あいつ・なら！！

悲しい思いを心に閉じ込め
苦しみ続ける・・・

そんな自分を嫌だと思う時
俺は思い出す・・・

あいつはもッと悲しい瞳を
抱えていた

なのに顔を下に向け歩く俺に手を差しのべてくれた

自分の瞳が捉えたモノは
目の前に見える淀んだ川でも

どれだけ目を凝らしても真っ黒な闇からでも

必ず川底を探すだろう

あいつは・・・・・

川上へ歩き綺麗な水のながれを探すような楽はしない

見えないから面白いと笑うだろう！

あいつなら・・・・
川上ではなく川下へ向かい歩くのだと解る！！

ソレがあいつの選んだ道なら

歩いてくんだろなッ！

闇の中に身をおいても

進む為に川下へ笑いながら目指すだろうな

何も見えない闇でも
だからこそ・・・川下へ

歩き・歩き続けて闇を抜け出し歩き続ける！！

たとえドブガワだろうと
川下へ歩き見つけるはずだ

あいつにしか見えない川底を
次への道を求める為に

どんなに辛く悲しくても
ただ・歩き・歩き続ける

自分で闇をはらい求める明日を歩くはずだ！！

それが俺の知る・あいつ・
だから俺は甘言よりもあいつの背を押す！

あいつは何も言わす
振り向く事なく遠い明日を探し歩く

そんな奴だから・・・・・
次どこで出会うか解らずとも

俺は遠い明日(あす)でも手を出し求める

あいつ・・・だから・・・・

あいつなら・・・・・・・〆