韓国の統一部長官が
5月はじめに党大会を開催すると公言している北朝鮮について、
「北朝鮮の第7回党大会は、北朝鮮政権にとって
薬じゃなくて毒になりうる」と述べ、
無理な党大会の成果に懐疑的な見解を示しました。
韓国の「毎日経済」によれば、
統一部長官は、21日記者団との懇談会で
● 北朝鮮が政権維持のために無理をして党大会を開催しようとしているが、北朝鮮政権が望む成果につながるかに関しては懐疑的に見ている
● 北朝鮮当局は、党大会をきっかけにいわゆる「金正恩時代」を切り開き、それこそが各種制裁からの「出口」と考えてるようだ
● しかし、党大会は北朝鮮にとって「薬」でなく「毒」になりうる。非核化が唯一の出口である
毎日経済は、このような長官の見解は
北朝鮮が党大会に向けて「70日戦闘」などと宣伝し
住民たちに成果を強要することで
内部からの不満が膨らんでいる状況を踏まえたものだと説明しています。
私は、以前から
北朝鮮の核問題も「人権」という軸とともに考えて解決すべきだと主張してきました。
内部政治・統制力の低下→見栄張り用の行事および軍事力の誇示→資金浪費・不足→住民搾取→住民生活悪化→住民の政権への信頼低下→内部政治・統制力の低下→ …
このような悪循環が延々と繰り返されていますが、
その負の連鎖を断ち切ると同時に、
北朝鮮への資金源も封鎖する方法は、
金正恩を「人権」という観点からも攻撃し、
困ったときに住民の犠牲に頼ることもできないようにすることです。
相次ぐ挑発、住民の汗を無駄にする行事は
「毒」となっていずれ自滅に至るでしょうが、
自滅するまで北朝鮮住民がその「毒」の受け皿になってしまうところが問題。
私は、「核・ミサイル挑発に対する制裁」だけじゃなくて
国際社会が公式に
「人権制裁」という新しい軸を加えて攻めていくべきと思います。
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