弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

バングラデシュのニュース(2017/01/15)

2017年01月15日 | バングラデシュのニュース
◆イベント情報◆
〇イスラム映画祭2 上映作品「泥の鳥」  1/15
 http://islamicff.com/movies.html
〇女性活動家コルポナ・チャクマのドキュメンタリーを作成したい! 1/16
 https://readyfor.jp/projects/kolpona2017
〇バングラデシュに医療を 神戸の医師、資金募る     1/20
 https://readyfor.jp/projects/medical-care_slums_bangladesh
〇バングラデシュ・ビジネス環境セミナー    1/24
 https://www.jetro.go.jp/events/bad/d155da5e2d78dae6.html
〇【KINDAS】 2016年度 第2回バングラデシュ研究会    2/11
 http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/event/20170211


■見出し(2017年1月15日) No2017-02
〇バングラデシュ・ビジネス環境セミナー(1/24開催)
〇武井外務大臣政務官のベリーズ,メキシコ,バングラデシュ,インド訪問
〇ガスメーター6万台受注 東洋計器、バングラの家庭用に開発
〇フロンティア市場、パキスタンとバングラデシュに光
〇バングラディシュ=LNGターミナル・プロジェクトの推進が急務
〇バングラデシュ人との第一子が無事に誕生!出産・育児事情を日本と比較
〇バングラデシュ、後発国「卒業」まで7年
〇【KINDAS】 2016年度 第2回バングラデシュ研究会
〇バングラデシュ、今年度経済成長6.8%に減速 英銀が予測
〇バングラデシュ、衣料品輸出額で強気な予測 21年までに倍増、
 年500億ドル
〇ドキュメンタリーマガジン「neoneo」08 総特集 アジアのドキュメンタリー
〇ダッカ飲食店襲撃事件、新たに首謀者1人を逮捕
〇バングラ邦人射殺犯とみられる男殺害 地元警察
〇あらわになったミャンマーの喜べない真実
〇ミャンマーからロヒンギャ5万人流入、バングラデシュ「深い懸念」
〇ミャンマー海軍がバングラデシュの漁師に発砲 少なくとも4人負傷


■バングラデシュ・ビジネス環境セミナー(1/24開催)
 https://www.jetro.go.jp/events/bad/d155da5e2d78dae6.html
 (日本バングラデシュ協会 2017年1月24日)

 7.1テロ事件以降、バングラデシュを巡る日系のビジネス環境は大きく変化し
ました。日本では最新の現地情報が不足しているため、同国とのビジネスに逡
巡する日本企業も少なくありません。一方、事件後も「バ」経済・市場は巡航
速度を維持しながら成長を続けており、伴って日本企業のビジネス機会も拡大
しています。
 本セミナーでは、現地のコンサルタント、ジェトロならびに進出日系企業関
係者を交えた座談会形式にて、バングラデシュの治安情勢から最新のビジネス
環境、日系企業ビジネスの状況をご紹介します。バングラデシュの最新情報を
知るまたとない機会ですので、是非ご参加ください。

日 時:2017年1月24日(火曜)14時00分~18時00分(13時30分受付開始)
場 所:TKPガーデンシティ渋谷
    ホール4C (渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル4F)
    ※シアター形式で行います。

プログラム
 13:30 受付開始
 14:00 開会挨拶 日本バングラデシュ協会 代表 堀口 松城 氏
 14:05 パネラー紹介
  ジェトロ プラットフォームコーディネーター(New Vision Solutions社長)タレク・ラフィ・ブイヤン 氏
  ジェトロ プラットフォームコーディネーター(Amader 社長)抜水 義浩氏
  丸久株式会社 社長 平石 雅浩 氏
  グラミン・ユーグレナ 共同代表 佐竹 右行 氏
  ロートメンソレータム・バングラデシュ 社長 新井 謙 氏
  ジェトロ・ダッカ事務所 所長 河野 敬(モデレーター)

 14:15 テーマ1 「バングラデシュの経済状況と日系ビジネス動向」
  報告:ジェトロ 河野 敬 30分
  議論:各パネラー 30分
  質疑:会場より 15分
 15:30 テーマ2 「これからの事業開発の視点 -パートナー選定を中心に」

  報告:ニュービジョン ブイヤン 氏 10分
  議論:各パネラー 20分
  質疑:会場より 10分
 16:10 テーマ3 「事業展開のケーススタディ -トラブル事例と解決法-」

  報告:アマデール 抜水 義浩 氏 10分
  議論:各パネラー 20分
  質疑:会場より 15分
 16:55 閉会挨拶および中小企業海外展開現地支援プラットフォーム事業の紹介
  ジェトロ・ダッカ事務所 所長 河野 敬
 17:00 閉会
  名刺交換・ネットワーキング(~18:00)

主催・共催
主催:(一社)日本バングラデシュ協会、共催:ジェトロ

参加費:無料
定員 :100名程度

お申し込み方法
 本セミナーお申し込みのウェブページ(Googleフォーム)より必要事項をご
入力のうえお申し込みください。
  https://goo.gl/forms/TETL9TJer6gHfwwr2

お申し込み締め切り
 2017年01月23日(月曜) 23時59分

お問い合わせ先
 日本バングラデシュ協会(担当:森川)
  Tel:(丸久株式会社)088-685-0151
 ジェトロ・ダッカ事務所(担当:古賀、河野)
  Tel:880-2-984-8252



■武井外務大臣政務官のベリーズ,メキシコ,バングラデシュ,インド訪問
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_004127.html
 (外務省 平成29年1月6日)

1 1月9日から19日まで,武井俊輔外務大臣政務官は,ベリーズ,メキシコ,バ
ングラデシュ及びインドを訪問する予定です。

2 ベリーズでは,カリブ共同体(カリコム)及び中米統合機構(SICA)の加盟
国であるベリーズ政府要人との会談を行う予定です。

3 メキシコでは,第9回日・メキシコ経済連携協定(EPA)ビジネス環境整備委
員会に日本側代表として出席するとともに,政府要人との会談及び現地日系人
社会との意見交換を行う予定です。

4 バングラデシュでは,昨年7月のダッカ襲撃テロ事件以降の現地安全状況を
確認し,バングラデシュ政府に一層の取組みを要請するとともに,政府要人と
の会談を行う予定です。

5 インドでは,インド外務省他共催の国際会議「第2回ライシナ対話」に出席
する他,政府要人との会談を行う予定です。


(参考1)日・メキシコ経済連携協定(EPA)ビジネス環境整備委員会

 (1)2005年4月に発効した「日・メキシコ経済連携協定(EPA)」の下に設置
された委員会で,民間企業による貿易及び投資促進のため,ビジネス環境の整
備に向けた方法及び手段を議論し,両締約国に勧告等を行う。両締約国の代表
者で構成し,民間の代表の参加を招請することができる。
 (2)これまで8回(2005年4月,06年5月,07年5月,08年9月,11年2月,12年
4月,13年8月及び15年8月)に亘りメキシコ・シティで実施。第3回(松島外務
大臣政務官),第5回(山花外務大臣政務官),第6回(加藤外務大臣政務官)
,第7回(若林外務大臣政務官)及び第8回(宇都外務大臣政務官)では,我が
方は政務レベルで日本側議長を務めた。

(参考2)ライシナ対話

 インド外務省及びインドの主要シンクタンクであるオブザーバー・リサーチ
基金(Observer Research Foundation)が共催する国際会議。アジアの安全保
障,経済,連結性,エネルギー等,多角的に議論する。

(参考3)出張日程


 1月 9日(月曜日)  成田発
           ベリーズシティ着
   11日(水曜日)  ベリーズシティ発
           メキシコシティ着
   14日(土曜日)  メキシコシティ発
   16日(月曜日)  ダッカ着
   17日(火曜日)  ダッカ発
           デリー着
   18日(水曜日)  デリー発
   19日(木曜日)  成田着



■ガスメーター6万台受注 東洋計器、バングラの家庭用に開発
 http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20170112/KT170111BSI090005000.php
 (信濃新聞 2017年1月12日)

 ガス・水道メーター製造の東洋計器(松本市)は11日、バングラデシュの
天然ガス供給会社から、同国向けに開発した家庭用ガスメーター6万台を受注
したと発表した。事前の入金分だけガスが使えるプリペイド(前払い)式で、
使用量の抑制に役立つ。受注額は約16億円で、同社が手掛けた輸出では過去
最大。海外向けの生産販売を強化し、10年間で海外売上高を10倍超に拡大
する目標を掲げる。
 同国南東部チッタゴンのガス供給会社カルナフリガスと10日に契約。3月
から来年7月にかけて順次納入し、チッタゴンの家庭6万世帯に設置される。
メーターは非接触ICカード技術「フェリカ」を内蔵。読み取り部にプリペイ
ドカードをかざし、入金した金額分だけガスが使える。
 東洋計器によると、天然ガス埋蔵量が豊富なバングラデシュでは、家庭のガ
ス料金が定額制で使い放題のため浪費傾向がある。経済の急成長で近年は発電
・産業用のガス需要が急増し、エネルギー不足や資源枯渇の懸念が浮上。政府
はガス利用の効率化を目的に、使用量に応じて料金が上がる従量制の導入を決
めた。
 同社は2014年、こうした動きを支援する国際協力機構(JICA)の事
業に参加し、試験導入用にガスメーター200台を供給。使用量抑制の効果が
確認できたとして本格導入を決めた同国で、ガス供給会社が昨年実施した入札
に参加し、今回の案件を落札した。年内には首都ダッカで見込まれる20万台
の入札案件にも応札を予定する。
 東洋計器の16年3月期の売上高は約141億円で、うち輸出分は台湾を中
心に約4億円。海外展開の強化で21年3月期に30億円、26年3月期に5
0億円を目指す。21年3月期の総売上高の目標は200億円を掲げている。

 生産増に対応するため、従来のベトナムに加え、今春をめどにフィリピンで
も協力会社を確保する。土田泰秀社長は「長期的に市場が縮小する国内に対し、
海外はアジアを中心にインフラ需要の拡大が見込める。品質や耐久性、安全性
能を強みに、水道メーターと合わせて受注を開拓していく」としている。



■フロンティア市場、パキスタンとバングラデシュに光
 http://jp.wsj.com/articles/SB10558161838683014507104582554134219786756
 (ウオールストリートジャーナル 2017年1月12日)

 米モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)が算出
する指数では、新興国の流動性や外国人投資家に対する開放度などを踏まえて、
各国を「新興国市場」と「フロンティア市場」に分類している。どちらに分類
されるかによって各国のマーケット、さらにそれに連動するETF(上場投資信託)
の騰落に大きな差が出る。2016年はパキスタン市場が33%高と大きく上昇した。
MSCIの「フロンティア市場」に分類されているパキスタンが、17年から「新興
国市場」に格上げされるとの発表が好感されたためだ。逆に16年のナイジェリ
ア市場は39%安となった。通貨ナイラの切り下げで投資リターンが吹き飛んだ
ため、同国は「フロンティア市場」から完全に降格する可能性があるとMSCIは
指摘している。
 パキスタン市場が急伸したおかげで、MSCIフロンティア・マーケット指数の
昨年のトータルリターンは3%と、何とかプラスを確保した。それでも、iシェ
アーズMSCIエマージング・マーケットETFのリターン(11%)に大きく見劣りす
る。
 フロンティア市場は変動が大きく、市場ごとのばらつきが大きいため、同市
場への投資手段としてはインデックスファンド以外の方法が最適であることが
多い。MSCIはフロンティア市場として23カ国を分類しているが、iシェアーズM
SCIフロンティア100ETFの国別の資産構成比率はクウェートが1位(21%)で、
アルゼンチン(16%)、パキスタン(12%)、ベトナム(8%)と続く。アフリ
カ諸国の比率は低い。インデックス投資の妙味が薄いのは、個別株の騰落に大
きな差があることが一因だ。
 フロンティア市場で未発掘のバリュー株を探したり、分散投資を狙ったりし
ているファンド投資家にとって、インデックス投資に代わる最善の投資方法は、
個別株の選別に優れた経験豊かな投資家に資金を託すことだ。筆者らは、フロ
ンティア市場でアクティブ投資を手掛ける投資家を取材し、新年の投資戦略に
ついて話を聞いた。「新興国市場」入りするパキスタンは今年も有望だ。その
背景には、同国の輸送インフラに中国が投資を行っていることがある。バング
ラデシュも期待できる。地方に暮らす数百万人の貧困層が徐々に中間層入りす
るとみられるためだ。ベトナムは投資対象としての魅力を維持しているものの、
このところ相場が振れやすくなっている上、地政学的な不安もあるため、他の
フロンティア諸国よりも安定を欠くようだ。
 シカゴに拠点を置くドライハウス・キャピタル・マネジメントの「フロンテ
ィア・エマージング・マーケッツ・ファンド」は昨年9%のリターンを上げた。
運用担当者らはベンチマークを上回るリターンを上げることができた理由とし
て、エネルギー銘柄や、融資問題を抱える一部の従来型銀行に投資しなかった
ことを挙げた。同ファンドでは、ベトナム市場の保有資産の一部について利益
を確定し、それ以外の市場でネット銀行銘柄を買っている。今年の有望銘柄は、
ケニアの通信会社サファリコムとバングラデシュの大手銀行BRACだ。両社とも
ネット金融プラットフォームが急成長しており、年複利25%の利益の伸びが見
込まれる。同ファンドの共同運用担当者、チャド・クリーバー氏によると、ど
ちらの株式も大きく上昇しているが、成長率を踏まえると株価には一段の上昇
余地がある。
 ボストンに拠点を置くアカディアン・アセット・マネジメントで、主に新興
国市場やフロンティア市場に投資しているアーシャ・メータ氏は、パキスタン
やベトナムのインフラ関連銘柄を買っている。その一つが、ベトナムの鉄鋼生
産大手ホアファットグループ(時価総額16億ドル)だ。売上高の改善や市場シ
ェアの拡大といった好材料があるにもかかわらず、同社の実績ベースの株価収
益率(PER)は約7倍と低い。メータ氏は、ベトナム、アルゼンチン、ルーマニ
アの3カ国はいずれ「新興国市場」に格上げされると予想している。パキスタン
の投資家が気付いたように、「新興国市場」入りは運用資産に対する大きな押
し上げ効果が見込める。メータ氏は、アルゼンチン市場は5月にも大幅高となる
可能性があるとみている。
 言うまでもないが、リスクは多い。だが、米国と中国の間で通商戦争が勃発
した場合でも、中国からの投資による恩恵を受けるフロンティア市場が好成績
を残す可能性は高い。



■バングラディシュ=LNGターミナル・プロジェクトの推進が急務
 https://www.rim-intelligence.co.jp/news/select/category/AsianViewPoints/article/613568
 (Energy News 2017年01月13日)

 長期間に渡る遅延を経て、バングラディシュ政府はついに、液化天然ガス(L
NG)ターミナル建設プロジェクトの推進が急務との認識に至った。電力・エネル
ギー・天然資源省(MPEMR)が提案する陸上基地、米国のエクセラレート・エナジ
ー社による浮体式LNG基地のいずれも、当初の計画より遅れている。
 MPEMRは2014年4月、コックス・バザール地区のモヘシュカリ近くの陸上基地
に対する関心表明(EOI)を発行した。このプロジェクトは、16年12月にインドの
ペトロネットLNGが落札するまで、「ホコリをかぶったまま」となっていた。約
15社がこのプロジェクトに興味を示していたが、16年初頭に4社が最終候補とな
っていた。
 16年12月、ペトロネットはバングラディシュ石油・ガス・天然資源社(ペトロ
バングラ)と、コックス・バザール地区のクトゥブディア島の陸上基地建設に関
する了解覚書(MOU)を取り交わした。当初計画では、年間処理能力500万トンと
していたが、ペトロネットはバングラディシュ政府に対し、750万トンに引き上
げるよう要請。さらに、計画段階で1,000万トンまで拡張した。当初予定では、
2020年の稼働開始を予定していた。
 16年6月、バングラディシュ政府は、アニル・ディルバイ・アンバニグループ
のリライアンス電力が提案した、火力発電プロジェクトおよび浮体式LNG基地の
提案を了承した。リライアンス電力が第1段階として750メガワット(MW)級の発
電所を、ナラヤンカンジ地区に建設する計画。ダッカの東南約40キロに位置し
ており、年間能力200万トンの浮体式基地も近くに新設されるという。12月、エ
クセラレート・エナジー社は必要な調査を終え、2018年初頭に同基地から最初
のLNGを出荷する目標を立てている。
 2016年に発行された陸上LNG受入基地に関するレポートのなかで、バングラデ
ィシュ政府は、国内のガス供給は日量5億~6億5,000万立法フィート不足してい
ると述べた。需給ギャップはさらに拡大。また、新たなガス田が発見されない
限り、埋蔵量16兆3,600億立法フィートのガスは数十年内に使い尽くされること
になりそうだ。



■バングラデシュ人との第一子が無事に誕生!出産・育児事情を日本と比較
 http://www.huffingtonpost.jp/abroaders/nurturing-bangladesh_b_13854716.html
 (ハフィントンポスト 2017年01月12日)

こんにちは、杉山弥央(みお)です。
9月29日に、バングラデシュ人の夫との第一子となる男の子を、無事に出産し
ました。
ちょうど2ヶ月ほど経ちましたが、少しずつ成長する我が子と毎日楽しく過ご
しています。
現在は実家のある札幌に住んでいますが、来年5月頃から息子と一緒に、バン
グラデシュへ帰り暮らす予定です。
今回は、バングラデシュでの出産や子育て事情について書きたいと思います。


ハードシップ高め!バングラデシュでの出産事情
私自身の出産は札幌でしたが、妊娠期間中のほとんどはバングラデシュで過ご
しました。想像に容易いかもしれませんが、バングラデシュでのマタニティラ
イフはハードシップが高めです。
公的なサービスにも、もともと非論理的で適当な部分がかなりある国ですが、
病院も例外ではありませんでした。
例えば、病院によるとは思いますが、私の初めての妊娠検査は1日で終わらず、
エコー検査や血液検査など、様々な検査を1日ずつ分けて行い、病院に4日通
ってやっと結果をもらったというとんでもない非効率さ。
更に、自分が伝えた情報を誤ってカルテに記入していた医者もいたなど、信頼
できる医者になかなか巡り会えず、計3回も担当医を変えてもらいました。
生活する上でも、妊婦にとっては大変なことが多々ありました。
道路の舗装も整っていない箇所が多いので、乗り物で移動する時も縦横に揺れ
る揺れる。
歩いていても、転がっている何かにつまづきそうになる。
短距離の移動用に、日常的に使用していたリキシャ(人力車)に乗る際も、足
場が高いので乗り込むのに大きなお腹ではひと苦労。
外は土埃やゴミの匂いが強いところも多いので、つわりが激しい時は結構辛い
.....などなど。
8月中旬に日本に戻った時は、過ごし易さのあまりのギャップに、天国のよう
に思えました(笑)。
また、出産に関して聞いた話によると、バングラデシュでは帝王切開の比率が
非常に高いそうです。経膣分娩に比べ帝王切開のほうが費用が高いため、病院
側としても積極的にこの方法を採るとのこと。
私は日本で経膣分娩を経験しましたが、バングラで出産していたら有無を言わ
さず帝王切開にされていたことでしょう。

一長一短?バングラデシュでの子育て

バングラデシュでは乳児に対して行う独特の文化があります。
例えば、おでこに大きな黒い点を描かれた赤ちゃんをよく見かけるのですが、
魔除けの意味があるそうです。
また、産まれたばかりの赤ちゃんの髪は、お母さんの羊水で汚れていると考え
られているため、全部剃るそうです(普通に洗えば問題なさそうですが......)
。義母にも「息子の頭を剃らないの? 」とよく聞かれます。
更に、バングラデシュでは本名とは別に、家族や親戚間で呼び合うあだ名があ
ります。息子も本名とは別に、いつの間にか義母に「タシン」と言うあだ名が
付けられ、よくテレビ電話伝いで「タシン、タシン」と呼びかけられています
(笑)。
ちなみに「タシン」の名はバングラデシュでは有名なNHKドラマ「おしん」から
来ているらしく、私の息子が日本人とのハーフであることから、義母が日本ら
しい名前をつけたい、ということで名付けられたそうです。
このようにユニークな文化がある一方、普段の生活においては、バングラデシュ
はある意味子育てしやすいかも? と思う一面があります。
そのひとつは、子どもに対し大人がとても寛容であるということ。
家の中で子どもが騒いだり物を落としたりなどしても、やって良いことと悪い
ことの分別がつく年齢に至っていない場合、大人たちはイライラすることなく
温かく見守っている印象を受けます。
日本ではバスや地下鉄など公共の場で子どもが泣き出すと、嫌な顔をする人も
少なくないと思いますが、バングラデシュではそのような光景を想像できませ
ん。
また、子育てをサポートしてくれる人が身近にたくさんいること。
バングラデシュでは親戚の家に遊びに行くのが休日の定番の過ごし方と言える
くらい、家族や親戚間のつながりが強いです。
また3世代で一緒に住んでいたり、中流以上の家庭であればメイドさんを雇っ
ている家が多いため、日本に比べ、子どもの面倒を見てくれる人が多いことは
明らかです。

更に、日本のように遅くまで働く人が少ないということ。
働きに出ている父親も比較的早く家に帰ってきます。例えば、私の夫が子ども
の頃、お父さんは16時くらいには家に帰ってきて、帰宅後はよく一緒に勉強し
たりサッカーをしたりして過ごしたそうです。
そういう意味では、母親にばかり子育ての負担がかかってしまうことは少ない
のかなと思います。また、頼れる人が多いぶん、母親も仕事に行くことができ
るだろうと思います。
私も来年5月にバングラデシュに帰った際は、同居している義母や義理の弟、
メイドさんを上手に頼り、仕事と子育てを両立したいと思っています。

日本とバングラデシュの育児事情は?

妊娠・出産をサポートする制度は、やはり日本はかなり整備されていると感じ
ます。
日本では妊娠した時点で、母子手帳やそれに付随した検診が無料で受けられる
チケットがもらえますが、バングラデシュではありません。その為、検診の記
録や費用の負担は、個人に委ねられています。
出産費用に関しても、日本では補助がありますが、バングラデシュではありま
せん。
病院に検診を受けに行った際は、日本では次回の受診日を医者から提示されま
すが、バングラデシュでは特に指示はなく、個人の判断任せです。
出産後も日本では定期検診や予防接種など、自治体からスケジュールが提示さ
れ、無料で受けられたり、保健センターの指導員が家庭訪問してくれて育児相
談ができたりしますが、バングラデシュではもちろんありません。
総じて日本では妊娠・出産をかなり手厚くサポートしてくれますが、バングラ
デシュでは、すべて個人で能動的に情報を収集して判断していかなければいけ
ないということを感じました。
しかしながら、日本は制度が整っている反面、核家族が多く母親ばかりに育児
の負担がかかってノイローゼになってしまったり、公共の場で泣いたり騒いだ
りといった子どもらしい振舞いにも寛容でない環境であったりということもよ
く耳にします。
そのような面では上述した通り、バングラデシュは子どもと過ごしやすいのか
なと感じています。
以上、バングラデシュの出産や子育て事情について書きました。
来年5月にバングラデシュに戻った際には、現地での子育てが実際にどんな感
じなのか体感するのが今から楽しみです。



■バングラデシュ、後発国「卒業」まで7年
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170106/mcb1701060500001-n1.htm
 (SankeiBiz 2017年1月6日)

 バングラデシュは、今後も順調な経済成長が続き、7年後には国際連合が定
義する後発発展途上国(LDC)からの脱却に成功する見通しだ。現地経済紙
フィナンシャル・エクスプレスが報じた。
 LDCは特に開発が遅れた国を指し、国連総会の決議で認定される。国連貿
易開発会議(UNCTAD)の予想によると、同国はアフガニスタン、ラオス、
ミャンマー、イエメン、ジブチとともに、2024年にLDCを「卒業」する。

 LDCから脱却するには、(1)1人当たり国民総所得(GNI)が124
2ドル(約14万4800円)を超える(2)国連開発計画委員会が定める人
的資源開発の指標であるHAIの基準を満たす(3)外的要因からの経済の脆
弱(ぜいじゃく)性を示す指標であるEVIの基準を満たす-という3条件の
うち、2つを2年連続で満たす必要がある。
 UNCTADの報告書ではバングラデシュについて「すでにEVIの要件を
満たしているものの、1人当たりGNIが基準を大幅に下回るため、HAIの
基準クリアを目指している」と分析。21年までにLDC脱却の条件がそろい、
24年に正式に脱却するとしている。



■【KINDAS】 2016年度 第2回バングラデシュ研究会
 http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/event/20170211
 (南アジア地域研究 2017年2月11日)

2016年度 第2回バングラデシュ研究会
共催:人間文化研究機構「南アジア地域研究」プロジェクト京都大学拠点
(KINDAS)

【日時】 2017年2月11日(土) 14:00~17:30
【場所】 東京大学 法文2号館 第三会議室
 [アクセス]
  http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_01_02_j.html


【プログラム】
14:00 開始(趣旨説明、出席者自己紹介など)
14:15~15:45
  須田敏彦(大東文化大学)
   「バングラデシュ農村経済の30年―コミラ県の二つの村の調査から―」
16:00~17:30
  高田峰夫(広島修道大学)
   「バングラデシュの地域性-単一性の影の多様性-」

【報告要旨】

須田報告
 バングラデシュ南東部に位置するコミラ県は、バングラデシュの中でも人口
が稠密な地域であるが、人々の移動性が高く、海外への出稼ぎ者も多い。また、
緑の革命が早くから進んだ農業先進地域でもある。本報告では、都市近郊農村
と純農村の二つの村で1988-90年、2006年、2016年に行った悉皆調査の結果から、
過去30 年間の農村経済の変化とその要因を大まかに捉えることを目指す。特に、
人口増加、農地の所有と利用の構造、主要な農産物、非農業就業機会の増加、
人口移動(国内外への出稼ぎ、都市への移住、後進地域からの労働力の流入)、
海外からの送金の影響、ジェンダー、金融(マイクロファイナンス、インフォー
マル金融など)、住居・耐久消費財の状況、貧困の改善状況に注目する。

高田報告
 バングラデシュ研究の先駆者、故原忠彦が生前、最後の論考(刊行は没後)
としてまとめたのが「東ベンガルの東と西―不安定な自然と社会-」(『民族
文化の世界(下)』小学館、1990)だった。バングラデシュの東西の違いを切
り口に、その背景に不安定な自然環境(特に地殻変動)があること、その構造
的変化が生態環境の変化をもたらし、それが疾病や人口に影響を与え、さらに
は結果としての東西差を生む、との仮説を提示したもので、今読んでも刺激的
な議論である。筆者は、原の教えを受け始めたばかりで彼を失い、その薫陶を
十分に浴することはできなかった。そのためもあるだろうが、この論考の刊行
当初は、面白い議論だとは思ったものの、それ以上に深く考えることはなかっ
た。
 他方、原が早世した分だけ縛りがなくなり、筆者は好き勝手にバングラデシュ
や バングラデシュの人々に関わる事象を研究してきた。研究の当初は、「ム
スリム社会」としてのバングラデシュの側面に目が向いていたし、今でもその
捉え方自体は間違ってはいないと思う。しかし、同時に、そうした単一性の陰
に隠れる形で、同国の地域性と多様性にも徐々に目が向くようになった。直接
的には地方史誌をコレクションするようになったことがきっかけだったが、そ
れと共に、同国と付き合う時間が長くなり、様々な人々と出会い、共に語り、
食事をする中で、彼らの言動や味覚から、多様性や地域性をより強く感じるよ
うになったような気がする。また、バングラデシュからのムスリム移民やその
子孫のコミュニティを東南アジアで調査するようになったことが、より広い視
野からバングラデシュ社会を捉え返すきっかけになったとも感じている。そう
した中で、近年、再び原の最後の論考のことが思い起こされるようになってき
た。
 今回は、原の論考を出発点としつつ、筆者自身のこれまでの知見や経験を通
して考えたことから、バングラデシュ社会の地域性と多様性を再検討してみた
い。ただし、まだまだ考え始めたばかりで、まとまった議論の形では提示でき
ない。あくまでもラフ・スケッチでしかない。その点をお断りした上で、むし
ろ参加者の方々から経験や知見をご教示いただくことを期待している。

【幹事】
 藤田幸一(京都大学東南アジア地域研究研究所)
 南出和余(桃山学院大学)

【お問い合わせ先】 INDAS-South Asia事務局
         (indas_office@asafas.kyoto-u.ac.jp)



■バングラデシュ、今年度経済成長6.8%に減速 英銀が予測
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170112/mcb1701120500014-n1.htm
 (SnakeiBiz 2017年01月12日)

 バングラデシュは、今年度(2016年7月~17年6月)の経済成長が減
速する見通しだ。英スタンダード・チャータード銀行は、前年度比で0.3ポ
イント低下し6.8%になると予想した。国内消費の鈍化と世界経済の減速な
どが要因だ。現地紙デーリー・スターなどが報じた。

 同銀によると、今年度は公務員の賃上げによる消費刺激効果が薄れるととも
に、国外就労者からの送金も減少したことから、国内消費の勢いが鈍化した。
政府の今年度の成長率目標は7.2%だが、同銀は達成困難とみている。

 消費が振るわない一方で、同国経済の成長を支えているのがインフラ整備な
どへの公共支出だ。同国政府は今年度、エネルギーや輸送分野を中心に140
億ドル(約1兆6250億円)の開発予算を組み、弱点とされるインフラの改
善に注力している。

 バングラデシュ政府は、20年6月までの第7次5カ年計画でインフラ整備
に総額4100億ドルが必要と試算。直近の5年間は年平均15%ずつ開発予
算を増加させてきた。

 来年度については、付加価値税の増税が控えており、国内消費への逆風が強
まる見通し。同国にとって、米国とドイツに続く3番目の輸出先である英国の
欧州連合(EU)離脱問題が輸出減につながる恐れがあるほか、世界市場全体
の需要低迷といった外部要因も同国経済の重しとなる可能性がある。

 ただし、公共支出の増加やインフラ整備の進展が成長を後押しするともみら
れており、同銀はバングラデシュを「アジア地域で最も成長を遂げるグループ
に属する」と位置付けている。



■バングラデシュ、衣料品輸出額で強気な予測 21年までに倍増、
 年500億ドル
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/170113/mcb1701130500009-n1.htm
 (SnakeiBiz 2017年01月13日)

バングラデシュは、主要輸出品目の衣料品で強気の予測が出ている。地場衣料
品製造大手ビエラテックス・グループのハサナット最高経営責任者(CEO)
が、2021年までに同国の年間輸出額を現在のほぼ2倍となる500億ドル
(約5兆7530億円)まで引き上げることが可能だとの見通しを示した。現
地紙デーリー・スターなどが報じた。

 現在、世界の衣料品輸出市場は4500億ドル規模とされる。うちバングラ
デシュのシェアは6%で270億ドルに相当、39%の中国(1755億ドル)
に次ぐ2位で、バングラデシュの衣料品業界は次なる目標として年500億ド
ルの輸出実現を掲げている。

 同国の衣料品製造は、労働者の技術不足や企業の法令順守、通信・港湾設備
の未発達や電力・ガスの供給不足など課題が多いとされている。

 特に優秀な人材の不足は深刻で、ズボン、Tシャツ、シャツ、カットソー、
ジャケットの基本5品種が輸出全体の8割を占める要因になっているという。


 同CEOは、人材不足を起因とする逸失利益が国内業者全体で年50億ドル
に上り、国内輸出業者の合計利益30億ドルを上回ると指摘。目標達成のため、
衣料品業界は発注されたデザインを大量生産できる製造業者を増やし、デザイ
ナーの育成にも注力する必要があるとの認識を示した。多様な製品を自国内で
開発・生産できるようになれば、目標を達成できるとの考えだ。

 バングラデシュの衣料品製造会社のうち、デザイン面での提案を行っている
のは全体の1%ほどにとどまる。また、高付加価値製品をつくるには施設・設
備の近代化や生産性の向上も必要とされる。

 こうした現状を踏まえ、専門家は5年で目標を達成するには政府の政策面で
の支援も欠かせないと指摘する。衣料品業界が思惑どおりに輸出増を実現する
には、政府との協調体制も重要となっていきそうだ。



■ドキュメンタリーマガジン「neoneo」08 総特集 アジアのドキュメンタリー
 http://webneo.org/archives/41307
 (雑誌Neoneo 2016年12月 第8号)

「④ 少数民族」に、チッタゴン丘陵からチッタゴン空港横まで流れる川
「コルノフリ川」をテーマにした「コルノフリの涙」が取り上げられています。


□ドキュメンタリー映画『コルノフリの涙』DVD
 http://shop.jummanet.org/?pid=86975550

 昔むかしのこと。
 花を耳飾りにしていたお姫さま。
 あるとき、その花を川に落としてしまいました。
 この伝説から、川は「コルノフリ―耳の花の川―」と名付けられました。

 「コルノフリ」はチッタゴン丘陵を流れる川の名前です。
 バングラデシュの著名な映画監督タンヴィール・モカメル氏が2005年に発表
 した 映画ですが、バングラデシュ政府の検閲当局はこの映画の国内上映を
 禁止しました。
 その後監督の許可を得てジュマ・ネットが日本語版を制作しました。
 バングラデシュ国内ではタブーとされてきたチッタゴン丘陵問題、そこで何
 が起 きているのか。
 気鋭のベンガル人監督が先住民族ジュマの人々とベンガル人入植者の声をあ
 りのままに伝える画期的なドキュメンタリー作品です。

  販売価格 1,800円
  (頒価1,500円+送料360円(レターパック)
   60分 カラー ベンガル語 日本語字幕付
   制作国バングラデシュ
   監督TANVIR MOKAMMEL
   日本語制作 ジュマ・ネット
   発行:2007年9月

<目次>

巻頭インタビュー 佐藤忠男 (聞き手:若林良)
 アジア映画の世界への浸透、そしてアジア・ドキュメンタリーの展望
 シンポジウム再録
 アジアの映画作家は発言する  山形国際ドキュメンタリー映画祭1989

テーマ別特集
 ①アジアと日本
 ②民衆の歴史
 ③ ジェンダー
 ④ 少数民族
 ⑤チベット
 ⑥太平洋戦争の記憶
 ⑦ 虐殺の記憶
 ⑧ 北朝鮮
 ⑨抵抗・革命



■ダッカ飲食店襲撃事件、新たに首謀者1人を逮捕
 http://www.afpbb.com/articles/-/3114092?cx_part=topstory
 (AFP通信 2017年01月14日)

【1月14日 AFP】昨年7月にバングラデシュの首都ダッカ(Dhaka)の飲食店が襲
撃され日本人7人を含む22人が殺害された事件で、同国の警察当局は13日夜、首
謀者の一人とされているイスラム過激派の男を逮捕した。

 ダッカの北方約120キロの町エレンガ(Elenga)で警察の対テロ部隊によって
拘束されたのは、ジャハンギール・アラム(Jahangir Alam)容疑者(32)。ダ
ッカ市内の高級飲食店「ホリー・アーティサン・ベーカリー(Holey Artisan
Bakery)」の襲撃を計画した首謀者の一人とされる。

 警察幹部によれば、アラム容疑者はイスラム過激派組織ジャマートゥル・ム
ジャヒディン・バングラデシュ(Jamayetul Mujahideen Bangladesh、JMB)の
新派のメンバーで、カナダとバングラデシュの二重国籍を持っていたのタミム
・チョードリー(Tamim Chowdhury)容疑者と共に事件を首謀したとされる。チョ
ードリー容疑者は昨年8月にダッカ郊外の捜査で警察に殺害された。



■バングラ邦人射殺犯とみられる男殺害 地元警察
 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06H77_W7A100C1CR8000/
 (日本経済新聞 2017年1月6日)

 【チェンナイ(インド南部)=共同】バングラデシュで2015年に岩手県出身
の星邦男さん(当時66)が射殺された事件で、地元警察は6日、首都ダッカで
事件を首謀したとされる地元イスラム過激派の潜伏先を急襲し、実行犯の一人
とみられるサダム・ホセイン被告を銃撃戦により殺害した。
 ホセイン被告は、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う「新ジャ
マトゥルムジャヒディン・バングラデシュ(新JMB)」の幹部。潜伏先では、
日本人7人を含む22人が死亡した昨年7月の飲食店襲撃事件の訓練役で同幹部
のヌルル・イスラム・マルザン容疑者も殺害された。
 警察によると、星さんは北部ランプル近郊で農業開発に携わっていたが、15
年10月3日に畑へ向かう途中、「報道」のシールを貼ったバイクの男ら3人組
に射殺された。ホセイン被告は3人のうちの1人とされる。当局は逃亡中の被
告らを含む8人を訴追していた。
 襲撃テロでは昨年8月、首謀者の新JMB指導者タミム・チョードリー容疑
者が警察の作戦で殺害され、別の首謀者のサルワル・ジャハン容疑者も作戦の
際に死亡するなど、新JMBの掃討が進んでいる。



■あらわになったミャンマーの喜べない真実
 http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11578240S7A110C1000000/
 (日本経済新聞 2017年01月12日)

 ミャンマー西部ラカイン州で起きた暴力的な事件や、軍兵士がイスラム系少
数民族ロヒンギャを虐殺したりレイプしたりするという疑惑が発端となり、国
際社会から非難がわき起こった。アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相率
いる国民民主連盟(NLD)が2015年の総選挙で歴史的とたたえられた勝利を
収め、喜びに沸いたのはわずか1年少し前のことで、この危機的事態がミャン
マーのもろさも浮き彫りにした。
 実質上の最高指導者スー・チー氏の特使は11日、この事態について隣国のバ
ングラデシュで高官級会議を持つことになっていた。国連によると、過去3カ
月でバングラデシュに避難したロヒンギャは少なくとも6万5000人にのぼり、
そのうちの3割が1月5日までの1週間に集中しているという。ミャンマー当
局がロヒンギャの武装グループのしわざだと主張する16年10月に起きた国境警
官9人の殺害事件を受けて、治安部隊がロヒンギャ弾圧に乗り出した影響が背
景にある。
 ラカイン州では、長年におよぶ貧困の深刻化で緊張が高まっており、ロヒン
ギャに対するあからさまな差別があるなかで問題が持ち上がっている。ロヒン
ギャの多くは国籍を与えられず労働の権利も持たないうえ、移動や選挙の権利
も制限されている。強硬派の仏教徒集団は、長いことロヒンギャを移民として
扱っている。12年にはラカイン州で大規模な暴力事件が勃発し、多数の死者を
出したうえ、何千という人が行き場を失った。
 スー・チー氏の仲間である多くのノーベル平和賞受賞者が先月、直近の弾圧
を「民族浄化という人類の悲劇だ」と明記した公開書簡に署名し、国連安保理
に送った。スー・チー氏は時間が必要だとした一方で、一部の政府高官や国営
メディアは、軍兵士が暴行したとする報告をでっち上げだと一蹴した。

 スー・チー氏に非難も
 今回の争いによって、ミャンマーの民主化やスー・チー氏自身を支持する世
界の支援者たちの目の前に不快な真実があらわになった。1つは、軍の根強い
影響力と自律性だ。ほぼ50年にわたって国を支配してきた軍は、議会の議席や
重要な省庁の職、また法案可決の拒否権を持つ特別委員会の過半数を握ってお
り、外部が責任ある説明をしたり監視したりするという兆しはほとんど見えな
い。その証拠に、ラカイン州の疑惑を調査する公式な委員会は、元高級軍人で
現副大統領のミン・スエ氏が率いている。
 スー・チー氏が進んでロヒンギャの立場を代弁しようという姿を見せないこ
とにも非難が集まっている。15年以上に及んだ自宅軟禁の間にスー・チー氏を
人権と民主化の偶像と見ていた支持者はなおさらだ。「ザ・レディ」や「母な
るスー」として広く知られるスー・チー氏の擁護者たちは、同氏がコフィ・ア
ナン元国連事務総長を招いてラカイン州の問題に関する特別諮問委員会を設置
した、と反論する。スー・チー氏は同時に、政府軍と地方の少数民族武装組織
との紛争を終わらせるため、国家的な和平プロセスにも乗り出した。
 ただ、この新たな2つの組織は規模や取り組みの緊急性において不十分に終
わる危険がある。ミャンマーは理論上、単一国家かもしれないが、これまでず
っと異なる豊かな文化がモザイクのように集まり、強い独立心を持った人々で
構成される国だった。民族も多様だ。しかし、資源が豊富なために、都市部と
地方の間で争いを激化させる火種にもなっている。
 スー・チー氏と軍が長いこと争っているというのが1990~2000年代のミャン
マーに対する欧米の支配的な見方だったが、そのせいで地域の不安定さという
3つ目の次元を見過ごしがちだった。ロヒンギャはそうした多くの問題の1例
となった。15年後半に旧軍事政権の仲介で停戦合意に署名した少数民族勢力は
15集団のうち8つだけだ。一部の少人数民族の人たちにとっては、軍もNLD
も多数派のビルマ族による支配の象徴にすぎない。とはいえ、15年の総選挙で
はスー・チー氏率いるNLDが多くのビルマ族以外の地域で高い支持を集めた。

 そうした世論や16年の新政権への移行は、ミャンマーや国外からも大きな変
化の兆しとして歓迎された。ミャンマーは今年、不安定な国家の歴史と立ちは
だかる軍という、直面する課題を思い知らされる形でスタートを切った。



■ミャンマーからロヒンギャ5万人流入、バングラデシュ「深い懸念」
 http://www.afpbb.com/articles/-/3112789
 (AFP通信 2016年12月30日)

バングラデシュ外務省は29日、10月以降にイスラム系少数民族ロヒンギャ(Ro
hingya)5万人がミャンマー軍の迫害を逃れてバングラデシュに流入したと明ら
かにした。

 バングラデシュ政府は、ミャンマー西部ラカイン(Rakhine)州で武装集団と
軍との衝突が発生した10月初頭以来、ロヒンギャの大量流入を防ぐべくミャン
マー国境での巡回を強化している。

 バングラデシュ外務省は29日の声明で、ミャンマー大使を呼んで無国籍状態
にあるロヒンギャ数万人の流入が継続していることへの「深い懸念」を表明し、
「2016年10月9日以降にバングラデシュに逃れてきたミャンマー市民は約5万人
に上る」と伝えたことを明らかにした。

 さらに、ロヒンギャ30万人を含めてほとんどがバングラデシュ国内に不法滞
在しているミャンマー人を早期に本国へ送還させるよう求めたという。



■ミャンマー海軍がバングラデシュの漁師に発砲 少なくとも4人負傷
 https://www.myanmar-news.asia/news_bwfXK6SN3C.html
 (ミャンマーニュース 2017年1月1日)

 ミャンマー海軍 バングラの領海に侵入か
 バングラデシュの国境警備隊は12月28日、ミャンマー海軍がバングラデシュ
沖合のベンガル湾で操業していたバングラデシュの漁師らに向けて発砲したと
して、ミャンマー海軍を訴えた。海外のメディアが報じた。
 発砲により、現場にいた14人の漁師のうち、少なくとも4人の漁師が負傷し、
病院へと運ばれた模様だ。
 国境警備隊員の話によると、ミャンマー海軍は、無警告で発砲を始めたとい
う。また、バングラデシュの国境警備隊は、ミャンマー海軍がバングラデシュ
の領海内に侵入したかどうかについて、詳しい調査を進めている。

 緊迫した状況続くミャンマー・バングラ国境付近
 10月にミャンマー軍がロヒンギャに対する圧力を強めて以降、ミャンマーか
らバングラデシュへと逃げ込んだロヒンギャの数は、これまでに約3万4000人に
達していると見られる。
 しかしながら、バングラデシュはミャンマーからの難民流入を阻止するため、
国境警備を強化している。バングラデシュへと逃げ込んだ難民のうち、数千人
はミャンマーへと強制送還された。
 ミャンマーとバングラデシュの国境付近では、緊迫した状況が続いている。

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