神楽

暇人です、文字ウチ書き間違え多、読み返すと内容変わるから読み返さない、読み方は皆様に甘えさせて頂きます。

たったひとつの夢の為に[9]

2018-12-01 07:42:00 | 短長編小説
あれから1週間
俺はまだ夢らしき時空間をさ迷う

この変な空間に存在する意味を考えてみたが・・・

・・・俺は死ぬ!!?
ソコにしかたどり着かなかった

俺の命は約17年たらず
長いのか短いのか?
ソレは俺にもまだ解らない・・・

それでも・・・ただひとつ!
俺が変な空間に長居をする理由は?

いくら考えても・・・アイツだよな!

何故だろうな・・・考え込んでしまった

望美に会っていなかったら
コノ様な空間で思いを巡らす事も無かった・・・のか?

俺も望美と同じ
何不自由無く育った人間だ

母が父の後妻になり生まれたのが俺

父親には亡くなった前妻の子供が
二人居る

兄貴達とは10歳以上の年の差が有る

だからってツマハジキになった訳でもない

兄貴達は弟の俺をとても可愛がってくれている勿論オヤジもだけど

昔まだ俺が小学校へ上がるまえ
兄貴達が俺に向かって同じ言葉を繰り返していた

「彰は我が家に笑顔を運んで来た救世主たよ」

今ならあの言葉の意味も解る
要するに仕事バカのオヤジは
前妻が亡くなった時
日本には居なかったらしい

その事も有り
兄貴達はオヤジを怨んでいた
自分達二人で病院の人達と葬儀もすませたらしい

だから
普通に兄貴達とオヤジの関係はギクシャクしていたようだ

兄貴達の母親が亡くなっても
オヤジは研究・研究・と言って家を空ける

ますますオヤジと兄貴達の溝は深まる

そんな時だったらしい
俺の母親との縁談が持ち上がった

その当時
上の兄貴は高校1年生
下の兄貴は中学1年生

でも下の兄貴はオヤジを許せ無くて無視し続けていたらしい

そんな中の見合い
兄貴達は新しい母親では無く
使(か)ってが良いお手伝いの様に
思っていたらしいが

母親と再婚後
オヤジは何も変わらず
研究に打ち込んでいたらしい

そんな中で生まれたのが俺

兄貴達は毎日家に帰るのが楽しい時間だったと話してくれた

兄貴達とオヤジの仲は
俺が生まれた事で少しづつ和らいでいったらしい

そのせいか俺は兄貴達に甘やかされ放題で育った

欲しいモノを母親に言っても買ってモラエナイ!!(*T^T)

ソレを兄貴達に話す
すると二人のうちドチラカが買ってくれる

小遣い足らない~~(´;д;`)
充分すぎる小遣いを渡される


勉強も兄貴達が交代で教えてくれた
二人のお陰で全てが楽だった

全てが自由になる生活の中で・・・これが当たり前でない事に気付いたのは・・・中学に成ってからだった

自分なりになんて世間知らずなのかと恥た出来事が有った

俺の通う学校は小学校から大学迄
成績が落ちなければストレートに進める有名校だ

その分高い授業料に寄付金
俺としては別段気にも止めなかった事だか

ある日の出来事
クラスで窃盗騒ぎが有った

すると誰かが
ひとりのクラスメさせられ❤️ートを名指しで
「お前だろ!!」決め付けた

そんな騒ぎすら

なぜ?たかが金の事でそこまで騒ぐのか・・・俺には解らなかった?!

どうやら本当に俺は世間知らずの
お坊っちゃんだったらしい

しかも相当な箱入り息子だ
俺が毎日普通だと思っていた日常は

普通では無いと知った

学校へ行くのが面倒で嫌だと言えば
玄関先に俺専用の車が用意される

グラスの誰かが金を盗む
俺にはそんな事どうでも良かったから騒いでる連中に

「いくら有れば、このバカげた騒ぎは収まる?」そう聞いた!?

するとソいつが「100万」そう話すので俺はその場で兄貴に電話をした

事情説明をしたら
兄貴は俺のクラスの担任に電話して詳しい話しをしたようだ

その後警察まで動かした
結局金を盗んだのは担任だと解った

担任教師は勿論解雇
警察に連れて行かれた

ソレは俺が中学生に成って直ぐの出来事だったが

俺にはたかだか100万?
だが普通その時の年齢を考えれば
・・・答えは明らかだ!

たかが100万と考える俺の常識は
クラスの誰にも
理解できない言葉だった
らしく・・・・・

ソレ程までに
俺はお坊っちゃんだったと自覚した

だから俺は私立の学校を止め
普通の中学に転校した

オヤジも母親も勿論兄貴達にも反対されたが

「普通の世界が見たい!!」

そう言った俺の言葉を・・・一番に理解してくれたのはやはり兄貴達だった

兄貴達の説得も有り
オヤジと母親は
渋々理解せざる終えなく成った

俺自身本当に何も知らず守られ
育てられた事には感謝しているが

知らなすぎる事には
自分の無知さが腹立たしく思え
世間に対して本当にバカだと理解した

だから誰も俺の家庭の事情を知らない学校へ転校した

・・・・衝撃だった

本当にバカだと気付いた!!!??

その後3年間
俺的には世間の常識を
少しだが理解できた事は
良かったとも思ったが

相変わらず朝は弱く学校への
通学は苦手だった
だから誰にも見つからない様に
学校に慣れるまで少し離れた場所へ

車で送ってもらったりと楽をしていた

だが普通の学校の授業レベルは
かなり低く授業はつまらなくなり
サボり癖が付いた

その頃から天気の良い日は
屋上か図書室で寝てた

ソレに気付いた同年代や上級生が
何かと俺に絡んできたが

全て低脳な嫌がらせだと理解していながらも
時にはケンカにも付き合った

だが初めの頃は
ケンカを売られる理由さえ
・・・・・知らなかった

益々俺は自分のバカな頭に
腹立たしく成った

だから学校をサボリ
制服で街をブラブラ
ソレさえも俺には
社会勉強のひとつに成った

昼間制服でブラブラしてるだけで
警察に歩道され
その度に俺は保護者として
兄貴に連絡して迎えに来てもらったりしていた

兄貴達は相変わらず俺を甘やかす
でも何故か兄貴達とそういう時間過ごす事さえ楽しいモノに思えた

でもそんな時間も段々減っていった
兄貴達は医者に成る為に学校や大学院へ行く

忙しい毎日の為に俺との時間が減っていった
ソレでも兄貴達は何も言わず
俺の為に時間を割いてくれているのが解ってきたから

俺はできる限り
兄貴達に迷惑をかけるのを
止める努力をしたが結局
何か有れば兄貴達に迷惑をかけてきた

何度か兄貴達に「ゴメン!」
と言ったが
兄貴達はいつも笑って俺に言う

「私達は彰のお蔭で退屈せずに済む、だからケガだけは気を付けろ、母さんが心配して父に話せば、彰はまた転校させられるかもな(笑)」

兄貴達の優しさの中で
俺は約17年の時間を生きてきた

そんな中で望美に出会った

まだまだ俺には解らない世界が存在している事を知り衝撃を受けた

未成年同士の集団リンチ殺人
テレビのニュースの世界が
突然目の前に出て来た

望美に出会わなかったら
全てテレビの中の出来事だと
気に止める事さえなかったはずだ

だが出会ってしまった
全てテレビドラマやニュースでは無く

現実世界の出来事だと・・・
知った・・・

それにしても今の俺の状況は?
やはり解(ゲ)せない

・・・・・・・・????!!!!

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続けと願えど・・・
誰かァ~~~~~~~~



ではまたね~(((^^;)(((^_^;)
( ´゚д゚`)アチャー