弁当日記

ADACHIの行動記録です。 
青年海外協力隊で2006年4月からバングラデシュに2年間住んでました。

バングラデシュのニュース(2014/04/27)

2014年04月28日 | バングラデシュのニュース
◆イベント情報◆
・駐日バングラデシュ大使館主催ボイシャキメライベント 4/30
 目黒パーシモンホール 19:00~ 入場料無料
  http://www.persimmon.or.jp/know/access.php
・北区滝野川会館での文化交流イベント 5/4 15時頃から?
  バングラデシュから有名な歌手が来る予定です。
  JR上中里駅東口(京浜東北線)徒歩7分
・エスニックフェスタ 再開催 5/11
 
■見出し(2014年04月27日) No2014-22
◯5月11日(日) エスニックフェスタ再開催のおしらせ
◯アトムやレオが国際協力に一役 "フェアトレードグッズ"に手塚治虫ブランドが誕生
◯バングラデシュのグラミンユニクロ 首都ダッカに7店舗目がオープン
◯からっぽの冷蔵庫という贅沢 バングラデシュ(3)
◯誰かのスターになる旅 バングラデシュ(4)
◯政情不安、中東雇用減で成長鈍化 13/14年度バングラデシュ経済予測
◯ナイキ、バングラ工場めぐりジレンマ―コストか安全性か
◯第53回志塾バングラデシュ・ユヌス氏のソーシャルビジネス
◯バングラ、内需狙う進出企業も活発に
◯「縫製大国」揺るがず バングラ、工場崩壊1年 賃金安く、技術も蓄積
◯アズビルテルスター、バングラデシュ子会社を設立
◯オムロン、バングラで健康機器 血圧計など販売

■5月11日(日) エスニックフェスタ再開催のおしらせ
 http://www.jummanet.org/notice/2014/04/511.html
 (ジュマネット 2014年5月11日開催)

「エスニックフェスタ - Stand Up for Your Rights- 」 再開催!!

2月に大雪のため中止になったエスニックフェスタ、
5/11(日・母の日)に再開催いたします!

世界に存在する「民族」の数は約3,000。
なかには、自治をする権利や平和な暮らしを脅かされている人々も大勢います。
日本ではまだまだなじみが薄い問題かもしれません。

彼らはそれぞれ、素晴らしい伝統や文化を持ち、それを大切にして暮らしています。

歌や踊り、民族衣装や伝統料理の数々に触れ、体験することで、彼らのことをもっと
知ってほしい。
そんな思いで、少数民族支援団体が初めて集まりました。

当日は、日本ではなかなか味わうことのできない、自慢の伝統料理の数々に舌鼓を打
ち、
美しい民族衣装とエキゾチックな踊りをご堪能ください。
そして願わくば、彼らの抱える困難にも思いをはせていただけますように・・・。


◆日時:2014年5月11日(日)13:00~20:00

◆会場:見樹院(東京都文京区小石川3-4-14)
 会場への詳しい行き方はこちら http://www.nam-mind.jp/access.htm

◆参加費:無料
 *「カンタ!ティモール」広田監督のトークのみ有料(500円)

facebookのイベントページはこちら!
 https://www.facebook.com/events/601960656555271/?context=create&source=49

2月に参加を予定してくださっていた団体さんは、今回もすべてご参加いただけること
になりました!


主催団体: 特定非営利活動法人APLA
       特定非営利活動法人ジュレー・ラダック      
       ジュマ・ネット

参加団体: イブラ・ワ・ハイト
       インドネシア民主化支援ネットワーク(NINDJA)
       おちゃのじかん
       サラワクキャンペーン委員会
       先住民族の10年市民連絡会
       特定非営利活動法人 地球の友と歩む会
       ナガ・ピース・ネットワーク
       ハルコロ
       P2フレンズ ドンゴリア友の会

協賛団体: 特定非営利活動法人 アーユス仏教国際協力ネットワーク
       公益財団法人 庭野平和財団
       特定非営利活動法人 地球の友と歩む会
       特定非営利活動法人 WE21ジャパン いずみ

協力   : 見樹院



■アトムやレオが国際協力に一役 "フェアトレードグッズ"に手塚治虫ブランドが誕

 http://www.j-cast.com/mono/2014/04/24202851.html
 (J-CASTニュース 2014年04月24日)

バングラデシュやネパールなどで子どもや女性を支援する活動を行っている海外協
力NPO法人「シャプラニール=市民による海外協力の会」(東京都新宿区)は、鉄腕アト
ムやジャングル大帝などで知られる漫画家、手塚治虫氏が生み出した人気キャラクタ
ーがデザインされたバッグやノートなどの「フェアトレードグッズ」を、2014年4月2
6日から、同法人の直販サイト「クラフトリンク」で販売を始める。

素朴なフォルムと優しい手触り

「フェアトレード」は、途上国で産出、製造された原料や製品を適正な価格で購入
することにより、途上国の生産者や労働者の生活改善を目指す運動。「公正貿易」「
公正取引」などの日本語があてられることもある。
手塚治虫氏の作品の著作権管理をしている手塚プロダクションでは、同氏の遺志を
継いで続けてきた、手塚作品のキャラクターを用いた社会貢献活動を通じてシャプラ
ニールの取り組みを知り、フェアトレードグッズのブランド立ち上げに協力すること
にしたという。
販売される主なグッズは、アトムやジャングル大帝の「レオ」が描かれたオリジナ
ルジュート(黄麻)バッグや、ブラック・ジャックがついた手すき紙の一筆箋、さまざ
まなキャラクターがプリントされたレターセットなど。いずれもバングラデシュとネ
パールの生産者が手作りしたものだ。手塚治虫さんが随筆集「ガラスの地球を救え」
の中で述べている4つのメッセージ「夢」「自然」「生命」「地球」がキャラクターと
ともに施されている。収益の一部は現地の生産者のもとへ還元される。


◆手塚プロダクション × フェアトレード × クラウドファンディング
 アトムたちのフェアトレードグッズ
 http://www.rakuten.ne.jp/gold/craftlink/feature/tezuka/
 (クラフトリンク)

プロジェクトの背景

誰もが知っているアトム、レオ。これら人気キャラクターと
共に歩んできた手塚プロダクションは、手塚治虫氏の遺志を継ぎ、
社会貢献活動を継続的に行っています。


シャプラニールと手塚プロダクションとの出会いは「アトム通貨」

アトム通貨とは、シャプラニールの事務所のある高田馬場・早稲田の地域通貨です。
この地域通貨の実行委員会のメンバーとしてシャプラニールと(株)手塚プロダクショ
ンは地域の活性化に一緒に挑みながら、交流をしてきました。

そして、2013年、シャプラニールの「途上国支援は金銭的援助だけでは解決できない。
当事者の自立をうながすのが最も大切」という考え方に共感いただき、手塚先生のメ
ッセージ『ガラスの地球を救え』が詰まったフェアトレード商品のブランドプロジェ
クトが始まりました。

クラウドファンディングによる立ち上げ

多くの方々の参加で成功させたい、という想いから、クラウドファンディングを通じ
てプロジェクト立ち上げのための支援者を募りました。その結果、目標以上の145名の
方から936,000円のご支援をいただけたことにより、無事、発注をすることができ、2
014年春、商品がバングラデシュとネパールから日本へ到着しました。

そして、2013年、シャプラニールの「途上国支援は金銭的援助だけでは解決できない。
当事者の自立をうながすのが最も大切」という考え方に共感いただき、手塚氏のメッ
セージが記されたれた著書『ガラスの地球を救え』を基にフェアトレード商品のブラ
ンドプロジェクトが始まりました。



■バングラデシュのグラミンユニクロ 首都ダッカに7店舗目がオープン
 http://www.uniqlo.com/jp/news/topics/2014041301/
 (ユニクロ 2014年04月13日)

皆さんは、バングラデシュにあるグラミンユニクロをご存知ですか? 現在、首都ダッ
カで7店舗を展開中です。今回は、このグラミンユニクロと先月オープンした新店舗を
ご紹介していきます。

バングラデシュは、インドの東側に位置し、豊かな緑と水資源に恵まれた国で、日本
の40%ほどの国土に、1億5000万人以上の人々が住んでいます。世界一人口密度が高い
国でもあり、国旗が日本と色違い(白の部分が緑色)なことでも知られています。

1971年にパキスタンから独立し、アジア最貧国であるバングラデシュに、ソーシャル
ビジネス(社会的企業)としてグラミンユニクロが誕生したのは2010年のこと。貧困
や教育、衛生などの社会的課題を、服の企画、生産、販売を通して解決し、経済や社
会の発展、より豊かな生活づくりに貢献することを最大のミッションとしています。


当初は農村部での移動販売のみでしたが、2013年7月からは首都ダッカでの店舗展開も
スタートしました。そして先月、3月28日には7店舗目となるグラミンユニクロMirpur
10店がオープン。現地スタッフの念願だった、グラミンユニクロオリジナルの女性用
民族衣装、「サロワカミス」も初登場しました。

オープン当日は、現地で大人気のスポーツ、クリケットの世界大会も行われており、
街はいつも以上のにぎわい。その活気の中スタッフ一丸となり店頭での呼び込みを実
施し、多くのお客さまにご来店いただきました。

グラミンユニクロのスタッフはほとんどが20代半ばで、大変活気のある店舗です。ま
た、7店舗中6店でバングラデシュ人が店長を務めています。そのうちの一人、最新店
で店長を務める、現在24歳のモンジュール店長に話を聞きました。

「グローバル企業で自身も成長し、よい将来を作りたい。そう思いグラミンユニクロ
に入社しました。入社当初、とくに苦労したのが時間の管理です。バングラデシュで
は時間の管理はあまり厳しくしないのです。そのため、開店時間になって、お客さま
が入店されてもレイアウト変更が終わらないこともありました」と、モンジュール店
長。入社時の苦労も「今ではよい思い出」と語ってくれました。

「店長になった今は、業務を時間通りに終わらせるだけでなく、店舗運営全般、スタ
ッフのトレーニングなど仕事の幅が広がっています。今の目標は、新店舗を他のグラ
ミンユニクロ店舗のモデルになるような店舗にすること。来店して下さったお客さま
が笑顔で満足いただけるお店を目指しています」

グラミンユニクロはこれからも、人々に愛されるブランドになれるようがんばって参
ります。バングラデシュにお越しの際はぜひ、お立ち寄りください。明るい元気なス
タッフが皆様のお越しを心よりお待ちしております!

◆グラミンユニクロについてはこちら
 http://www.grameenuniqlo.com/jp/about/



■からっぽの冷蔵庫という贅沢 バングラデシュ(3)
 http://www.asahi.com/and_w/life/SDI2014041144061.html?iref=comtop_list_andw_t
 (朝日新聞 2014年4月14日)

 火にかけた大きな鉄なべに大豆油をトポトポと注ぎ入れ、ひと呼吸おいてから、ど
んぶりになみなみ入れた薄黄色のペーストをざざっ。すると、食欲をそそる香ばしい
においがあたりいっぱいに立ちこめました。どんぶりの中身はニンニク、ショウガ、
小玉ねぎをすりおろしたもの。バングラデシュの家庭料理、ベンガルカレーの味の基
本になるもので、どこの家でもこの三つを切らすことはないとか。

 香りが立ったところで角切りにしたトマトを加え、すかさずひとつかみの塩とター
メリック、赤唐辛子の粉で味つけして煮込むこと5分。いよいよ主役の登場です。つ
やつやした新鮮そのものの鶏肉が鍋に入りました。調理開始からここまで、わずか1
0分。余計なものが一切ない調理台の前で、32歳のドゥラルさんは軽快にステップ
を踏みながら、のびのびと料理を楽しんでいます。

◆すっきりと片づいた清潔なキッチンで
 ベンガルカレーのつくり方を習ったのは、バングラデシュの首都ダッカにある旅行
会社のオフィスのキッチンでのこと。もともとバングラデシュには作り置きの冷えた
食事をとる習慣がなく、気候や衛生面などから、お弁当を半日も保たせるのが難しい
といいます。ほかにも雇用を創出するなどさまざまな要因から、ダッカの一部の企業
では福利厚生施設として社員食堂のようなものをつくり、専属の料理人を雇っている
そうです。ドゥラルさんは23歳から9年間、10人以上のスタッフのために毎日、
調理場に立っています。

 ドゥラルさんの見習いスタッフは、自称15歳のジャヒットさん。どう見ても12
歳くらい。毎日働いているとしたら、学校は? 余計なことばを何とか飲み込みまし
た。

 ジャヒットさんの担当は「ダール」という豆のスープ。バングラデシュやインドで
“日本人にとってのみそ汁と同じ”といわれるソウルフードです。豆を選別し、水か
らコトコト2時間近く、焦がさないように煮すぎないように、火の番をするのが彼の
仕事。バングラデシュ産の紅茶にシュンドルボンのマングローブの森で採れためずら
しいハチミツとレモンを加えた、甘酸っぱい“タイガーティー”を飲みながら、ドゥ
ラルさんの仕上げを見守りました。

 それにしても、調理中にただの1度も冷蔵庫を開けないのが気になります。断って
中を見せてもらうと、なんと、ほぼからっぽ。かろうじてドアポケットに、魚醤やお
酢といった「毎日は使わない」という調味料が数本並んでいました。ドゥラルさんい
わく、肉や魚は市場でさばいてもらったばかりの新鮮なもの、野菜や果物は露地栽培
の旬のものを、その日食べる分だけ購入するので、冷蔵庫を使う必要があまりないそ
うなのです。

◆温かいつくりたてを、みんなで一緒に
 冷蔵庫をのぞいている間もドゥラルさんは手を動かし続けて、調理器具を洗い、ジャ
ヒットさんはモップで手早く床を水拭きしています。毎日シンクや壁まで丸洗いする
から、油はねを気にせず豪快に調理できるし、そもそも油はねをガードするパネルも
必要ありません。

 「よし」。小さく言ってドゥラルさんが火を止めたとき、ガス台にあるのはいまか
ら食べるダールとカレーだけ。壁も床もすがすがしく清められ、すべてのものがすっ
きりと片づいていました。

 このキッチンはまさに理想的。ごはんはいつも多めに炊くそうで、わたしのように
飛び入りの客も温かく迎えてくれます。料理ができるとスタッフは全員仕事を中断し、
社長もアルバイトも同じ食卓につきました。

 もちろんベンガル風に指を使って食べます。慣れないわたしにはなかなか難しかっ
たけれど、できたてのそれは、いまも鮮やかに記憶がよみがえるほど極上の味わいで
した。

◆取材協力:Bangladesh Tourism Board
 http://tourismboard.gov.bd/



■誰かのスターになる旅 バングラデシュ(4)
 http://www.asahi.com/and_w/life/SDI2014041848631.html
 (朝日新聞 2014年4月21日)

「ドンノバード! ドンノバード!  ようこそダッカへ。バングラデシュに来てくれ
てありがとう!」

 いつ出会っても人なつこく親切なベンガル人ですが、記念碑に花を手向けた私を、
人々は特別な笑顔で迎えてくれました。この日は、ベンガル語国語化運動記念日。バ
ングラデシュは1971年に独立した、建国からまだ40年ちょっとの新しい国です。


 近代からの歴史をごく簡単にいうと、イギリス植民地時代には英領インドの一部と
して支配下にあり、1947年に東パキスタンとしてインドから分離。1971年の
独立戦争を経て、バングラデシュとして独立しました。

 東パキスタン時代に「ベンガル語を国語として守りたい」という機運が高まり、1
952年2月21日、学生たちによるデモが発生。それを鎮圧するために警察が発砲
し、4人の学生が犠牲になりました。のちの独立運動へと発展するこの事件が起きた
日が、国語化運動の記念日に制定されたのです。

 冒頭の「ドンノバード」というのは、ベンガル語で「ありがとう」という意味。現
在、バングラデシュの公用語はベンガル語です。

◆マイナー言語でコミュニケーション
 日本では、外国人旅行者が「アリガトウ」「コンニチハ」と、日本語をカタコトで
も一生懸命話そうとすると、より親しみがわきますよね。バングラデシュでもそれは
同じ。日本語とベンガル語というマイナー言語を国語とする同士ですから、主な意思
疎通は英語に頼るしかないわけですが、ほんのひと言ふた言でもベンガル語を口にす
るだけで、コミュニケーションがぐっととりやすくなりました。

 この日は、記念碑に花を供えるために数万人が集まるそうです。ベンガル語を守る
ために命を捧げた英雄に対し、人々は国旗を掲げたり、顔にペイントしたりして、そ
れぞれの思いを表現するのです。

 ベンガル人の国語に対する思いの深さ。それは地方都市で、学校を訪問したときに
も感じました。女性の先生から、こう聞かれた私。「日本では、日本語はいつから公
用語になりましたか」。考えたこともなかった……。返答に困ります。「あなたやあ
なたの家族、友人はみんな、日本語を読み書きしますか」。はい。「おじいさんやお
ばあさんも。それはとてもすばらしいことですね」

◆旅行者は子どもたちのスター!?
 「授業を邪魔してすみません」。そう言うと、先生はやさしい声でこう返してくれ
ました。「いいえ。バングラデシュという国の文化や言葉を守り、その魅力を外国の
人たちに伝えていく。それを学ぶことは、子どもたちにとって、とても大切な授業で
す」。これからバングラデシュはどんどん成長して豊かになり、あなたのような旅行
者がたくさんやってくる。外国人旅行者のみなさんは、子どもたちが夢にあふれた未
来を思い描くための希望のスターなのです、と。

 バングラデシュ政府は、外国人旅行者にどんどん訪れてもらいたいと考えています。
私が訪問していたとき、東京外国語大学でベンガル語を専攻している2年生10人全
員が政府に招かれ、ベンガル語国語化運動記念日の式典を見学したり、現地の学生さ
んと交流したりしたそうです。きっと未来の両国の架け橋となってくれるでしょう。


 バングラデシュは、まだあまり道路が整備されていなかったり、ときどきお湯が出
なかったり、快適で便利なバカンスを楽しめるとは言いがたいところもあります。で
も、楽しませてもらって、それが誰かの希望につながるなんて。それはとても幸せな
旅の体験でした。

◆取材協力:Bangladesh Tourism Board
 http://tourismboard.gov.bd/



■政情不安、中東雇用減で成長鈍化 13/14年度バングラデシュ経済予測
 http://www.sankeibiz.jp/macro/news/140416/mcb1404160500010-n1.htm
 (SankeiBiz 2014年4月16日)

 アジア開発銀行(ADB、本部・マニラ)が4月1日に発表した報告書「アジア開
発見通し2014」によると、13/14年度(13年7月~14年6月)のバング
ラデシュの経済成長率は5.6%と予測され、12/13年度の6.0%より鈍化す
る見込みだ。

 14年1月に実施された総選挙前の政治混乱と、国外送金の落ち込みなどが影響す
るとみられている。ただし、総選挙後の政情が安定していることから、14/15年
度は成長率が6.2%に回復すると予測している。

 総選挙は主要な野党がボイコットするなかで実施された。総選挙を控えた13年は
与野党の対立が激化。各地でハルタルと呼ばれるストライキが頻繁に行われ、国民の
生活や経済活動に多大な影響を与えた。13/14年度の成長率鈍化の予測は、こう
した政情不安が大きな要因となっている。

 また、縫製品輸出、農業生産とともにバングラデシュ経済を支える3本柱の一つ、
国外就労者からの本国送金が落ち込んだことも経済成長に響いた。ADBによると、
13年7月から14年2月までのバングラデシュへの本国送金は前年同期比で6.9
%減少した。これは、バングラデシュ人の主な就労先である中東諸国での雇用が13
%以上減ったためという。ただ、バングラデシュ政府の積極的な関与で国外雇用者数
は回復傾向にあり、13/14年度全体では本国送金の落ち込みは3%程度にとどま
る見込みだ。また、14/15年度には逆に7%増となる見通しをADBは示してい
る。

 輸出全体をみると、13/14年度は8カ月間(13年7月~14年2月)で前年
度同期比約14%伸びており、なかでも縫製品の輸出が16.7%増と順調だ。

 しかし、ADBはバングラデシュの縫製業について「過渡期にある」と指摘する。
例えば、バングラデシュで13年4月24日に発生した「ラナプラザの倒壊事故」を
機に、工場の安全性や労働環境の改善を強く求める声が、縫製品の発注側である欧米
諸国や国際機関に広がっている。この8階建てラナプラザが突然倒壊した事故では、
入居していた複数の縫製工場で働いていた1200人以上が犠牲となった。その後、
労働者の安全を確保する取り組みが政府と国際機関の主導で始まっているが、国際標
準に至るまでの道のりは長いといえよう。

 日本貿易振興機構(ジェトロ)ダッカ事務所の河野敬所長によると、現在、バング
ラデシュに進出している日系企業は約180社。多くが縫製業関連だ。縫製品輸出で
は世界で約4割の圧倒的なシェアを持つ中国で労働者の確保が難しくなっている現状
もあり、バングラデシュはベトナム、ミャンマー、カンボジアなどとともに、引き続
き「チャイナプラスワン」の進出先として注目されている。

 河野所長は「バングラデシュは人口が多く労働力が豊富で、繊維産業の基盤が強固。
賃金にも競争力があり、東南アジア諸国よりも大規模な生産を担うことができる強み
がある」と指摘する。また、製造拠点としてだけでなく、内需拡大にともなって市場
としての潜在的な魅力もあるという。

 一方で河野所長は、縫製業と国外就労に労働者が集中する産業構造は変革が必要と
した上でこう指摘する。「東南アジア諸国連合(ASEAN)経済共同体や、ASE
ANにインドを含む6カ国を加えた東アジア地域包括的経済連携(RCEP)など、
アジアが緩やかに統合しつつあるなか、バングラデシュはその枠内にまだ入っていな
い。国際的な生産システムが刻々と変化するなかで自国がどこに位置するのか、戦略
的な取り組みが必要になってくるだろう」



■ナイキ、バングラ工場めぐりジレンマ―コストか安全性か
 http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702303595604579517052181994562.html
 (ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 4月 22日)

 【ダッカ(バングラデシュ)】米スポーツ用品大手のナイキの持続可能事業担当責
任者ハンナ・ジョーンズ氏は同僚に対してバングラデシュの製造工場の危険性を長年
訴えてきた。バングラデシュは確かに世界で最も労働コストが安いことで有名だとジョ
ーンズ氏も認めるが、ナイキにはその労働慣行で新たな批判にさらされる余裕はなか
った。

 ナイキの生産部門の担当者はコスト削減を迫られるなか、全員が現場に行ってそれ
から決断するべきだと反論した。そこで昨年のある日、生産部門のスタッフ5人が、ナ
イキの供給業者リリック・インダストリーズが入居しているバングラデシュの8階建て
ビルの最上階まで薄汚れたスーツケースを運んだ。

 現場は布地の巻物が生産フロア全体に散乱し、一部の窓はボルトで締められていた。
ジョーンズ氏は、火災が起きれば明らかに危険を引き起こす状況だったと回想する。
このビルは別の製造工場のテナントで埋まっており、そうした事業が安全か知る由も
なかった。5人はリリックのマネージャー、従業員や隣人と午前いっぱい話をした後、
米国に帰り、リリックとの提携をや打ち切る決定を下した。

 それから程なくして、ダッカ近郊の別の商業ビル「ラナ・プラザ」が崩落し、入居
していた縫製工場の従業員1100人が死亡するというバングラデシュ史上最悪の産業事
故が発生した。この1年前の事故で、欧米のブランド衣料大手は世界で安い労働力を探
す方針を見直すことを余儀なくされた。バングラデシュはその安い労働力で衣料輸出
量が年間200億ドル(約2兆円)の国にまで成長した。

 ナイキのエリック・スプランク最高執行責任者(COO)は「競合他社はバングラデシュ
にわれ先に製造拠点を移しており、そうした圧力はますます大きくなるばかりだった」
と語る。「われわれは強い意見を持って、『当社はそこ(バングラデシュ)を調達先
として基盤を拡大していくのか、しないのか』と自問自答する必要があった」と述べ
た。



■第53回志塾バングラデシュ・ユヌス氏のソーシャルビジネス
 http://kokucheese.com/event/index/167006/
 (志塾 2014年05月16日)

高い志を持った人々が、お互いに切磋琢磨できるような場を作りたいと思い、
  2009年1月より志塾(こころざしじゅく)の活動をしております。
  明治維新の原動力の一つとなった松下村塾のように、
  次代を創る人材、リーダーを育成、輩出していくことが私どもの志です。
  ブログ http://eqpartnersblog.com/2014/03/29/p4r5gr-1l/
  Facebook https://www.facebook.com/kokorozashijuku
  Twitter @kokorozashijuku
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◆テーマ
「新興国・バングラデシュの可能性とソーシャルビジネス?ノーベル平和賞受賞者・ム
ハマド・ユヌス氏から学んだこと?」
ネクスト11と言われるバングラデシュの可能性とバングラデシュを世界に知らしめた
ムハマド・ユヌス氏から学んだことを、現地で見てきたビジネス事例を交えて皆さん
にお伝えしたいと思います。

◆講師
加藤桂衣(かとうけい)氏
企業研修や講演、ソーシャルビジネス視察ツアー、日バン・ビジネスマッチング
【略歴】
人材育成・組織開発をメインにした経営コンサル会社で営業経験を積んだ後、NPO・財
団・企業CSRに関わるプロモーション、イベント企画、雑誌作り、プロジェクトマネジ
メントなどをフリーで始める。
2012年9月にはソーシャルビジネスを学ぶため、単身バングラデシュに渡り、ノーベル
平和賞受賞者・グラミン銀行創設者のムハマド・ユヌス教授のオフィス・ユヌスセン
ターにて約1年勤務した。
現在は、日本にソーシャルビジネスの実践者を増やすべく、企業研修や講演、ソーシャ
ルビジネス視察ツアー、日バン・ビジネスマッチングなど活動分野を広げている。

◆日時(当日概スケジュール)
2014年5月16日(金)19:00-21:00
18:45    開場
19:00-19:15 挨拶、参加者自己紹介 など
19:15-20:15 講演 by加藤桂衣(かとうけい)
      「新興国・バングラデシュの可能性とソーシャルビジネス~ノーベル平
和賞受賞者・ムハマド・ユヌス氏から学んだこと~」
20:15-21:00 パネル・ディスカッション
       by加藤桂衣(かとうけい) & 安部哲也
21:00-22:00 懇親会

◆場所
品川シーサイド ビュータワーI  1階 セミナールーム
※地図は以下URLの申し込み用HPをご覧ください。

◆参加費
社会人:¥1,000 学生:無料
※講師謝礼、会場費・コピー代など実費に充当させていただきます。

◆懇親会(自由参加)
志塾の終了後、懇親会を開催いたします(自由参加)。
ご都合のつく方は、ぜひご参加ください。
実費(目安 社会人¥3,000、学生¥1,500)
実費(目安 社会人¥3,000、学生\1,500)



■バングラ、内需狙う進出企業も活発に
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDX2300H_T20C14A4FFE000/?nbm=DGXNASDX2300G_T20C14A4FFE000
 (日本経済新聞 2014年4月24日)

 人口1億5600万人を抱えるバングラデシュ。過去5年の経済成長率は年6%を超え、
中国やインドなどに次ぎ成長が期待される新興11カ国「ネクスト11」に数えられる。
けん引役は過去10年で輸出が4倍に膨らんだ縫製品だが、内需を狙う企業進出も活発
だ。

 法人税5年免除などが適用される輸出加工区(EPZ)は全土に8つ。中国や韓国
企業が積極的に進出し、すでに4つは空きが無い。バングラデシュ政府は国内市場向
けの製造拠点育成を掲げ、2021年までに経済特区(SEZ)を20カ所つくる計画だ。


 同国の年間自動車登録台数は約10万台。中古車が9割を占めるが、現地での組み立
てに向けた動きが出ている。インドのタタ自動車やヒンドゥスタン・モーターズは工
場の設立を申請。日本企業ではホンダが昨年12月から二輪の現地生産を開始している。


 「ユニクロ」は昨年7月から首都ダッカで店舗展開を開始。7店舗まで拡大し「女
性向け伝統服も投入し軌道に乗ってきた」(同社)という。

 縫製品以外の輸出拠点として活用も増えており、味の素は13年1月から、うま味調
味料の袋詰め工場を本格稼働した。雪国まいたけは、もやしの原料となる緑豆を栽培
し日本などに送っている。



■「縫製大国」揺るがず バングラ、工場崩壊1年 賃金安く、技術も蓄積
 http://www.nikkei.com/article/DGXNASDX2300G_T20C14A4FFE000/?dg=1
 (日本経済新聞 2014年4月24日)

 バングラデシュで1千人以上の死者が出た縫製工場のビル崩壊事故から24日で1年。
劣悪な労働環境への国際社会の批判や賃金引き上げで、世界のアパレル企業の撤退も
懸念された。だが、それでも低い人件費や技術の蓄積を背景に「世界の縫製工場」は
揺らいでいない。むしろ中国以外の製造拠点を探る「チャイナプラスワン」としての
存在感が強まっている。

 工場の中に足を踏み入れた途端、ムッとした暑さと人いきれに襲われた。見渡す限
り、一心不乱にミシンに布を走らせる若い女性従業員。欧米ブランド向けのパーカー
などの縫製作業だ。「去年の事故の影響はない。むしろ注文は右肩上がりだ」。地場
の企業集団DBLグループの最高経営責任者(CEO)、M・A・ラヒム氏は笑う。


 同工場は衣料品専門店世界2位のヘネス・アンド・マウリッツ(H&M)の主力工
場の一つ。2014年7月~15年6月の同社向け生産は前年同期比3割増の見込み。小売
り世界最大手ウォルマート・ストアーズなどからの発注も伸び、今後3年で従業員を
ほぼ倍の3万人にする計画だ。

◆「奴隷」批判も
 事故をきっかけに浮き彫りになったバングラデシュの厳しい労働環境には「奴隷労
働」との批判まであった。ブランドイメージの低下を恐れた一部の欧米アパレル企業
は一時同国での生産打ち切りに動いた。だが事故後の13年7月から今年2月までの同
国の既製服輸出量は前年同期比17%も増えた。

 H&Mや「ZARA」のスペイン・インディテックス、「ユニクロ」を展開するフ
ァーストリテイリングなどは昨夏以降、事故防止に関する国際協定に署名。1社につ
き年最大50万ドル(約5100万円)を出し、独自に縫製工場の安全検査を始めた。ファ
ーストリテイリングは協力工場の安全検査のため、日本から専門家を派遣した。

 工場も独自に安全対策を講じている。DBLは大きな振動や発火などの異常を感知
するとアラームが鳴るシステムを導入し、防火扉の新設など避難経路も整備。避難訓
練を増やすなどの対策を取る工場も多い。

 「95%の従業員が工場に徒歩で通う。縫製技術を持つ労働者がこれほど大量にいる
国が他にありますか?」。礼服などの小島衣料(岐阜市)の小島高典常務は言う。事
故直後の暴動のあおりで一時は操業を休止。だが「この地が有望な生産拠点であるこ
とは揺るがない」と言い切る。ユニクロも「今後もバングラデシュでの生産を引き続
き拡大していく」と話す。

◆中国企業も移転

 バングラデシュ政府は昨年11月、縫製労働者の月額最低賃金を約8割増の5300タカ
(約7千円)に引き上げた。それでも最低賃金が100ドル(約1万円)とされるミャン
マーやカンボジアよりまだまだ安い。

 学習能力が高いといわれるバングラデシュの人々が身につけてきた技術も魅力だ。
小島衣料では有名アウトドアブランドの雨をはじく生地を防水仕様の特殊な手法で縫
い合わせるコートの製造を始めた。他工場でもダウンジャケットのような高い技術が
要る製品も手掛けようとしている。

 「チャイナプラスワン」にあげられるバングラデシュにはアパレル通販大手、凡客
誠品(VANCL)など中国の企業までも生産拠点の一部を移し始めているという。
ビル崩壊事故の爪痕は大きい。労働環境改善と生産拠点の競争力向上を同時に進めて
いけるのか。「世界の縫製工場」は進化を求められている。

 ▼バングラデシュのビル崩壊事故 2013年4月24日、首都ダッカ近郊で5つの縫製
工場が入った8階建てビルが崩壊。1100人以上が死亡し約2500人が負傷した。原因は
数千台のミシンが停電後に一斉に動き出して起きた大きな振動とみられる。事故前日
にビルにひび割れが見つかっていたが、工場経営者らは従業員を脅して働かせていた。



■アズビルテルスター、バングラデシュ子会社を設立
 http://www.azbil.com/jp/news/140423.html
 (アズビル株式会社 2014年4月23日)

azbilグループでライフサイエンスエンジニアリング(LSE)事業を展開するアズビルテ
ルスター有限会社(本社:スペイン・タラサ 社長:Ton Capella)は、バングラデシュ人
民共和国(以下、バングラデシュ)に現地パートナーであるSAKA社との合弁会社 アズビ
ルテルスターバングラデシュ有限会社(Azbil Telstar Bangladesh Ltd.)を3月末に設
立し、4月2日にバングラデシュ ダッカ市内のホテルにて、設立記念式典を開催しま
した。

azbilグループが取り組むLSE事業は、アズビルテルスター社の持つ製造プロセスの知
見とazbilグループの有するオートメーション技術の融合によって、より安全な現場環
境と高い生産性を実現する新しいソリューションを提供する事業体として、伸長が見
込まれるバイオ医薬品、ライフサイエンス研究、個別化医療、再生医療と機能性食品
などの市場に向けてグローバル展開することを目指しており、今回のバングラデシュ
での子会社設立もその一環です。

バングラデシュの製薬業は、ここ数年間の目覚ましい発展で縫製業に次ぐ輸出産業と
なっており、アフリカ、中東、ヨーロッパに至る約80カ国に対して輸出されています
。アズビルテルスター社はこれまで約10年に亘り、現地有力エージェントと協力し、
主に医薬品製造装置やエンジニアリングなどの高付加価値ソリューションの提供を通
じて、バングラデシュの製薬業界ならびに地域社会の発展をサポートしてきました。
その結果、バングラデシュ大手製薬企業や業界組織、関係政府機関と良好な関係を築
き、現地での同社ブランドの知名度、信頼は高いものとなっています。

このたびのアズビルテルスター社のバングラデシュ子会社設立は、現地における既設
施設・設備の改修、メンテナンスといったきめ細かい対応や、今後の販売先開拓に向
けた営業活動を推進するために、地元パートナーとして信頼関係を築いたSAKA社との
JV形式で実施したものです。本件は欧米専業メーカー初の現地本格進出となり、今後
、同国での製薬市場におけるプレゼンス向上と事業基盤の拡大を図り、5年後に10億円
規模の売上を目指します。

社名: アズビルテルスターバングラデシュ有限会社
設立日: 2014年3月25日
住所: 80 Satmosjid Road, Dhanmondi, Dhaka 1209, Bangladesh
出資: Azbil Telstar, S.L. (ATL): 65% 、Mr. S.A. Khan:21%、Mr. K. Khan:14
%
資本金: BDT 10,399,200 *BDT=バングラデシュTaka
社長: Mr. Rafael Beaus
業務内容: サービス事業(EPC/コンサル/IT&Control/カスタマサービス)、機器販売を
含むターンキープロジェクト事業。

設立記念式典には、バングラデシュ政府関係者、在バングラデシュスペイン大使、同
日本国大使、JETRO(日本貿易振興会)ダッカ事務所長ほか製薬業界関係者、現地JVパー
トナーであるSAKA社、総勢120名ほどが参加し、多くの方々から祝辞を頂きました。


今後、azbilグループでは、アズビルテルスター社との協働の場であるライフサイエン
ス分野に加えて、日本国内での製薬業界を含む工場や建物の空調や生産ライン・研究
所などの最適化・省エネ化・環境制御で培った技術やノウハウをバングラデシュ国内
他分野へも展開していくことで、多方面に渡り同国の発展に寄与すべく取り組んでま
いります。

当社はazbilグループの企業理念である「人を中心としたオートメーション」の下、お
客さまの「安心・快適・達成感」を実現するとともに、地球環境に貢献してまいりま
す。



■オムロン、バングラで健康機器 血圧計など販売
 http://www.nikkei.com/article/DGXDZO70377410V20C14A4FFE000/
 (日本経済新聞 2014年04月25日)

 【ダッカ=岩城聡】オムロンはバングラデシュで電子血圧計や電子体温計などの健
康医療機器の販売を始める。子会社のオムロンヘルスケア(京都府向日市)を通じ、
今月から営業を開始。2020年度に販売店を1万5千店に広げる。初年度は1億円、20
年度に10億円の販売を目指す。

 人口1億5600万人のバングラデシュは、高血圧症など潜在的な生活習慣病の患者が
多く、中間所得者層の拡大で血圧計需要の増加が期待できる。オムロンヘルスケアの
宮田喜一郎社長は「医療機関のほか、小さな薬局など個人商店で扱ってもらう」とい
う。

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