下で、文武両道に優れたエリート高校生となったルース。幼き頃に戦火のアフリカで過酷な経験を持ち実はその過去がトラウトなっています。ルースはアフリカ系の女性担任教師のウイルソンと対立し、ウイルソンは彼に疑念を抱き、ある証拠を見つけ出します。ウイルソンとの対立の中で謎の事件が起こりウイルソンは窮地に陥ります。

この作品を観てから思い出したのは、3年B組金八先生の風間俊介演じる優等生がいじめのリーダー格だった話。金八先生では、彼のイジメはおかれた環境が原因ですが、その闇が暴かれることで更生の道が開かれる展開でした。

しかし、今回の作品は最後までウイルソンに降りかかる悲劇がルースの犯行としての決定的な証拠が出てきません。ルースの闇は晴らされることなく結末を迎えてしまいます。アメリカの正義や良心は、果たしてルースにとって必要であったのか、トランプ政権により再燃した白人と黒人の対立が重なるような社会問題を提示した内容となっています。

決して気持ちの良い映画ではありませんが、アメリカ社会がルースという高校生を生み出したことも厳然とした事実だと思います。


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映画 盗まれたカラヴァッジョ

2021年01月29日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回は、1969年にイタリアで起きたカラヴァッジョ「キリストの降誕」盗難事件に迫ったサスペンス「盗まれたカラヴァッジョ」です。

先日、コロナ禍が原因でバチカン美術館の名品であるカラヴァッジョ「キリストの埋葬」展が日本での輸送が困難となり残念ながら中止になりました。今回の作品は、盗難事件により未だ発見されていない「キリストの降誕」にヒントを得たサスペンス作品です。監督は、フェリーニの助監督を務めたイタリアの名匠・ロベルト・アンドー。主要な人物は、イタリアの実力派の名優が顔を並べています。

物語は、恋人で人気脚本家・アレッサンドロのゴーストライターのヴァレリアが、ある男から電話で「特別な物語」を提供すると依頼される。依頼主である謎の男ラックに会ったヴァレリアはその内容は、1969年に起こった未解決事件のカラヴァッジョの名作「キリストの降誕」盗難は実はマフィアの仕業だと聞かされる。

その内容を脚本家したヴァレリアはアレッサンドロの脚本として持ちかけ、巨匠クンチェによる映画化が決定するが、アレッサンドロはマフィアに軟禁され意識不明の重体となってしまいます。ラックと監督のサポート役となったヴァレリアと共に事件解決の糸口を探っていきます。

映画の制作と同時進行で進む中で、事件の真実を知るものを見つけ出そうとするマフィアと事件に巻き込んでしまった恋人への思いを秘めながらラックと共に犯行を明らかにしようとするヴァレリ。現役のスピーチライターでもある彼女の母親や彼女と関わる人間関係が合いまみれるストーリーが秀逸で映画の内と外が重なり合ってラストへの展開がとても興味深い作品でした。

狂気に満ち波乱の人生を送ったカラヴァッジョ。その盗まれた名画「キリストの降誕」にまつわるエピソードと共に、シチリアマフィアと国や社会への関わり加わってイタリア映画らしい色気のある作品です。美術ファンならずとも、サスペンス好きにもぜひ観てほしい作品です。

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映画 今日から俺は!!劇場版

2021年01月27日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。人気ドラマの映画版「今日から俺は!!劇場版」です。

しばらくネットフリックスやアマゾンプライムの視聴が多かったのですが久しぶりにDVDレンタル5本を紹介していきます。今回は、ツッパリ高校生の学園ドラマで人気を博した、賀来賢人&伊藤健太郎主演の「今日から俺は!!」劇場版がDVD発売になりました。

千葉のつっぱり高校生二人が繰り広げる学園コメディー。今やコミック原作を実写版として撮れせたら右に脚本、監督の福田雄一。三国志をコメディー仕立てで制作した作品も好調のようです。まだ観てないの何とも感想は言えません。

舞台は、軟葉高校の賀来演じる金髪の三橋と伊藤演じるトゲトゲ頭の伊藤真司のツッパリコンビ。3年になったある日、不良の巣窟・開久高校の一角を隣町の北根壊高校が間借りすることになり、北根壊の番長・柳鋭次と大嶽重弘は、智司と相良のふたりの番長を失った開久の生徒たち相手に妙な商売を始める。その商売が元で、三橋と伊藤は災難に巻き込まれてしまい。

三橋と清野菜名演じる理子との絡みに橋本環奈演じるスケバン京子の伊藤のおバカぶりは健在。さらに中野太賀演じる今井の恋のエピソードもあって濃い~い内容になってます。今回は不良高校生が中心に描かれていますが、原作でも人気の高いエピソードをベースに描かれているそうで、劇場版のヒットも最近のコミック原作での実写化人気が頷けます。

この種の作品は、日本中がコロナで暗くなっている状況を笑いで吹き飛ばすには打ってつけです。たまには、かつての青春時代を思い出し、またドラマでの余韻を感じつつ老若男女ばかげた笑いを楽しむのもステイホームでは良いかと思います。


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映画 私をくいとめて

2021年01月22日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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のん主演、大九明子監督、綿矢りさ原作の映画「私をくいとめて」を鑑賞してきました。

今回の作品12月18日公開から上映館が少ない中ロングランヒットを続けている作品で、映画女子の強い支持を受けていると聞きオジサンも便乗してみました。しかも朝ドラヒロイン能年玲奈改め今は、のんの主演、さらに「勝手にふるえてろ」で、すっかり僕もはまった大九明子監督に芥川賞女子の綿矢りさの最強タッグとくれば観ない手はないと思った次第です。

物語は、おひとりさま生活を満喫し、すっかり恋愛とも程遠い状態となった31歳のOLみつ子。脳内にいる相談者Aと本音を語りながら日々暮らす生活を送ってます。そんな、みつ子の気になる存在が、会社に来る年下営業マンで、たまたま近くに住んでい林遣都演じる多田くん。Aの力を借りてみつ子は多田くんとの恋愛大作戦に挑みます。プロフィールを観るとまだのんは28歳。年下役を演じた遣都君の方が31歳なんですね。でも、二人の関係は映画の中では、そのものでした。

Aの声を演じるのは中村倫也。ファンには残念ながら声の出演のみです。みつ子とAの間に繰り広げられる会話がとにかく面白い。容赦なく繰り出すみつ子の心の声をAは優しく受け止めます。それは、まさにニュースタイルのボケと突っ込みと言ったところでしょうか。どこか天然色を漂わせるのんのキャラクターが生かされた見事な演出に100%と答えるのんの演技力は抜群です。そう言えば、彼女のお気に入りが大瀧詠一でした。

のんの脇を固めるキャラクターも秀逸で先輩おひとりさまOLには臼田明美、彼女が心惹かれる会社の嫌われ者麗しのセニョールにメンズノンノモデル若林拓也、いかした上司に片桐はいり、イタリアに嫁いだ親友にあまちゃんで共演の橋本愛など、個性的な面々が映画のサイドストーリーに華を添えています。

こんなドラマ的な作品が、2時間を超える大作。メリハリなどまったくない日常を延々に描きながら決して飽きません。僕は密かにキネマ旬報ベスト1に選びたいと思っています。全国のおひとりさま、OLのみなさん、ぜひこの映画で世知辛いコロナの世の中を吹き飛ばしてください。

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劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

2021年01月20日 | 【映画・ドラマ・演劇】

映画】アニメ鬼滅の刃(きめつのやいば)公開日は10月16日!/劇場版のストーリー・あらすじ、キャストは?映画の画像も多数掲載 | ☆鬼滅の刃 とIT大好き自治会長かずりりぃブログ☆【ブログバイカズリリィ】

ようやく劇場版「鬼滅の刃」無限列車編 を鑑賞してきました。

歴代1位の興行収入記録を更新中の劇場版、まだ劇場も混雑してるかなと思いましたが三ヶ月を過ぎると一割ほどの観客でかなり空いてきました。僕が鑑賞したのが愛知県、岐阜での緊急事態宣言前夜のレイト時間でしたが数組の家族とおひとりさまが数人でした。

あまりアニメ作品には興味のない僕でしたがNetflixでのドラマ配信を観て、その後の続編として今回の作品が公開されたこともあり、いつかは劇場で観ようと思ってました。内容は皆さんご存知の通り、鬼殺隊の修業を終えた炭治郎と唯一の生き残りとなり鬼となった禰豆子と鬼退治の善逸に伊之助の次なる任務は、無限列車に乗り込み隊の柱の一人、煉󠄁獄杏寿郎と共に列車に棲みつく鬼を退治するというものです。

劇場版らしい凝縮した戦いが繰り広げられ練られた思索がなかなか面白い内容でしたが、今回は煉󠄁獄杏寿郎の生き様にスポットがあたり柱と炭治郎と禰豆子、善逸、伊之助の四人と残りの柱との関係で進んでいくように思いました。と言うのもおそらく僕は今後の劇場版公開のために、漫画本を観ることをしないつもりですから。

話はそれますが、今回の作品はPG12指定となっています。映画好きならご存知かと思いますPG12に関してはR15やR18とは観覧条件が異なってきます。R指定はその年齢未満の人は鑑賞できませんが、PG12に関しては12歳未満の子供には親または保護者の助言、指導が必要と曖昧な表現となっています。

鬼を殺す、または鬼に殺される残忍なシーンがあることで、どうもPG12指定となったようですが、この点は育った環境や保護者との関係でいささか難しい問題ですが、なぜこの映画が人気を博したのかについては、個人的にはドラマの伏線があって成立し、その背景を理解しているから楽しめました。劇場版の鑑賞の上で、前段でアニメドラマを観た上で鑑賞するかどうかを判断するのが適切ではないでしょうか。

ともあれ、映画におけるPG12という曖昧さも問題ではないかと思いますし、僕が子供の頃は成人映画か否かしかなく、子供が観る映画は怪獣映画と決まってました。そんな中で妖怪ものがあり、恐る恐る観た記憶があります。確かに怖かったし夢にも出てきましたが、その記憶は鮮明に残り良い思い出につながってます。

今回の映画は柱である煉󠄁獄杏寿郎の生き様を見せるだけでも、子供には価値のあるものになるのではないでしょうか。

TOHO THEATER LIST/劇場版「鬼滅の刃」無限列車編シアターリスト


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映画 この世界に残されて

2021年01月18日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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ハンガリー映画でホロコーストで生き残った16歳の少女と42歳の医師の愛ある物語「この世界に残されて」を鑑賞

僕の映画におけるライフワークであるホロコーストをテーマにした作品の中で、今回の作品はかなりの異色作です。まずは、ホロコーストのその後を描いていること。そして今回の作品がハンガリー映画であることです。

舞台は第2次大戦後のハンガリー。両親と妹を失った16歳の少女クララと42歳の医師アルド。婦人科医のアルドの元にある日クララが診療に訪れます。寡黙な医師アルドにクララは自分と同じものを感じ取り、彼に近づこうとします。養母とうまく付き合えないクララをアルドは、養父となり二人の共同生活がスタート、しかし戦後ソ連の支配下におかれたハンガリーで二人の生活は容易ではなく、様々な障害が二人を取り込んでいきます。

今回の作品は、16歳の少女と42歳に男とに芽生えた恋心であっても決して禁断の恋を描いたものでもなく、また二人の置かれた状況が一変するような劇的な内容でもありません。さらに当時のハンガリーの置かれた政治的な状況を詳細に語るものでもないです。

ホロコーストの生き残りとなった二人の苦悩を二人の交わりの中で静か繊細に表現しています。お互いを慈しみ愛する二人から観る者の想像を超える幸福へと導いていきます。重いテーマをこれほどまでに切なさと美しさに包み込んだ作品はないと思います。クララの成長とアルドの深い愛をぜひ感じてほしいと思います。

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ドラマ 今際の国のアリス - Netflix

2021年01月13日 | 【映画・ドラマ・演劇】

山崎賢人&土屋太鳳ほか強烈キャラ総勢12名が登場「今際の国のアリス」新予告 | cinemacafe.net

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はNetflixドラマの「今際の国のアリス」です。

今回の作品、原作が人気コミックらしいですが、コミックには疎い僕が今回目を惹いたのが山崎賢人&土屋太鳳の共演、朝ドラ好きの僕が「まれ」で2015年に共演してた印象が強く、また作品のイメージとして真逆のキャラクターなのも面白いかなと思いました。

物語は、山崎演じる引きこもりゲーマーのアリスと登山家を父に持つ一人娘の土屋演じるウサギが、突然ゴーストタウン化した世界でサバイバルゲームを展開するという内容です。ゲームで培ったアリスの頭脳と自然を相手にリアルな生き残り術を身に着けているウサギが協力して、謎のゲーム主催者と戦うところと生き残ろうと必死にもがく人間模様が興味深い作品でした。ゲームがイコール死につながるグロなシーンもあるのですが、そのシーンも意外とカジュアル感があり、その軽さも返って受けてるのかと想像します。僕にとっては、深作欣二監督、ビートたけし出演の「バトルロワイアル」の方がサバイバルゲームにおいては衝撃的で、今の若い子にも観てほしいなと思います。ちなみにこちらも当時の若手の藤原竜也、安藤政信、柴咲コウ、塚本高史、栗山千明に、れいわ新選組の山本太郎が出ています。

こちらも前回紹介したスイートホームと同じく続編ありのドラマですが、人気度では今際のアリスに軍配が挙がっています。個人的にはゲームはあまり好きではないので、韓国ドラマの「スイートホーム」の方が断然面白かったです。

おそらくは、コミックの人気と個性的な若手俳優が多数出演していることもあって、今際のアリスが先行してるのかなと思いますし20代をターゲットにした内容が支持されてるのかなと分析してます。まあ、還暦過ぎたオヤジが、この作品を観ること自体珍しいとは思います。

山崎賢人×土屋太鳳「今際の国のアリス」 村上虹郎、三吉彩花、青柳翔、仲里依紗ら豪華キャスト14人集結 : 映画ニュース - 映画.com


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ドラマ Sweet Home -俺と世界の絶望- - Netflix

2021年01月09日 | 【映画・ドラマ・演劇】

韓国ドラマ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」あらすじ・登場人物・感想 | ユエナナ韓国Blog。

映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回はNetflixの韓国ドラマ「Sweet Home -俺と世界の絶望-」です。

今もっとも熱いドラマは、やはりNetflixで鑑賞できるオリジナル韓国ドラマではないでしょうか。愛の不時着や梨泰院クラスがきっかけで韓国ドラマに火が付いた人も多いかと思います。以前から韓国映画に注目して観てましたが、改めて韓国ドラマの幅広いジャンルでクォリティーの高さを誇ってます。そんなNetflixオリジナル映画やドラマを紹介していきたいと思います。

昨年末に公開された「スイートホーム-俺と世界の絶望-」もぜひ観てほしい作品です。

物語は、家族を事故で亡くし一人生き残った主人公の青年が人生に絶望し古びたアパートの引っ越し先で自殺を図ろうとしますが、そんな矢先にアパート周辺で奇妙な現象が発生。実はその現象は韓国全土を巻き込んだ国民総怪物化現象でした。欲望に支配された人間が次々と怪物になり、襲われた人間も怪物になると恐怖の連鎖。取り残された住民たちは、怪物になる恐怖と闘いながら生きる術を探すサバイバルホラーです。

実は主人公の青年も怪物に侵さられながらも、理性を保ち怪物と対峙するんですが、秘密めいたアパートの住人たちの過去が再度ストーリー的に暴露され、単なるホラーとは違うヒューマンミステリーとしての要素もあって全編怪物とのグロテスクなシーンの連続なのに、どこか心を揺さぶられます。

今回の作品はシーズン1ですが、総製作費30億円超えの超大作だけに今後の展開に期待しつつ早く観たい気持ちが満ち満ちてます。

次回は、Netflix日本ドラマの「今際のアリス」を紹介します。こちらの作品と比較しながら観るのも面白いかと思います。

Sweet Home-俺と世界の絶望-あらすじ全話ネタバレ解説/シーズン1の全話考察!感想はつまんねえ - CineMag☆映画や海外ドラマを斬る! Sweet Home -俺と世界の絶望- | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト Sweet Home-俺と世界の絶望-感想 韓国ドラマ|LINEマンガの実写化ホラー|猫耳のドラマ生活


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映画 新感染半島 ファイナルステージ

2021年01月05日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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新年最初の映画として選んだのがこちら「新感染半島 ファイナルステージ」です。

今回の作品は前回の新感染ファイネルエクスプレスからの4年後の韓国を描いてます。前回の作品は、韓国の高速列車の中に閉じ込められた密室の中で、ゾンビ化する感染から逃れようと戦う人々を描いたヒューマニティーあふれるゾンビ作品でした。

しかし!今回は全く違うテーストで迫るサバイバル・デスロードアクション映画と言っていいでしょう。

ゾンビ化し崩壊した韓国を逃れた軍人の主人公、カン・ドンウォン演じるジュンソクは、義理の兄と香港に逃れ、姉と息子を救えなっかったことで心に傷を負いその日暮らしの生活を送ってます。そこに香港マフィアから現金輸送車の入った大金を奪うために兄と一緒に再びゾンビに支配された母国に向かいます。そこには、取り残された軍人とゾンビが、現金強奪に加え、過去に因縁のある家族たちを国外に脱出すさせるために、ゾンビと軍人たちとの戦いに挑むという内容です。

今回は、膨大な数のゾンビとアウトロー化した軍人とのアクションが全編に展開され、特にカーアクションが見ものです。どこかジャッキー・チェンを思わせるワイルドなカン・ドンウォン。イ・ジョンヒョン演じる母と二人の娘のサバイバルゲームも見どころです。とにかくラストまで、アクション全開の内容なので前作を高く評価した人には拍子抜け感はあると思います。しかし、続編の意味合いはまったくない作品なので前作を観ずとも楽しめる正月映画としてはうってつけの作品です。

逆に前作を観てない人は先入観なしに楽しめ、後から前作の「新感染ファイナルエクスプレス」を観るとパラサイトの韓国映画世界評価夜明け前の作品として高評価につながると思ってます。

前作を観てない人は、こちらを観てから前作を観ることを強くお勧めします。観るか観ないかはあなた次第ですけどね。


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映画 ソング・トウ・ソング

2021年01月04日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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新年あけましておめでとうございます。しばらくブログの投稿を休んでましたが、今日から再開、相変わらずの映画やドラマ、美術展を中心に投稿していきますので本年もよろしくお願いいたします。

昨年はコロナ禍で映画鑑賞や美術鑑賞を少しスローダウンしてました。反面テレビでのサッカー観戦やNetflixでのドラマ&映画鑑賞は続けてましたので年末から鑑賞してた作品を投稿していこうと思います。先ずは年末年始に観た映画からスタート。今回は年末に映画館で鑑賞したテレンス・マリック監督の「ソング・トゥ・ソング」をご紹介します。

内容は、ライアン・ゴズリング演じる売れない作曲家BVとルーニー・マーラ演じるフリーターの女性フェイに、マイケル・ファスベンダー演じる大物音楽プロデューサーのクックの三角関係を延々と描いている大人の恋愛劇です。

レビューを観るとかなり辛辣な評価が並んでますが、難解な内容やテーマを美しい映像でオブラートのように包み込むマリック監督らしい映画です。金持ち男とお金はないけど魅力的な男と不思議チャンな女の子という設定が僕にはリアルで面白い。カメラワークもドキュメンタリー映像のようで、そこにお金もちが醸し出す美意識と美しい光景がふんだんに盛り込まれてます。さらに、クックがプロデュースするミュージシャンがイギー・ポップやパティ・スミス、ジョニー・ロットンだったりとリアリティさを加えていて僕には懐かしくもありました。

そして、三角関係に色を添えるのが、ナタリー・ポートマンとケイト・ブランシェットでファンにとっては、たまらないです。

ストーリーは度外視してリアルなカメラワークと美しい映像を楽しんでください。


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映画 ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

2020年12月22日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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映画館で観れなかった作品をDVDで観るシリーズ。今回もNetflix動画から「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」です。

スーサイドスクワットでのハーレイ・クイーンのキュートでデンジャラスなキャラクターが好きで今回も映画館で観ようと思いつつ見逃してしまい、ここまでお預けにしてきました。

今回はジョーカーと別れたハーレイが、極悪ブラックマスクに狙われている謎の少女を守るという筋書きです。そこに女刑事に女殺し屋、さらに超音波の声を持つ女などレディース軍団を従えて極悪集団と戦うシンプルかつハードでスピーディーな展開です。

変幻自在な役作りで個性派女優の地位を確立した人気者マーゴット・ロビー。僕にとってはハーレイ役は特別な存在で、他の役柄ではマーゴットが表に出ても、なぜかハーレイ役はマーゴットを忘れてしまうんですよね。そのくらいハーレイって特別な存在です。今回は、ハーレイのためだけに作られた魅力満載の映画です。

頭の中を空っぽにして、ハーレイを凝視しながら見てくださいね。

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映画 サイレント・トーキョー

2020年12月07日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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渋谷スクランブル交差点で爆破テロ予告。佐藤浩市、石田ゆり子、西島秀俊など豪華出演陣のノンストップクライムサスペンス「映画サイレント・トーキョー」を鑑賞しました。

 

渋谷スクランブル交差点をセットで再現、さらにCGを駆使した爆破シーンが話題となった本作。アンフェアの原作者とSPの監督がタッグを組んだこともあり、二つのドラマのファンでもあった僕の心を揺さぶって先日早速観てきました。

舞台はクリスマスの東京。恵比寿に爆弾を仕掛けたとの予告電話にテレビクルーが取材に出かけ爆破テロに巻き込まれます。井之脇海演じる局の契約社員と夫のプレゼント買いに来た石田ゆり子演じる女性が、テロリストにより爆破予告の共犯者にされてしまいます。次になる爆破予告は渋谷のスクランブル交差点、犯人の要求は首相とのテレビ対談、首相は対談を拒否、爆破時刻が迫る中で、大勢の野次馬の中でパニック状態に、果たして犯人は誰か、犯人の要求の真意は、固唾を呑む展開が待ち受けます。

恵比寿ガーデンプレスでの爆破に始まり、壮絶な渋谷爆破、レインボーブリッジで爆破とリアルな爆破シーンの連続、とりわけ圧巻は渋谷の爆破シーン。目を覆いたくなるような悲惨さでテロの恐怖をまじまじと見せつけます。緊迫感と緊張感ある演出だけでも、十分な価値がありますが、今回の作品の肝は、テロに至る背景。タカ派の総理が進める法案とかつて自衛隊の国連派遣が布石となっています。そのカギを握る人物が、佐藤浩市演じる朝比奈仁と石田ゆり子演じる山口アイコと中村倫也演じる須永基樹、ラストのクライマックスまで真犯人はわからぬまま進む展開と刑事役の西島秀俊を含んだ四人の過去が伏線となるサスペンス劇が巧みです。そしてエンディングに流れるジョンとヨーコの「ハッピークリスマス」にもキーワードが隠されていました。

12月8日ジョン・レノンが銃弾に倒れてから40年の命日。作品に秘められた思いが伝わる「サイレント・トーキョー」ぜひ劇場で観てください。

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映画 キーパー ある兵士の奇跡

2020年12月03日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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捕虜収容所のナチス兵がイギリス名門サッカーチームのゴールキーパーに。実話に基づく物語「キーパー ある兵士の奇跡」を鑑賞

個人的にも大のサッカーファンで、僕自身も中学、高校とサッカー経験があり、また最初のレギューラーポジションがゴールキーパーだったこともあって、この映画を知ってから観たいなと思ってましたが、とにかく上映館が少なく、ようやく僕のお気に入りの柳ケ瀬の映画館で鑑賞できました。

本作は、戦後マンチェスターシティで活躍したゴールキーパー、バート・トラウトマンの生涯を描いた作品です。ナチス・ドイツの捕虜兵としてイギリス収容所に入っていたトラウトマン。ほんの些細なきっかけで降格寸前だった地元サッカーチームの助っ人として駆り出されます。地元チームの監督の雑貨店で労役を務める中で彼はその娘と恋仲に、周りの反対の中で結婚、その活躍を目にしたマンチェスターシティの監督から誘いを受けます。

僕の映画のライフワークのひとつである、第二次大戦でのナチス・ドイツと所業を背景にした作品が、ここ数年で数多く描かれましたが、今回の作品はそれらの作品と異なる内容です。そこには、戦争により犠牲となった人々の赦しがテーマになっています。捕虜兵とイギリス人女性との恋、ドイツ兵となった主人公の過去に対する苦悩、ユダヤ人協会の人々や戦争により家族を失った人々の憎しみ。掴みかけた家族の絆への危機など、トラウトマンは、愛する妻と共に自らのプレーで乗り越えていきます。

戦争の犠牲者は、勝ち負けに関係なく当時の権力者たちの下で選択肢がなかった人々あり、戦争による生まれた憎しみがそうした人々に重圧となってのしかかります。支配欲は権力欲により生み出される戦争、今一度、平和の原点に立つことが、この映画とトラウトマンの姿に重なりました。

憎むべきは戦争は、赦すべきは犠牲者となった人々だとこの映画は強く語ってくれます。


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映画 mid90s ミッドナインティーズ

2020年11月26日 | 【映画・ドラマ・演劇】

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90年代のアメリカを舞台にした青春映画「mid90s ミッドナインティーズ」を鑑賞。

 

1980年代から始まるアメリカサブカルチャーの系譜の中で欠かせないのがスケートボードではないか。来年の東京でもサーフィンと共に正式種目となったスケートボード。サーフィンの練習用から始まったスポーツも、ストリートカルチャーの代名詞となり日本でも支持され続けている。

今回の映画は、90年代半ばの成熟期を迎えたスケートボードがキーワードとなった青春映画です。監督は俳優のジョナ・ヒル。マネーボールやウルフ・オブ・ウォールストリートでアカデミー賞の助演男優賞にノミネートされた実力派であり、今回が初監督作品で彼の自伝的作品となってます。

物語は、カルフォルニアでシングルマザーの下で育てられた13歳に少年スティーブ。兄にいじめられてばかりのスティーブが街のスケートボードショップに集まる少年たちと出会う。憧れから兄か譲ってもらった古いスケートボードを必死に練習しながら少年たちに近づいていきます。幼いスティーブと年齢の境遇も異なるスケートボーダーの少年たちとの時間を通じてスティーブの成長を描いていく内容となっています。

青春時代の他愛のない会話の中に垣間見れるそれぞれの家庭環境、少年から青年へと背伸びをしながら成長していくスティーブの姿が愛らしくもあり印象的です。スティーブを演じたサニー・スリッチは、僕の初めての青春映画、小さな恋のメロディーのマーク・レスターが重なり、魅力的な彼に釘付けとなりました。スティーブの兄を演じたルーカス・ヘッジスのマッチョな姿や実際にスケートボードの経験者であるボーダー仲間たちの無邪気な演技も光ってました。

アメリカングラフィティやさらば青春の光など時代を彩どる青春映画の代表作の共に、本作の90年代を代表する青春映画のひとつとして数えられることと思います。いつの時代も環境や境遇が異なっても、きっと共通の経験を持つ青春映画、そのピュアな実像を再び経験してみてはどうでしょうか。


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