新型コロナウイルスに打ち勝つ静岡県民支え合い基金

2020年05月13日 | Weblog

本日、静岡県議会は全議員一致して

「新型コロナウイルスに打ち勝つ静岡県民支え合い基金」

設立のための、議員提案条例提出を発表いたしました。

 

これは、議員報酬ならびに政務調査費を

6月から来年3月までの10か月間1割削減し、約8600万円と

さらには、海外渡航調査や県外調査など今年度実施がむつかしい

議会活動費も削減して創出する約4100万円の合計1億2700万円を

基金の原資として、さらにはクラウドファンディングを使った個人寄付、

ならびに企業団体等による法人寄付を広くお願いし、

目標額3億円をめざすものです。

 

また、この基金の特徴的なことは議員提出条例ということだけではなく、

使途を明確にしていることです。

まずはコロナウイルスと戦う最前線にいらっしゃる

医療従事者のみなさまへの危険手当を支給することを第一として、

次に高齢者、身障者、児童施設等でコロナ感染のリスクを負われる業務にあたる

みなさまへの支援など、厳しい立場においでのみなさまへの感謝と敬意を

形にしてゆくことを目的としています。

いずれも、国の支援がない部分をこの基金で手当てしようということが

大原則であり、国支援等がない部分を支援してゆくことになります。

詳しい制度設計は、5月20日の5月臨時会の折の議決までにはできるようにして

可及的速やかに、翌日からでも支給できる体制づくりの準備に励みたいと

思っています。

・・・私見をひとつだけ申し添えると、この基金によって使命感をもって

リスクと隣り合わせになって戦っておられる方々に、危険手当をお支払いしたり、

それぞれのお仕事や職場環境に対しての安心安全を得られるために基金を

使うことによって、多くのみなさまが勇気づけられ、元気をいただき、

さらには、こどもたちや若い方々が将来この尊い使命感に満ちた仕事をめざして

くれる環境が自然発生的に生まれたら、基金は本当に活きたお金になると思って

います。一種のバラマキのようにお感じになるかたもあられるかもしれませんが、

リスクと隣り合わせでたたかっていただいている方々があってこそ、今の人類の

危機、パンデミックを乗り越えられると私は信じています。

 未来につながるお金にしたいなあ、とこころから思う今日のリリースでした。

 

さて、本題の説明に戻ります。

本日は、議案提出者6名が代表して記者会見に臨みましたが、

県議会第1会派自民党改革会議、第2会派ふじのくに県民クラブ、

第3会派公明党静岡県県議団、以下共産党と4人の無所属のみなさまも

含む全議員が賛同しての提出となったことに大いに意味があったと思っています。

 

静岡県議会には会派規定を満たす3会派(自民党、ふじのくに、公明党)と

正副議長、議員運営委員会委員長で構成される代表者会議という、

国会における党首会談もしくは国会対策委員会にあたる機関がありますが

ここで非公式でもかなりはやい時期からコロナ対策の議論をはじめたことで、

今日にたどりついたと感じております。

最初に私が、ふじのくに県民クラブ代表として

「コロナ対策で議員歳費の削減も視野に入れて議会の対応策を協議しよう」

と発言したのは確か3月後半であったと記憶しており、

そこから各会派内での議論がスタートできたのではと思っています。

今日の発表と条例案の成案にこぎつけたのは全議員のご理解の賜物ですが、

我々ふじのくに県民クラブとしては、わが会派の提言や意見に対して

真摯に具体的協議を繰り返していただいた第一会派である自民改革会議の

のリーダーシップと、全会派挙げての条例提出にご理解いただいた

共産党さんには、特に敬意を表したいと思います。

 

今後は、この「支えあい基金」への寄付で医療従事者など最前線で戦う

みなさまを支えるという選択と、県内経済を活性化するための「BUYしずおか」

キャンペーンが県としての2本柱になると思います。

県民のみなさまにおかれましては、ぜひご協賛いただけるほうひとつだけでも、

もちろん両方でも、ご理解とご協力をいただけますれば嬉しい限りです。

今後それぞれの詳細が発表されると思いますので、ご注目いただいて、

お力添えのほどよろしくお願い申し上げます!